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「嫌がらせやめて!」あおり、幅寄せ…運転初心者戸惑い 「初心者マーク」いつまで?

くるまのニュース / 2020年4月13日 9時10分

運転免許を取得後、必ず付けるのが初心者マークです。では、初心者マークはいつまで付けなければいけないのでしょうか。そして、初心者マークに関連する罰則には、どのようなものがあるのでしょうか。

■初心者マークは義務! でもいつまで貼るもの?

 新生活シーズン、免許を取得したばかりのドライバーが多くなる季節となります。街中では初心者マークを見かける機会が多くなってきましたが、運転における「初心者」とはどれくらいの期間を指すのでしょうか。

 初心者マークは若葉マークと呼ばれることもありますが、正式には「初心運転者標識」といい、道路交通法の第71条の5には、以下の記載があります。

「当該普通自動車免許を受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)が通算して一年に達しないものは、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けないで普通自動車を運転してはならない。」

 つまり、免許取得後1年間は、初心者マークを表示することが「義務」となっています。

 これは、運転免許を取得した「運転者」に適用されるため、家族のクルマやレンタカーを借りて運転する場合であっても、初心者マークを付けなければなりません。

 もし、1年未満の間に初心者マークを取り外すほか、貼り忘れてしまった場合には、「初心者標識表示義務違反」とされ、反則金4000円・違反点数1点が科せられることになります。

 また、設置場所にも明確な決まりがあり、それ以外の場所に貼り付けた場合には同様の違反となってしまうので注意が必要です。

 法令で定められている初心者マークを設置する場所は、「地上から0.4m以上、1.2m以下の見えやすい位置」と「車両の前後」のふたつのルールに当てはまっている必要があります。

 枚数に関しては明確な決まりがないため、前後に表示していれば何枚貼っても法律上は問題ないようです。

 ちなみに、フロントガラスに貼り付けているクルマを見かけることがありますが、フロントガラスは車検シールや点検シールなどの決められたシール以外の貼り付けが法律で禁止されているので、前方はボンネットに貼り付けるのが正解です。

 後方に関しては、ゲートに貼り付けるかスモークフィルムなどが貼っていないリアガラスに取り付けましょう。

 初心者マークの重要性について、交通課の警察官は以下のように話します。

「初心者ドライバーが起こしてしまう事故としては、本人の不注意だけでなく周囲からのプレッシャーが原因によるものも多いです。

 本人は注意して運転していても、車間距離を詰めたりわざとらしい追い越しをされて焦ってしまうケースや、中にはゴミを投げられて視界が遮られたという報告もありました。

 誰もが最初は初心者だったことを忘れず、初心者マークを着けたクルマには、適切な配慮をもってください」

■初心者マークを見かけたら…

 初心者マークを付けている本人以外で、周囲のクルマがもっとも注意しなければならないのは、道路交通法71条5の4による「初心運転者等保護義務違反」です。

 初心者マークの取り付けが義務付けられている期間(1年未満)のドライバーに「幅寄せ」や「無理な割り込み」をした場合、初心運転者等保護義務違反が適用され、大型車・中型車で7000円、普通車・2輪車で6000円の反則金となり、どちらも違反点数1点が科せられることになります。

 なお、初心者マークは、1年を経過することで取り外しが可能となりますが、1年以上の期間が経過して取り付けていても法律上の罰則はありません。

 ただし、初心運転者等保護義務違反も該当しないため、初心者マークを貼っているからといっても法律で守られはしないので注意しましょう。

さまざまな種類がある表示マークさまざまな種類がある表示マーク

 クルマに取り付けられるマークには、初心者マークのほかに「障害者マーク」や「高齢者マーク」なども存在しています。

 障害者マークは2種類あり、肢体不自由の人が運転するクルマに表示される、四つ葉が描かれている青色の「身体障害者標識」と、聴覚障害の人が運転するクルマに表示される、黄色い蝶々が描かれた緑色の「聴覚障害者標識」が存在しています。

 また、高齢者マークは「もみじマーク」とも呼ばれ、70歳以上の高齢者ドライバーが表示しているマークです。

 正式名称は「高齢運転者標識」と呼ばれ、判断能力が衰えた高齢者に努力義務として表示が推奨されているため、表示の有無によって罰則はありません。

 これらのマークが表示されているクルマには、初心者に対してと同様に、幅寄せや割り込みが禁止されており、違反した場合には罰則が適用されます。

 運転に慣れたドライバーにとっては、運転に危険を感じたりイライラしてしまう場面もあるでしょう。しかし、そんなときこそ注意を払って、事故防止のために気遣ってあげることが重要です。

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