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売れていないけど大丈夫? 先行き不安な車5選

くるまのニュース / 2019年12月12日 6時10分

現在、数多くのクルマが販売されていますが、モデルチェンジから時間がたつなどして売れず、話題にもならず、なかにはスペックのアップデートもされないモデルがあります。そこで、先行きが不安なクルマ5車種をピックアップして紹介します。

■今後はどうなる? 先行きが不透明なクルマたち

 現在、販売中のクルマは数多くありますが、華々しく登場したものの販売台数が低迷しているモデルがあります。

 なかには、発売されてから時間が経ち、スペックのアップデートもおこなわれないクルマや、話題が先行しすぎたクルマなど、今後の展開が不透明なモデルも存在。

 そこで、先行きが不安なクルマ5車種をピックアップして紹介します。

●日産「シーマ」

 バブル経済に沸いた1980年代後半は、さまざまなものに高級志向であることが求められ、日産は初代「セドリック シーマ」と「グロリア シーマ」(以下、シーマ)を発売して、国産高級セダンブームに火を点けました。

 シーマは当然のようにヒットして、高級車市場を活性化させたことを「シーマ現象」とも呼ばれました。

 その後、シーマは代を重ね、現行モデルは2012年に発売された5代目ですが、「プレジデント」が2010年に販売終了となったことで現在の日産のフラッグシップモデルとなっています。

 ロングノーズの美しいプロポーションと、最高級セダンらしい伸びやかなサイドビューを持つボディに、306馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒エンジンと、68馬力のモーターが組み合わされたハイブリッドシステムにより、システム最高出力は364馬力と強力で、卓越した走行性能と環境性能を両立させています。

 日産の最先端の技術を投入し、最高の品質を追い求め続けたシーマは、まさに日産を代表する高級車です。

 シーマの価格(消費税込、以下同様)はベーシックな「HYBRID」で809万3800円、トップグレードの「HYBRID VIP G」は919万3800円と、クルマの内容を考えると決して高い金額ではないですが、登場から時間が経ち過ぎ販売は落ち込んでいます。

 いまは国内のセダン市場そのものが縮小傾向ですので、今後はシャシを共有する「フーガ」と統一されるのではという噂もあります。

●ホンダ「クラリティPHEV」

さすがに高すぎ! 「クラリティPHEV」の存在意義はある?さすがに高すぎ! 「クラリティPHEV」の存在意義はある?

 プラグインハイブリッド車(以下、PHEV)は、充電容量に余裕があればEVとして電気だけで走行し、遠出のときにはガソリンでも走行できるハイブリッド車です。

 航続距離の不安や、長い充電時間など、EVの問題を緩和するだけでなく、厳しい排ガス規制がおこなわれている欧州では環境意識の高さもあり、メルセデス・ベンツ、BMW、ボルボなど、主要メーカーはPHEVを続々と展開しています。

 日本ではトヨタ「プリウスPHV」や三菱「アウトランダーPHEV」がPHEVの代表的存在ですが、ホンダも燃料電池車の「クラリティ フューエルセル」をベースに「クラリティPHEV」を開発し、2018年に一般向けに発売しました。

 ホンダのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」をPHEV用に最適化し、大容量の電池を搭載することで、国内トップレベルのEV走行距離114.6km(JC08モード)を誇ります。

 さらに、走行用モーターは最高出力184馬力、最大トルク32.1kgmを発揮するなど、3リッターV型6気筒エンジンに匹敵するパワーを持ち、力強く滑らかな加速と優れた静粛性を併せ持っています。

 また、バッテリーなどの重量物を低い位置に搭載して低重心化を図り、優れたハンドリング性能と広い室内を実現し、大人5人がゆったりと乗れる4ドアセダンとなっています。

 しかし、価格が598万9500円と、かなり高価なためか、路上で姿を見ることがほとんどないのが現実です。購入の際には、国から補助金が20万円出ますが、焼け石に水といったところでしょう。

 ちなみに、アメリカでは3万3400ドルからと日本円で約360万円ですから、装備の違いがあるにせよ、日本での価格を見直すべきではないでしょうか。

●トヨタ「プリウスα」

古いシャシはいつまで延命されるか「プリウスα」古いシャシはいつまで延命されるか「プリウスα」

 2011年に登場したトヨタ「プリウスα」は、3代目「プリウス」をベースにした5ドアステーションワゴンで、5人乗り2列シートと7人乗り3列シートのバリエーションがあります。

 日本人の平均的な体格の大人がゆったりと座れる居住空間に、最大1070リッターの荷室容量を確保したうえで、空力性能など相反する課題をクリアして設計されたといいます。

