スポーツカーも真っ青!? 今が狙い目のハイパワーセダン3選
くるまのニュース / 2020年4月17日 16時10分
日本の自動車市場でセダンの人気は昔とくらべて低下していますが、そのため新車では手が出せなかったようなモデルでも、中古車なら手が届きそうです。そこで、いまが狙い目の高性能なセダンを3車種ピックアップして紹介します。
■高額な高性能セダンもいまなら手が届く!?
現在、SUVやミニバンの人気が続いていますが、そのためセダンの人気はかつてと比べて低下してしまいました。
メーカーとしては厳しい状況ですが、新車では手が出せなかったような高額なモデルでも、中古車なら手が届きそうです。
そこで、いまが狙い目の高性能なセダンを3車種ピックアップして紹介します。
●レクサス「IS F」
大排気量NAエンジンの豪快な加速が魅力の「IS F」
トヨタの高級車ブランドであるレクサスは2005年から日本でも展開され、当初のラインナップでエントリーモデルだったのが4ドアセダンの「IS」です。
北米などで販売されていた初代ISはトヨタ「アルテッツァ」と同一車でしたが、2代目からはレクサス専用に開発し、そして2007年に、このISをベースとした高性能モデルである「IS F」を追加ラインナップしました。
搭載されたエンジンはフラッグシップの「LS600h」に搭載されていた5リッターV型8気筒をベースに専用チューニングを施し、自然吸気ながら最高出力423馬力を発揮。
トランスミッションは「LS460」用の8速ATをベースとして、1速以外をほぼロックアップすることでDCTにせまるダイレクト感と変速速度を実現しています。
また、外装もIS F専用にワイドフェンダーとし、ボンネットが専用となりフロントフェイスも独自のデザインで差別化。
ブレーキやサスペンション、タイヤに至るまで専用設計され、後につづく「Fシリーズ」と同様に、サーキット走行まで考慮して仕立てられていました。
●日産「スカイライン 370GT」
ハイレスポンスなNAエンジンを搭載した最後の「スカイライン」
現行モデルの日産「スカイライン」は3.5リッターハイブリッドと3リッターターボエンジンとなっていますが、2006年に登場した12代目スカイラインでは、シリーズ最大の3.7リッターモデルがラインナップされました。
2008年にマイナーチェンジで、それまで3.5リッターモデルのエンジンを3.7リッターV型6気筒エンジンに換装。最高出力330馬力を誇ります。
また、出力の向上とともにアクセルに対してレスポンスも向上し、大排気量自然吸気の醍醐味を味枠ことができました。
外観はフロントからリアまで流れるようなカーブを描く流麗なフォルムで、内装はプレミアムセダンにふさわしく、重厚かつ高い質感を実現。
シャシではフロントがダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンクサスペンションを採用し、サスペンションアームやリンク類にアルミ素材を多用するなど、バネ下重量の徹底した軽量化と高剛性を両立しています。
さらに、「Type S」グレードには、鋭いステアリングフィールとフラットな乗り心地を融合させたスポーツチューンドサスペンションを設定するなど、スカイランとしての使命であるスポーティな走りを忘れていません。
■スーパースポーツに近い存在の高級セダンとは!?
●ホンダ「レジェンド」
ハイパワーかつ優れたコーナーリング性能を誇る「レジェンド」
現行モデルのレジェンドは、2015年に発売され、初代から数えて5代目になります。同社のスーパースポーツカー「NSX」に先んじて「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling All Wheel Drive)」と呼ばれる3モーターハイブリッドシステムを搭載することで、高級車でありながら圧倒的な走行性能を実現しました。
パワートレインは314馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒エンジンに加え、48馬力のモーターを内蔵した7速DCTを介して前輪を駆動し、さらに左右のリアアクスルにはそれぞれ37馬力のモーターを搭載することで、システム最高出力は382馬力を誇ります。
また、4輪の駆動力を緻密に制御することで高出力を余すことなく路面に伝え、高いコーナリング性能と安定した走りを両立。
外観は流麗かつ躍動的なフォルムで、力強い面構成と四隅に配置した大径タイヤで視覚的にも安定感を生んでいます。
なお、2018年のマイナーチェンジではフロントフェイスのデザインが一新されるとともに、駆動力制御の熟成と、ハンドリング性能、安全性能を向上させていますが、中古車価格的には前期型が狙い目です。
※ ※ ※
2004年に280馬力の自主規制が撤廃されると、各メーカーから次々と高性能モデルが誕生し、2019年には歴代のスカイラインで最強となる405馬力を誇る「スカイライン400R」が登場するなど、パワーアップの勢いは止まりません。
一方、パワーアップとともに安全性能も向上しており、1990年代のハイパワー車のような危うさはなく、安心してハイパワーを楽しむことができるようになりました。
しかし、安全技術にも限界がありますから、あくまでもドライバーの技量の範囲で走ることを心がけましょう。
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