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えっ!? スカイラインなのにSUV? 車名がむりやり過ぎたクルマ5選

くるまのニュース / 2019年11月22日 6時10分

クルマの販売を左右する重要な要素のひとつに車名があります。各メーカーとも趣向を凝らし、覚えやすくインパクトのある車名を模索しています。しかし、かなり安直につけられたような車名も存在。そこで、車名がむりやり過ぎたクルマを5車種ピックアップして紹介します。

■その車名でいいの? 車名がむりやり過ぎたクルマたち

 車名はそのクルマの販売を左右する重要な要素のひとつです。多くの人にとって覚えやすく、クルマがイメージでき、カッコイイと思われるような車名が優秀といえるのではないでしょうか。

 各メーカーは知恵を絞り、海外でも通用するか、他社に商標登録されていないかなど、多くのプロセスを踏んで車名を考えています。

 しかし、これまでにかなり安直と思える車名が付けられたクルマも存在。そこで、車名がむりやり過ぎたクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●日産「スカイライン クロスオーバー」

 日産「スカイライン」といえば、高性能スポーツセダンや「GT-R」をイメージする人が多いと思います。

 歴代スカイラインは6気筒エンジンを搭載し、ヨーロッパのGTカーのようなドライブフィールで、日本のスポーティカー市場をけん引し続けてきました。

 そんなGTカーのイメージが強いスカイラインの名を、なぜかSUVに付けてしまったクルマが「スカイライン クロスオーバー」です。

 スカイライン クロスオーバーは2006年に発売された12代目スカイラインの派生車として、2009年にラインナップに加わります。

 外観のデザインはスカイラインをイメージさせるフロントマスクに、クーペスタイルのフォルムとなっています。

 パワートレインは330馬力を誇る3.7リッターV型6気筒エンジンを搭載し、駆動方式はFRもしくは4WDシステム「アテーサE-TS」が選べました。

 ラグジュアリークーペとSUVを融合させたスカイライン クロスオーバーは、海外市場に投入されていたインフィニティ「EX37」を国内向けに仕立てたクルマであり、単にスカイラインの名前だけを冠したということです。

 なお、スカイライン クロスオーバーは2016年に生産を終了し、この1代限りで後継車はありませんでした。

●日産「ブルーバードシルフィ」

顧客はかなり年配の人になった日産「ブルーバードシルフィ」顧客はかなり年配の人になった日産「ブルーバードシルフィ」

 1959年に発売された初代日産(ダットサン)「ブルーバード」は、トヨタ(トヨペット)「コロナ」と、技術や性能だけでなく販売面でも激しく競い合った、日本を代表するミドルクラスセダンです。

 その後、ブルーバードシリーズは代を重ね、スポーティなセダンという地位を確立しました。しかし、1990年代以降はセダン人気が徐々に下がりはじめ、ブルーバードの販売台数も低迷します。
 
 そうしたなか、2000年に登場した「ブルーバードシルフィ」は、ブルーバードシリーズとしては11代目になるはずでしたが、9代目「サニー」をベースに開発されたため、従来のブルーバードよりもワンランク下に位置するクルマでした。

 そのため、系譜としてはブルーバードではなく、型式名も「U15」ではなく「G10」に改められました。

 数々の名車を輩出してきたブルーバードシリーズの継続を販売会社やファンは望んでいましたが、ブルーバードシルフィは明らかな車格ダウンであり、内装も上質さを売りにしてはいましたが、サニーの内装を加飾した程度と、それまでのブルーバードユーザーからは敬遠されてしまいました。

 2012年に3代目ブルーバードシルフィがデビューしますが、この代から車名からブルーバードが外され、日産「シルフィ」となり、ブルーバードの名前が終焉しました。

●ホンダ「インテグラSJ」

全然売れなかったため幻のクルマともいえるホンダ「インテグラSJ」全然売れなかったため幻のクルマともいえるホンダ「インテグラSJ」

 ホンダ「インテグラ」といえば「タイプR」に代表されるスポーティなモデルが思い浮かびますが、1996年に発売された「インテグラSJ」は、それとは真逆のベーシックな4ドアセダンです。

