韓国車が世界一!? 大型SUVキア「テルライド」 イカすデザインで爆誕

くるまのニュース / 2020年4月10日 17時10分

世界にはさまざまな自動車メーカーが存在。自動車大国日本に導入されていない(かつてはあった)ブランドやモデルも数多くあります。そのなかで、キアは世界的に躍進している韓国のブランドです。その主流SUV「テルライド」が「2020 ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」に輝きました。テルライドとは、どのようなクルマなのでしょうか。

■世界一に輝いたキア「テルライド」とは

 2020年4月8日、「2020 ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」に韓国の自動車ブランドであるキアのSUV「テルライド」が選ばれたと発表されました。近年世界的に人気を博している韓国車ですが、その最新SUVであるテルライドはどんなクルマなのでしょうか。

 テルライドは、2016年1月の「デトロイトモーターショー2016」でコンセプトモデルを発表。その後、2019年4月に北米市場で販売が開始されたミドルサイズのSUVです。

 ただし「ミドルサイズ」というのは、あくまでアメリカ基準での話です。テルライドは、全長5000mm×全幅1990mm×全高1750mmとなっています。

 国内では大型SUVとして知られるトヨタ「ランドクルーザー」は全長4950mm×全幅1970mm×全高1880mmとされていますから、テルライドは日本では大型SUVに分類されます。

 実は、北米市場においては、このミドルサイズSUVは最激戦区のひとつとされています。

 例えば、米国車にはフォード「エクスプローラー」やジープ「グランドチェロキー」、日本車では、トヨタ「ハイランダー」、ホンダ「パイロット」、日産「パスファインダー」、マツダ「CX-9」、欧州車ではフォルクスワーゲン「アトラス」などがあります。

 そのほかにも、ジープ「ラングラー」や、ダッジ「デュランゴ」、高級志向のキャデラック「XT6」。よりコンパクトなカテゴリーに目を向けると、トヨタ「RAV4」やスバル「フォレスター」など競合ひしめく市場なのです。

 ある調査会社によれば、米国の新車市場におけるSUVの割合は増加傾向にあり、2017年時点では市場全体の40%をSUVが占めているとされています。

 ライバルは非常に多いものの、市場として将来性が見込めるため、自動車メーカー各社はミドルサイズSUVというカテゴリーに新車種を投入しつづけているのです。

 また、ミドルサイズSUVは「ファミリー・トランスポーター」と呼ばれることもあります。これは、家族と荷物を載せて日常的に利用される、日本におけるミニバンと近い存在です。

 キアは、「ソレント」というミドルサイズSUVを販売していましたが、ライバルに比べてひと回り小さく、「ファミリー・トランスポーター」としての使い勝手が他車に比べて不利だったとされています。

 そのため、キアとしては過去最大のSUVであるテルライドが切り札として投入されることになったのです。

■アメリカを知るデザイナーによってデザインされたテルライド

 テルライドは、7名から8名が快適に乗車できる空間を持っています。搭載されるエンジンは3.8リッターV型6気筒自然吸気エンジンであり、最高出力は295馬力、最大トルクは36.1kg・mを発揮。

 トランスミッションは8速ATが組み合わされ、約2トンの車体をスムーズに発進させ、駆動方式はAWDとFFが用意されています。

 キアのWebサイトによれば、テルライドには「LX」「S」「EX」「SX」のグレードがあり、価格はそれぞれ、3万1890ドル、3万4290ドル、3万7290ドル、4万1790ドル。2020年4月9日現在のレートに換算すると、日本円で約347万1200円から454万9000円程度です。

 なお、ランドクルーザーの北米価格は、8万5415ドル(約930万円)ですので、テルライドは高いコストパフォーマンスを誇ります。

世界一のクルマに輝いたキア「テルライド」世界一のクルマに輝いたキア「テルライド」

 また、近年のキアは、前衛的なデザインでも人気を掴んでいます。特徴的なヘッドライトやリアコンビネーションランプ、高級感を演出するクロームメッキパーツに代表されるこれらのデザインは、キア・アメリカでチーフデザイナーを務める、トム・カーンズ氏によって統括されました。

 カーンズ氏は、もともとゼネラル・モーターズ出身であり、北米市場の嗜好を理解しているとされています。北米市場攻略を目論むキアにとっては最高の人材といえるでしょう。

 内装も高級感のあふれるつくりとなっています。運転席から見えるハンドルや、各ボタン類は比較的シンプルにまとめられていますが、ウッドパネルとサテン仕上げのメッキパーツによって、質感が高められています。

 センターコンソール上部には、横長の大型ディスプレイを備え、スマートフォンを多用するアメリカのユーザー向けに、Android AutoおよびApple CarPlayにも対応しています。

 2列目は、ゆったりとしたスペースが確保され、3列目も子どもなら十分に乗車することができる空間が確保されています。

 多くのライバルが存在するミドルサイズSUVというカテゴリーにおいて、エンジンスペックや室内空間だけで差別化は困難です。

 テルライドは、必要十分なスペックを兼ね備えたいうえで、ライバルとは一線を画するデザインを手の届きやすい価格で実現していることが評価されたといえるでしょう。

※ ※ ※

 最激戦区であるミドルサイズSUV市場へと投入されたテルライドですが、2020年は、エクスプローラーやハイランダーのフルモデルチェンジが予定されています。

 どちらも、プラットフォームから一新されるため、これまでよりも数段レベルアップして登場してくることでしょう。

 テルライドが日本導入される可能性は低いですが、海の向こうでは、まだ見ぬ魅力的なSUVがひしめいているようです。

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