5ナンバーSUVライズ登場で脚光!人気小型SUV5選
くるまのニュース / 2020年1月19日 6時10分
トヨタ「ライズ」、ダイハツ「ロッキー」、VW「Tクロス」が矢継ぎ早に登場したことで、活気づいているのがコンパクトSUV市場です。そこで、これらのモデルを迎え撃つコンパクトSUVのライバルを、5車種ピックアップして紹介します。
■販売好調なコンパクトSUVのライバルとは
トヨタ「ライズ」、ダイハツ「ロッキー」の発売や、日本でフォルクスワーゲン「Tクロス」の受注が開始されるなど、2019年後半からコンパクトSUV市場が活気づいています。
SUVは世界的に人気が高まっていますが、日本では、道路幅や駐車場の問題から比較的コンパクトなモデルがとくに人気です。
いわゆるBセグメントやCセグメントのモデルが売れ筋となっているなか、前述した3台のライバルはどんなモデルがあるのでしょうか。
これらのモデルを迎え撃つコンパクトSUVのライバルを、5車種ピックアップして紹介します。
●日産「ジューク」
すでに生産を終え、惜しまれつつ姿を消す「ジューク」
日産「ジューク」は2010年に発売され、ユニークな内外装が話題となったコンパクトSUVです。
ボディサイズは、全長4135mm×全幅1765mm×全高1565mm、ホイールベース2530mmと、ショート&ワイドなプロポーションとなっています。
グレード構成は1.5リッター直列4自然吸気エンジン(114馬力)の「15RX」系と、1.6リッター直列4気筒ターボ(190馬力)の「16GT」系の2系統があり、それぞれ装備の違いで複数のグレードを設定。
15RX系は2WDのみですが、16GT系には「16GT FOUR」という4WDモデルと、スポーティなニスモ仕様が2タイプあり、「NISMO RS」には214馬力を誇る高性能エンジンが搭載されています。
トランスミッションは全車CVTで、「15RX」が6段、「16GT」が7段、「NISMO RS」が8段のマニュアルモード付き。燃費は15RXが18.0km/L(JC08モード)、16GTが14.2km/L(JC08モード・2WD)です。
クラスレスな雰囲気と使い勝手の良いサイズから人気を博し、ピーク時は年間4万台の販売を記録しましたが、最新の安全規制に対応できなくなったため、2019年いっぱいで生産を終了し、2020年1月現在は在庫の販売のみとなっています。
欧州では新型ジュークが既に発表されていますが、日本への導入予定はなく、後継として北米などで販売されているコンパクトSUVの「キックス」が販売されることが予想されています。
●スズキ「クロスビー」
コンパクトSUVのなかでもひと際個性的なデザインの「クロスビー」
スズキ「クロスビー」は、2017年のクリスマスに発売されたコンパクトサイズのクロスオーバーSUVです。デザインは先に登場して人気を博した軽ワゴンの「ハスラー」に酷似していますが、まったく別のクルマです。
ボディサイズは全長3760mm×全幅1670mm×全高1705mmで、ホイールベースは2435mm。軽自動車とは異なり、5名乗車が可能となっています。
スタイリングは曲線的で抑揚が効いており、SUVらしい力強さを感じさせます。
搭載されるパワーユニットは、99馬力を発揮する1リッターの直列3気筒ターボエンジンと、3.1馬力のモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドのみです。
これは、減速時のエネルギーを利用して発電し、加速時にモーターがエンジンをアシストする仕組みで、燃費は22.0km/L(JC08モード・2WD車)を誇ります。
ラインナップは装備が充実した「HYBRID MZ」とベーシックな「HYBRID MX」の2グレード展開で、どちらも2WDとビスカスカップリングを用いた4WDが選択可能。
全車6速ATを採用し、価格(消費税込、以下同様)は179万8500円から222万9700円です。
なお、先進安全技術の「スズキ セーフティ サポートパッケージ」はHYBRID MZには標準装備されていますが、HYBRID MXではメーカーオプション(10万8900円)となっています。
●マツダ「CX-3」
デビューから5年目となり円熟の域に入った「CX-3」
マツダ「CX-3」は「SKYACTIV TECHNOLOGY」とデザインテーマ「魂動」を採用する、マツダの新世代車第5弾として2015年に発売されました。
ボディサイズは全長4275mm×全幅1765mm×全高1550mmとやや大きめですが、直接のライバルであるホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「C-HR」と比べ、ホイールベースは2570mmと短めなことから軽快なハンドリングが特徴です。
