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運転に慣れた人ほど間違っている!? 正しいドライビングポジションとはどんなもの?

くるまのニュース / 2020年4月13日 18時10分

安全に運転するためのドライビングポジションを教習所で教わったはずですが、運転に慣れた多くのドライバーが、間違った姿勢で運転しているといわれています。正しいドライビングポジションとは、どのようなものなのでしょうか。

■多くのドライバーが間違ったドライビングポジションを取っている!?

 クルマを運転するとき、正しいドライビングポジションで運転することが大切だといわれています。教習所でも教わっているはずですが、多くのドライバーが間違った姿勢で運転しているようです。

 正しいドライビングポジションとは、どのようなものなのでしょうか。

 全国の教習所をまとめる全日本指定自動車教習所協会連合会(全指連)に勤め、教習所での指導経験もあるA氏は次のように話します。

「かなり多くのドライバーが、急ブレーキを踏めないドライビングポジションで運転しています。運転に慣れてくると、皆さん楽をしようとして、シートに浅く腰掛けるようになります。

 この場合、たいてい足がブレーキに届けばいいというポジションを取っているので、ということは手も届きづらいのです。これでは緊急的なハンドル操作もほぼできません。急ブレーキを踏むには、シートに深く腰掛けないといけません」

 運転に慣れてくると、知らぬ間に楽な姿勢を取ってしまいがちですが、楽な姿勢は安全面に問題があるのと同時に、楽そうに見えてじつは疲れやすい姿勢なのだそうです。

 教習所で学んだドライビングポジションのポイントは、「シートの座り方」「シートの位置」「ハンドルとの距離」「ペダルとの距離」「背もたれの角度」「ヘッドレストの高さ」の6項目です。

 正しいドライビングポジションの取り方は、シートに深く座り、お尻から太腿にかけて、できるだけ多くの部分をシートの座面に乗せます。運転に慣れると腰を浮かした楽な姿勢を取ってしまいますが、シートに体全体をフィットさせることで負荷が分散され、長時間運転しても疲れにくくなります。

 シートの位置は、AT車はブレーキペダル、MT車はクラッチペダルをいっぱいまで踏み込んだときに膝に余裕があるぐらいに調整します。足がペダルに軽く届く程度では、緊急時にブレーキを強く踏み込めません。一方、膝が伸び切ってしまうと、万が一の衝突時に、衝撃が腰にまで達する危険性があります。

 シートの背もたれの角度は、ハンドルの頂点に手を置いても、体がシートから浮かない距離です。そのときの腕は軽く関節に余裕を持たせたぐらいで、近すぎると窮屈になってしまいます。

 背もたれの位置が決まったら、最後にヘッドレストの中心が耳の高さになるように合わせ、後頭部とすき間ができないような角度に調整します。

■教習所で正しいドライビングポジションを習ったはずなのに…

 前出のA氏は教習所で指導する際、教習生がいずれ正しいドライビングポジションを忘れてしまうことを見越して、教習生にアドバイスをしていたそうです。

シートに深く腰を掛けるのが正しい運転姿勢のひとつシートに深く腰を掛けるのが正しい運転姿勢のひとつ

「事故を限りなく回避することを考えるのが、正しいポジションです。では、3時間正しい姿勢のまま高速道路で運転できるかというと、それは誰だって難しいものです。

 とはいえ、楽だからと浅く座ってしまっては、それは緊急回避ができない、急ブレーキが踏めないポジションだということを、多くの人が知らないのです。

 教習生には、一般的な傾向として、そうした姿勢を取りがちなところがあるので、緊急時の対応ができなくなることを伝えていました」

 全指連では、定期的に安全運転講習などをおこなっており、そこで正しいポジションを経験してもらうそうです。

 ある程度運転経験があって、自信を持っているドライバーほど、正しい運転姿勢の必要性を自覚してもらえる傾向があるといいます。

※ ※ ※

 楽だと思って取っていた姿勢が、長距離運転の疲労の原因になっているのかもしれません。

 正しいドライビングポジションこそが突然の事故から自分を守ってくれるので、いま一度初心を思い返して、正しいド運転姿勢を確認してみましょう。

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