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信号無視も…自転車の違反なぜ無視? 交通事故減少も啓蒙すべき自転車事故は増加に

くるまのニュース / 2020年4月16日 7時10分

交通安全週間は、「交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの習慣を値付けされる」ために、日本各地で行われている啓蒙活動です。今回、春の全国交通安全運動が2020年4月15日で最終日となりましたが、新型コロナ禍ではどのような成果があったのでしょうか。

■2019年の交通事故は例年より減少傾向でも…

 2020年4月15日は、6日から始まった春の全国交通安全運動(以下、交通安全週間)の最終日だったのだけれど、多くの白バイや覆面パトカーが出動し、交通違反取り締まりに精を出していた。

 交通安全週間はドライバーに対する安全啓蒙のため、初日に目立った取り締まりをおこない、日を追う毎に取り締まりの規模も縮小していく傾向にある。しかし、今回は最終日まで積極的な取り締まりをおこなったようだ。

 ちなみに、直近は交通事故が驚くほど減っているという。2019年の数字を見ると、過去最低だった2018年の事故死者をさらに9%も下回り、怪我した人と事故数も12%も減った。

 衝突被害軽減ブレーキの普及などにより、安全性は確実に向上してます。減って無いのは高齢者と自転車関連の事故で、なかでも2016年からずっと増え続けているのが自転車関連の事故。

 警視庁の数字を見ると、すべての交通事故は2018年に対し2132件も減少しているが、驚くことに自転車に原因のある事故のみ1049件も増えている。

 実際、東京にかかわらず都市部でクルマを運転していると、クルマやバイクの信号無視や一時停止無視など滅多に見ないのに対し、道交法をまったく無視している自転車が数多い。交通事故を減らしたいのなら、自転車の安全運転を啓蒙すべきです。

 しかし、4月15日の取り締まり状況を見ていると、自転車は無視に近い。筆者(国沢光宏)の家の近所に一時停止交差点と右折禁止、さらに踏切という3つの違反を取り締まれる名所(警察の収益に貢献しているため金庫通りと呼ばれる)がある。そこで実際に観察してみた。

 当たり前ながらクルマやバイクの違反は絶対に見逃さない。違反を現認するやサイレン鳴らして全開で追いかけていきます。

 しかし、自転車についていえば完全なる無視。一時停止無視だけでなく危険な逆送、道路の斜め横断など見ても動かない。なぜ、動かないのか。

■自転車の違反行為… なぜ無視する?

 警察官が自転車の違反行為に対して、「なぜ、動かないのか」というと、クルマやバイクの違反を取り締まれば、国庫にお金が入るからで、俗に警察官にとっての「ノルマ」と呼ばれる。

休校の影響で意外な時間帯に子どもたちがいることも休校の影響で意外な時間帯に子どもたちがいることも

 もちろん警察は否定するものの、交通違反の反則金が年間予算に組み込まれているのだから、当然のことのように目標額だって設定されているのです。

 一方、交通違反は2019年で2018年比の4%減となり、加えて新型コロナ禍に於ける交通量の減少が顕著で、どうやら今回の交通安全週間中の取り締まり件数も大きく減少したらしい。

 このような状況を受け「事故を減らすなら自転車の危険運転を取り締まるべきなのに、反則金が取りやすいクルマやバイクに重点を置いて捕まえている」のかもしれない。

 違法運転しても簡単に検挙出来ない自転車に、反則金制度を取り入れたらいいのだけど、そういった動きは無し。新型コロナ禍により、ノルマ未達成はさらに顕著になっていくだろう。

 国民として望みたいのは、学校が休みになって平日の昼間から活動的になっている子ども達の安全確保や、増加の傾向が見えてきている窃盗の取り締まりに代表される治安の維持などです。

 そんななか、新型コロナ感染で多数の警察官が自宅待機になっている。喫緊の優先事項は、事故も違反も減少している交通関係の取り締まり強化ではないと思う。

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