発売当初は1.5リッター直列4気筒ターボディーゼル(105馬力)のみが搭載され、国産乗用車では初となるディーゼル専売モデルとして大いに話題になりました。
2017年には2リッター直列4気筒のガソリンエンジン(148馬力)が追加され、ディーゼルエンジンは2018年のマイナーチェンジを機に1.8リッター直列4気筒ターボ(116馬力)へと刷新。
グレード構成は2種類のエンジンに、それぞれ装備の違いで3種ずつ合計6グレードがラインナップされ、全グレードで2WDと4WDが選択できます。
トランスミッションは6速ATのほか、最上級グレードを除いたディーゼルエンジン車には6速MTが用意され、燃費性能は23.2km/L(WLTCモード・XD FF車 MT)を達成。
価格は、ガソリンエンジンの2WDで最廉価となる「20S」の216万7000円から、ディーゼルエンジンで4WDの最上級グレード「XD Exclusive Mods」の315万1786円までとなります。
特筆すべきは、衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置といった、先進安全技術が全車に標準装備されている点で、もっとも安価なグレードでも最上級グレードと同等の安全性能となっています。
■国産だけじゃない! 輸入コンパクトSUVにも注目
●シトロエン「C3エアクロスSUV」
ユニークなデザインと手ごろな価格が話題となった「C3エアクロスSUV」
2017年10月に本国フランスで発売され、好調なセールスを記録しているシトロエン「C3エアクロスSUV」が、2019年の夏に日本でも発売されました。先に発売された「C5エアクロスSUV」に続くシトロエンの個性派SUV第2弾です。
全長4160mm×全幅1765mm×全高1630mmというコンパクトなボディサイズながら、2605mmと長めのホイールベースが特徴で、高い全高とあわせて快適な居住空間を実現。
ラインナップはベーシックな「フィール」と、装備が充実した「シャイン」の2グレードを展開し、パワートレインはどちらも1.2リッター直列3気筒ターボ(110馬力)に6速ATが組み合わされた2WDのみで、燃費は16.7km/L(JC08モード「フィール」)となっています。
先進安全技術が充実しているのもC3エアクロスSUVの魅力のひとつで、約60km/h以下では歩行者も検知する「アクティブセーフティブレーキ」や、駐車時のハンドル操作を自動化する「パークアシスト」、走行中に車載カメラが道路標識の制限速度を認識してインパネに表示する「スピードリミットインフォメーション&リコメンデーション」などが、全グレードに標準装備されています。
価格はフィールが263万8000円、シャインが279万1000円で、シャインにはFFながら悪路走破性を高めるグリップコントロールや17インチアルミホイールなどがセットになったパッケージオプション(23万4000円)が用意されています。
●アウディ「Q2」
コンパクトながらもプレミアム感あふれる「Q2」
アウディ「Q2」は2017年6月に日本での販売を開始した、同社のSUVラインナップのなかでもっとも小さなモデルです。
ボディサイズは全長4200mm×全幅1795mm×全高1530mmと、SUVとしては低くワイドなプロポーションが特徴のスタイリングは、兄貴分の「Q3」をひと回り小さくした印象。2595mmと長いホイールベースや主張の強い大きなグリルなど、外観はアウディらしいプレミアム感を演出しています。
グレード展開はエンジンと装備の違う、1リッター直列3気筒ターボ(116馬力)を搭載する「30TFSI」と、同エンジンでスポーティな装備が標準となる「30TFSIスポーツ」、1.4リッター直列4気筒ターボ(150馬力)を搭載する「35TFSIシリンダーオンデマンド スポーツ」の3つのラインナップで、全車7速DCTを搭載した2WDです。
燃費も良好で、30TFSI系は19.8km/L(JC08モード)を記録しています。
また、小さいながらもプレミアムSUVらしく先進安全技術も充実しており、車線変更時の危険予測機能や、高速走行中にハンドルを自動修正して走行車線にとどまるようアシストする機能などが全車に標準装備。
価格は312万円から419万円です。
※ ※ ※
SUVに限らず、昨今のクルマはボディサイズが大きくなる傾向にありましたが、5ナンバーサイズのSUVとしてライズ、ロッキーが登場したことで、コンパクトなモデルが見直され始めました。
さらに、ライズ、ロッキーとも車重1トン未満のグレードがあるなど、軽量化が図られたことも話題となっており、コンパクトで軽量なパッケージが高く評価されています。
実際に、使い勝手のよいサイズと軽快な走りによって、ライズ、ロッキーともに初期の受注が好調のようです。
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