 同時期に販売されていた4ドアセダン「シビックフェリオ」をベースとしていて、外装もほぼシビックフェリオのままで、フロントマスクは、ステーションワゴンの「オルティア」から流用するという、名前も含めかなり安上がりな作りでした。

 搭載されたエンジンは4気筒1.5リッターのみで、VTECとスタンダードの2種類をラインナップ。

 インテグラSJのコンセプトは「フォーマルなセダン」でしたが、目立った特徴がない名前だけのインテグラで、当時の販売チャネル「ベルノ店」が販売するラインナップの隙間を埋める目的で作られたといいます。

 そして、2000年にシビックシリーズがフルモデルチェンジした際に、販売低迷による車種整理のために生産終了となり、後継車は出ませんでした。

■どうしても「マークII」の名を使いたかった!?

●トヨタ「マークIIクオリス」

ユーザーにとって駆動方式はあまり関係なかったトヨタ「マークIIクオリス」ユーザーにとって駆動方式はあまり関係なかったトヨタ「マークIIクオリス」

 1968年に登場したトヨタ(トヨペット)「コロナマークII」は、急激なマイカー需要の増加と高級志向を満たすために誕生したクルマで、1984年に登場した5代目でコロナの名前が外され「マークII」となりました。

 それ以降ハイソカーブームをけん引して、「チェイサー」「クレスタ」とともに大ヒットを記録します。

 マークIIには従来から、堅牢な造りのステーションワゴンと商用登録のバンがラインナップされており、なかでも5代目マークIIワゴンは、セダンが8代目にモデルチェンジされるまで継続して生産されました。

 そして、1997年にワゴンの後継車として発売された「マークIIクオリス」は「カムリ グラシアワゴン」の前後デザインを変えた姉妹車という位置づけで発売。

 FF駆動となり、エンジンもマークIIシリーズとは異なる直列4気筒かV型6気筒を横置きにしたもので、マークIIに良く似たフロントフェイスを持ちながらも中身は別物でした。

 結局、マークIIクオリスは1代で終了し、2002年に発売された後継の「マークIIブリット」はマークIIをベースとしたFR駆動へと戻りますが、後に登場した事実上の後継車「マークXジオ」では、再びFF駆動となっています。

●スバル「ジャスティ」

初代スバル「ジャスティ」との関連はコンパクトなだけ?初代スバル「ジャスティ」との関連はコンパクトなだけ?

 1984年にデビューした初代スバル「ジャスティ」は、軽自動車の「レックス」をベースにボディを拡大した3ドアと5ドアの2BOXリッターカーです。

 駆動方式はFFと4WDが用意されていて、4WDではトランスファーレバーを操作することなく、シフトノブに設けられたボタン操作でFFと4WDを電子的に切り替えることができるシステムを搭載。降雪地帯での日常の足として歓迎されました。

 1987年のマイナーチェンジでは、量産車では世界初となるベルト式無段変速機「ECVT」搭載車をラインナップする記念すべきモデルでしたが、自社での後継車開発はおこなわず1994年に国内販売を終了します。

 そして、2016年に国内では2代目となるジャスティを、ダイハツ「トール」のOEM車として発売しました。

 外観の変更点は、トヨタ向けOEM車の「タンク/ルーミー」のフロントフェイスにスバルのエンブレムを装着しただけと、安直に作られています。

 したがって、ジャスティを積極的に買う意味が希薄で、販売は姉妹車ほど盛り上がりをみせていません。

※ ※ ※

 車名を変えるか継承するかというのは、メーカーにとってはかなり悩みどころだといいます。

 往年の名車の名前だからといって、この先も売れるかは不透明であり、その時代の流行もあります。

 たとえば、日産が2001年に発売した11代目スカイライン(V35型)では、スカイラインという名を使うかどうか社内でも賛否両論があったそうです。

 R34型が最後のスカイラインだというファンもいますから、ネーミングは本当に難しいということでしょう。

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