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トヨタSUVどうなる? RAV4復活で立場逆転… 王者「C-HR」が販売減の理由

くるまのニュース / 2020年4月15日 18時10分

2019年度(2019年4月から2020年3月)のSUVの販売ランキングは、トヨタ「RAV4」が7万1539台を販売し、SUVナンバー1となりました。新型モデル投入から1年で、RAV4が同じトヨタの「C-HR」を抜いてトップになったのは、なぜなのでしょうか。

■ワイルド顔が受けた!? トヨタ「RAV4」がSUVナンバー1に

 最近はSUVの人気が高く、各メーカーからさまざまなSUVモデルが登場しています。コンパクトなモデルから大型モデルまで、サイズの違いはもちろん、スタイリッシュなモデルやオフロードを強調したモデルなど、多くのスタイルが選択できるのもSUVが人気を得ている理由だといえるでしょう。

 近年は、ホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「C-HR」など、程よい大きさのクロスオーバーSUVが販売ランキングの上位を占めていました。

 しかし、日本自動車販売協会連合会が発表した、2019年度(2019年4月から2020年3月)の新車販売ランキングにおいて、ヴェゼルやC-HRを抜いて、ミドルサイズSUVのトヨタ「RAV4」がSUVトップになりました。

 2019年度にRAV4は7万1539台を販売。SUV2位はC-HR(4万8940台)、同3位はヴェゼル(4万8669台)で、RAV4はC-HRに2万2599台の差をつけて圧勝しました。

 その一方で、2019年(1月から12月)の新車販売ランキングでは、1位がヴェゼル、2位がC-HR、3位がRAV4となっており、2019年度のSUVのトップ3の順位とはそっくり逆になっています。

 とくにRAV4とC-HRは同じトヨタのSUVです。両車の差は、なぜ広がったのでしょうか。

 先代RAV4は国内市場で販売の低迷を受け、2016年に販売終了しましたが、5代目となる現行RAV4は2019年4月に国内市場に復活しました。

 RAV4の外観は、六角形の大型フロントグリルやシャープな形状のヘッドライトといったワイルドなデザインに変更。RAV4の人気が高かったアメリカのユーザーが好むデザインに生まれ変わり、日本でもこのワイルドな顔が受けて好調な販売を見せました。

 登場初月の4月は3136台でしたが、翌月は6817台を販売。その後も順調に売れ続け、4月から12月までの1か月の平均販売台数は5996台でした。

 RAV4の人気と引き換えに、C-HRの販売は徐々に低下します。RAV4が登場する直前の2019年3月は、決算期ということもあり、8952台を販売したのですが、4月から12月までの平均販売台数は4035台でした。

 C-HRは2019年10月にマイナーチェンジを実施し、フロントフェイスの変更に加え、6速MT仕様やスポーティな「GRスポーツ」をラインナップに追加しました。

 その効果があり、11月のC-HRの販売台数は5097台と、RAV4の4988台をわずかに上回りましたが、12月以降はRAV4の販売台数のほうが多くなりました。

 前出のように、2019年1月から12月の年間販売台数でC-HRのほうがRAV4より多かったのは、RAV4の販売が4月からで、1月から3月までは販売されていなかったからです。2019年度の販売台数では、RAV4発売からちょうど1年間の販売台数が含まれるため、RAV4がSUVナンバー1になったというわけです。

 RAV4の人気について、トヨタの販売店スタッフは次のようにコメントします。

「RAV4とC-HRと比べて買うお客さまもおられます。小さなボディや都会的な外観、お求めやすい価格などにこだわるお客さまはC-HRを選びます。

 C-HRでは後席や荷室が狭いと不満を感じるお客さまは、価格は少し高いですが、車内に余裕のあるRAV4を購入されます。RAV4は4WDのメカニズムも充実しているので、悪路走破性でRAV4が選ばれることもあります」

 スタイリッシュでスポーティさも身につけたC-HRですが、クーペスタイルであるため、後席が狭いところがデメリットとなるようです。

 RAV4はSUVらしいワイルドな見た目や悪路走破性の高さなどが魅力で、ひとことでSUVといっても、両車の特徴は異なります。

 RAV4とC-HRは、SUVとしての方向性は異なるものの、ユーザーとして、両車は比較する対象となります。

 価格(消費税込)は、C-HRが236万7000円から309万5000円、RAV4が265万6500円から388万8500円と、エントリーグレードの差額は30万円です。

 30万円の価格差を安いと見るか高いと見るかはユーザー次第ですが、比較対象に十分なり得るといえるでしょう。

※ ※ ※

 C-HRを脅かす存在はRAV4だけではありません。急速に販売を伸ばしているのが、2019年11月に発売されたトヨタの新型SUV「ライズ」です。

 ライズはRAV4に似たワイルドなデザインで4mを切る小さなモデルですが、SUVのユーザーが不満に感じていた後席と荷室が狭いという点を解消しました。

 コンパクトながら広い室内空間と荷室が特徴で、コンパクトカーからの乗り換えはもちろん、ミニバンユーザーがダウンサイジングするときに選ばれることが多くなっています。

 そのためライズは販売が好調で、2019年度は4万8809台を販売。C-HRは4万8940台だったので、その差はわずか131台にまで迫っています。

 しかもライズは、5か月間で4万8809台の販売を達成しているのです。ライズは、C-HRだけでなく、SUVナンバー1だったRAV4も凌駕する可能性があるといえるのではないでしょうか。

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