 単にプリウスのボディを伸ばしただけという安直な作りではなく、リチウム電池(3列シート車)をプリウスに先駆けて搭載するなど、かなりの意欲作です。

 しかし、ベースとなったプリウスが2015年に4代目にモデルチェンジされてシャシを一新しており、乗り心地や走行性能に関して高く評価されていることから、プリウスαのシャシの古さは隠せなくなっています。

 なお、価格はもっとも廉価な5人乗り「S“Lセレクション”」の価格が261万2500円、7人乗り「S」では296万8900円ですから、ハイブリッドのステーションワゴンとしては戦略的な価格です。

 現在、次期型の話しは聞こえてきませんが、ニーズによっては新型もあり得るでしょう。

■新型の登場が待たれる2台のロングセラーモデル

●スバル「レガシィB4」

新型は日本導入なるか? いまやベーシックセダンとなった「レガシィB4」新型は日本導入なるか? いまやベーシックセダンとなった「レガシィB4」

 長年にわたってスバルが築いた水平対向エンジンと乗用車4WDの技術を集約して開発された、初代「レガシィ」が1989年に発売されると、俊足なセダンとオールマイティに使えるステーションワゴンをラインナップしたことで大ヒットを記録します。

 1996年のマイナーチェンジでは国産5ナンバー車初の280馬力エンジンを搭載(セダンRSのMT車)。2003年に発売された4代目ではボディが3ナンバー化されたことや、3リッター水平対向6気筒エンジンを搭載した「3.0R」が加わるなど、高級車としても注目されます。

 とくに北米市場ではBMW「5シリーズ」やボルボ「S60」と比較されるプレミアムカーのひとつとして認知されるようになっていきました。

 そして、2019年2月のシカゴオートショーで7代目レガシィへのフルモデルチェンジがアナウンスされました。

 2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンと、2.5リッター水平対向4気筒エンジンの2タイプのパワーユニットに変更され、キープコンセプトながらも存在感のあるセダンとして魅力を感じている人も多いようです。

 しかし、日本国内では6代目が継続販売されており、7代目の発売は未定です。

 現在のレガシィB4はかつてのようなパワフルさもなく、ベーシックな4WDセダンとなっており、一時代を築いた威光は鳴りを潜めています。

●三菱「ミラージュ」

フェイスリフトしたモデルにチェンジするか「ミラージュ」フェイスリフトしたモデルにチェンジするか「ミラージュ」

 1978年にデビューした三菱の新世代コンパクトカー「ミラージュ」は、エッジの効いたシャープでコンパクトなボディと、FFとしたことで室内空間を広くし、4輪独立懸架のサスペンションによる軽快な走りで人気車となりました。

 後に、ハイパワーな1.6リッターエンジンや1.4リッターターボエンジン搭載車が追加されると、国産ホットハッチとしても人気が高まりました。

 しかし、1995年に発売された5代目が2000年に生産終了となり、ミラージュの名が消えます。

 ところが2012年に、これまでよりもひと回りコンパクトな車体になり12年ぶりに復活。6代目はタイで生産される世界戦略車として日本にも輸入されています。

 コンパクトな車体により狭い市街地路や駐車場での扱いやすさを向上させ、エンジンは1リッター直列3気筒に副変速機構付CVT「INVECS-III」が組み合わされ、十分な居住空間と日常利用に支障のない荷室容量をもつ実用車となりました。

 6代目は複数回の改良を繰り返し、2014年には横滑り防止装置やヒルスタートアシスト、緊急時のブレーキ踏力を補助するブレーキアシストの標準装備化などをおこない、エンジンも1.2リッター直列3気筒を追加。

 2015年には低車速域衝突被害軽減ブレーキシステムや誤発進抑制機能を全車に標準装備するなど改良がなされます。

 しかし、基本設計の古さや、先進安全装備も最新型と比べると性能的に見劣りすることで、販売台数は低迷しています。

 そうしたなか、2019年11月に、タイでフロントマスクのデザインを大幅に変更した新型ミラージュが発売されました。三菱車の共通デザインコンセプト「ダイナミックシールド」を初採用しています。

 11月18日よりタイで販売を開始し、順次そのほかの地域でも販売される予定としていますが、日本での発売は未定です。

※ ※ ※

 2019年はトヨタ「マークX」「エスティマ」、日産「キューブ」、三菱「パジェロ」など、かつてヒットしたクルマが販売を終了します。

 どんなにヒットしたクルマでも、商品の魅力が無くなることは避けられず、多くはモデルチェンジをおこないますが、それでも売れるかどうかはわかりません。

 いまの自動車市場は、それほどまでにシビアになったということでしょう。

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