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ホンダが軽トラ40年超の歴史に幕 軽販売好調もトラックは2021年に生産終了で撤退へ

くるまのニュース / 2019年10月17日 10時10分

日本の新車市場の約4割を軽自動車が占めるなか、とくに販売首位の「N-BOX」をはじめとしたホンダの軽自動車は、とくに売れ行きが好調です。そんななかホンダの軽自動車ラインナップのなかに2021年で生産を終了するクルマがあるというのですが、いったいどのモデルなのでしょうか。

■ホンダ初の4輪「T360」後継消える

 現在、日本の新車登録台数の約4割は軽自動車という状況です。そのなかでもホンダ「N-BOX」の人気は留まることを知らず、2019年4月から9月の販売台数は2位以下を大きく引き離す13万6047台を記録しています。

 そんななか、2021年で生産終了するホンダの軽自動車があるのですが、いったいどんなモデルなのでしょうか。

 2021年6月で生産終了するモデルは、1977年に登場した軽トラック「アクティ・トラック」です。このクルマは、ホンダ初の4輪モデル「T360」や、1967年に発売された「TN360」の後継モデルにあたる軽トラックでもあります。

 ちなみにバンタイプの「アクティ・バン」は2018年に生産終了していますが、後継モデルの「N-VAN」が発売中です。しかし、アクティ・トラックの後継モデルは存在しません。

 つまり、アクティ・トラックの生産終了はホンダの軽トラック市場からの撤退を意味しています。

 生産は、ホンダの軽スポーツ「S660」も造られる、世界でも数少ないミッドシップ専用工場「ホンダオートボディー(旧・八千代工業)四日市製作所」でおこなわれていますが、生産終了後はどのように活用されるのか、そのあたりも気になる所です。

 直近の軽トラック販売台数ランキングを見ると、2019年4月から9月の販売台数は、ダイハツ「ハイゼットトラック」、スズキ「キャリイ」に続く3位ですが、1位・2位とは大きく引き離されているうえに、ハイゼットはトヨタ/スバル、キャリイは日産/マツダ/三菱にOEM供給されており、それらを合算させると、競合車との差は歴然といえます。

 あるホンダ関係者によると「生産終了の理由は収益性が望めないため」だといいますが、ビジネスのためとはいえホンダ4輪の原点を継承するモデルが無くなるのは残念です。

■アクティトラックの特徴でもあったさまざまな「独自設計」とは

 4代目となる現行モデルは、2009年12月に登場しました。

ホンダ「アクティ・トラック」(写真は特別仕様車 TOWN・スピリットカラースタイル)ホンダ「アクティ・トラック」(写真は特別仕様車 TOWN・スピリットカラースタイル)

 ほかの軽トラックと同じくキャブオーバータイプを採用していますが、初代から続く「アンダーフロアミッドシップレイアウト(空荷でも走りが安定して静か)」、「荷台までフレーム一体のモノコック構造(安全性を確保)」、「ストラット/ド・ディオン式のサスペンション(積載時も安定した走り)」と、自社開発をおこなっていた時代のスバル「サンバー」とともに独自設計が特徴のモデルです。

 ただ、これらはすべてユーザーの使いやすさを考慮したためです。クルマ好きのなかには、「ミッドシップ」、「MTがメイン」、「白が似合う」といった初代「NSX」との近似性から、親しみを込めて「農道のNSX」と呼ぶ人もいます。

 現行モデルの途中では、安全性の向上や装備の充実など改良をおこなってきましたが、そのなかでも変わり種といえば、2018年11月に登場したT360誕生55周年を記念した特別仕様車「TOWN・スピリットカラースタイル」でしょう。

 2種類のツートンカラーが特徴で、「ベイブルー×ホワイト」はホンダ軽トラックの原点であるT360、「フレームレッド×ブラック」はホンダの耕運機/発電機といったさまざまなパワープロダクツをオマージュしたカラーコーディネイトです。

 このモデルは、完全受注生産で20台/月というペースで生産されており、納期は7か月から8か月待ちだそうです。このモデルは台数限定ではありませんが、現時点で抱えているバックオーダーを含めると、残り台数はごくわずかだという噂もあります。

 ちなみに既販ユーザーにとって気になるパーツ供給に関しては、「生産終了後30年はおこなう」とのことなので、アフターケアは当面の間は心配いらないようです。

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