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誕生50年以上でまだ現役!? 新車で買える旧車? 超ロングセラー車3選

くるまのニュース / 2020年4月14日 16時10分

近年、クルマのモデルチェンジサイクルは長くなっていますが、なかには30年、40年、50年以上も現役を続ける車種が存在。そこで、超ロングセラーなモデルを3車種ピックアップして紹介します。

■新車で買える旧車、クラシックカーを紹介

 ひと昔まえは、新型車のモデルサイクルは4年から6年が一般的でしたが、近年は6年から8年も珍しくありません。

 なかには10年以上もフルモデルチェンジしていないクルマもあり、さらに長く販売しているロングセラーのモデルも存在。

 そこで、誕生から30年以上もフルモデルチェンジしていない超ロングセラー車を3台ピックアップして紹介します。

●ワズ「SGR」

過酷な環境に対応するようシンプルにつくられている「SGR」過酷な環境に対応するようシンプルにつくられている「SGR」

 ロシアには古くから複数の自動車メーカーが存在しており、そのひとつがUAZ(ワズ)です。

 ワズはソ連時代の第2次世界大戦中である1941年に設立され、主にトラックなどの軍用車や、砲弾も製造していたといいます。

 戦後はトラックやバン、マイクロバスを生産しており、1991年のソ連解体後は民間会社としてロシア経済を支える重要な企業のひとつになりました。

 現在、SUVとトラックをラインナップしていますが、なかでも「452」というワンボックスタイプのオフロードモデルは民営化以前の1965年に誕生。

 現行モデルはロシア国内で「SGR」、グローバルでは「クラシック」の車名で販売されており、ラダーフレームにワゴン、バン、トラックなど多彩なボディが架装されています。

 ワゴンのボディサイズは全長4363mm×全幅1940mm×全高1900mmとかなりの大柄で、搭載されるエンジンは112馬力の2.7リッター直列4気筒ガソリンに、トランスミッションは5速MTのみ。

 駆動方式は高速、低速が切り替えられるパートタイム4WDを採用し、オプションでデフロックが装備されるなど、オフロード走行に特化しています。

 さらに2020年モデルに「SGR エクスペディション」という、大型のガードバンパー、アンダーガード、ルーフキャリア、ウインチなどが装備された7人乗りの「探検仕様」が追加されました。

 55年間も生産されているSGRは現代のクルマと比べ、動力性能や安全面で不安がありますが、排出ガスはユーロ4をクリアしており、しばらくは現役を続行するようです。

●ラーダ「4×4」

スタイリッシュな本格オフローダーに変貌した「4×4ブロント」スタイリッシュな本格オフローダーに変貌した「4×4ブロント」

 もうひとつロシアの自動車メーカーにラーダがあり、乗用車タイプのSUV「ニーヴァ」が1980年代から日本にも並行輸入されているので、認知度は高いかもしれません。

 このニーヴァは1977年に誕生して、しばらくは近代化することなく生産されていましたが、近年、信頼性、操縦性、安全性を向上させ、シャシの強化やロードクリアランスの拡大によってオフロード性能が向上しました

 現行モデルは「4×4」に車名が変わり、ボディタイプは3ドアと5ドアをラインナップ。ベースグレード以外に、モダンな外観の「アーバン」、そしてトップグレードの「ブロント」(3ドアのみ)をラインナップ。

 ブロントは235/75R15のワイドタイヤや、リアアクスルの強化、フロントとリアにスクリュータイプの「セルフロックディファレンシャル」を備えるなど、悪路走破性を高めた仕様で、外観もよりオフローダーらしい力強いルックスとなっています。

 エンジンは全車共通で最高出力83馬力の1.7リッター直列4気筒を搭載し、トランスミッションは5速MTが組み合わされ、最高速度137km/h、0-100km/h発進加速は18秒と性能的には前時代的です。

 一方、全車パワーステアリングの装備や、シャシの騒音と振動の低減、エアコンやシートヒーターなどの快適装備も充実し、外観は誕生以来大きく変わっていませんが、乗用車としてある程度は進化しています。

 なお、ボディサイズは全長3680mm×全幅1713mm×全高1740mm(ブロント)と、近年のSUVに比べかなりコンパクトな設計なため、日本の道路事情にも適しており、いまもいくつかのショップが輸入しているので新車の購入も可能です。

■トヨタが誇る陸の王者も超ロングセラーがった!?

●トヨタ「ランドクルーザー70」

本物のギアとしていまも世界中で愛されている「ランドクルーザー70」本物のギアとしていまも世界中で愛されている「ランドクルーザー70」

 トヨタ「ランドクルーザー」シリーズは、高い耐久性と信頼性、悪路走破性が認められ、世界中で人気を博しているモデルです。

 歴代ランドクルーザーは「ヘビーデューティ」「ライトデューティ」「ステーションワゴン」の3つに大きく分けられますが、なかでも70系はハイテクな装備を搭載せず、クロスカントリー4WD車の原点を追求しています。

 日本で最初にランドクルーザー70が発売されたのは1984年で、翌年には後の「ランドクルーザープラド」へつながる70系のライトデューティもラインナップ。

 2004年に国内での販売を終了しましたが、海外市場では過酷な使用環境での信頼性が評価されており、フロント部分の意匠を大きく変えつつも、フルモデルチェンジすることなく海外専用車種として生産が続けられました。

 そして、ランドクルーザー70の誕生30年という節目を迎えた2014年に、期間限定で国内市場に復活。

 搭載されたエンジンは4リッターV型6気筒ガソリンで、トランスミッションは5速MTのみ。昔ながらのレバーでトランスファーを操作するパートタイプ4WDです。

 ボディタイプは4ドアバンと、国内で初めてダブルキャブピックアップトラックが設定され、発売直後は待ち望んでいたユーザーにより、多くのバックオーダーを抱えるほどの人気を獲得。そして、当初の予定どおり1年ほどで販売を終了します。

 誕生から36年経ちますが、現在はオーストラリアや中東、アフリカ諸国で販売が続けられていますので、再度日本での販売の可能性は残されていますが、国内の安全基準に適合させる必要があるため、かなり難しい状況です。

※ ※ ※

 ロシアをはじめ、旧共産圏の国が作っていたクルマはユニークなモデルの宝庫です。

 有名なところだと、東ドイツのトラバントがありますが、ほかにも日本では紹介されないような珍しいクルマがたくさんあります。

 ヨーロッパではそうしたクルマを愛好しているマニアがいて、オーナーズクラブが発足され、イベントも活発におこなわれているようです。

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