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新車販売もピンチに!? 新規コロナ禍で来店3人… 不安要素の解決策とは

くるまのニュース / 2020年4月24日 17時10分

緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大され、さまざまな事業者に影響を及ぼしています。そのなかのひとつ、日本の基幹産業ともいえる自動車業界の最前線、メーカー系列の販売店では客足が遠退いているといいます。今後の見通しが立たない状況で、不安要素の解決策はあるのでしょうか。

■来客数わずか3人?「不要」とされるクルマの購入

 2020年4月16日、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言の対象地域が、7都道府県から全国に広がりました。不要な外出を自粛する要請がされていますが、その影響は自動車販売店にも及び、従業員たちの不安は募る一方のようです。

 緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大され、日本中で不要不急の外出自粛が要請されています。不要不急の外出とは、「日常生活に不可欠な外出以外」を指します。

 そして、自粛の成果は着々と出てきています。

 例えば、JR東日本によると、緊急事態宣言発令後の4月11日、JR渋谷駅の利用者数は前年の同時期と比べて98%減少、さらに山手線全体での利用者数も前年の同時期と比べて85%減少したとのことです。

 日本で一番人が集まる場所から人がいなくなったことは、国民にウイルスの感染拡大防止への意識が広まった証拠ともいえるでしょう。

 しかし、外出の自粛は経済活動の停止というデメリットがあり、それは自動車販売店の営業にも影響を及ぼしているようです。

 現在、これまで緊急事態宣言が発令されていた7都道府県の自動車販売店では、営業時間短縮や一部休業といった措置が取られています。今回、対象地域が全国に広まったことで、日本のほぼすべての販売店の営業に何らかの変更があるでしょう。

 そして、都心部で暮らす人々にとってクルマは「生活に不要」とされることも多く、自動車販売店への客足は遠のいているようです。

 では、未曾有のウイルス災害によって、自動車業界の「現場」にはどのような影響があるのでしょうか。

 都内のトヨタ販売店のスタッフは、次のように話します。

「4月の平日、メンテナンスなどで訪れる既存の顧客以外、新規のお客さまの来店は3人でした。しかし、人気車種の登場直後であったため、そのなかで1名様はクルマを購入して頂き、売上的には大打撃とはなりませんでした。ですが、一日に売上0台という日も出てきたうえに、客足は減る一方ですので今後が不安です」

 都内の販売店で1日に売上が0台というのは、あまりない事態だといい、人員削減で営業担当が減っていることを加味しても、まさに緊急事態となっているようです。

■クルマが欠かせない地方の状況とは

 クルマ移動がメインの人々にとって、クルマは生活に不可欠な要素であることは間違いありません。都心部ではなく、地方の販売店の状況はどうなっているのでしょうか。

 東北地方のホンダ販売店スタッフは以下のように話します。

「緊急事態宣言が全国に広まったことで、営業時間短縮や人員削減の話が進んでおり、なかには退職が決まったスタッフもいます。

 しかし、新型フィットの人気もあり、まだ売上的に大きな影響はありません。メンテナンスでの来客もやや減ったかな、という程度です」

新車フィット効果で暫くは大丈夫?新車フィット効果で暫くは大丈夫?

 日本自動車販売協会連合会が発表する、2020年3月の新車販売台数(軽自動車を除く)によると、ホンダ「フィット」は1万4845台でランキング2位となっており、売れ行きは好調です。

 しかし、現場では新型車でなんとか販売を伸ばしているという声もあり、4月以降の販売は大きく減少することが予想されています。

 また、フィットの売れ行き好調のように「新型車の登場」は今後のカギとなりそうです。前出のトヨタ販売店スタッフは、次のように話します。

「先日、新型『ハリアー』について発表があり、かなり多くの問い合わせがありました。日によってはヤリスが発表されたときより多いこともあり、ハリアーファンの多さに驚き、とても期待しています」

 しかし、いくら人気といえど1車種だけでは限界があるでしょう。今後、新型車頼みの現状からどのような突破口を見つけるのでしょうか。

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