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中身で勝負! ホンダ新型「シビックタイプR」2020年夏マイチェンでどう進化?

くるまのニュース / 2020年4月21日 11時10分

2020年夏にマイナーチェンジするホンダ「シビックタイプR」。見た目の変更はあまりないように見えるのですが、性能面で大きな進化を遂げます。どのような点が進化するのか、新旧モデルを比較します。

■見た目はそれほど変わらないけど中身の進化がすごいんです!

 ホンダのFFスポーツカー「シビックタイプR」が2020年夏にマイナーチェンジして発売されます。一見したところ見た目の変化が少ないように思えますが、じつは大きく変わっているというのです。

 新型シビックタイプRは、どのようなところが進化するのでしょうか。新旧モデルを比較してみます。

 外観で変更される部分はフロントグリルの開口部で、面積を従来モデルより+13%拡大。ラジエーターに効率よく風を導入できるように形状が変更されました。

 また、ラジエーターフィンのピッチを細かくなり、放熱性が向上。サーキット走行においての最高水温を低下させることが可能です。

 グリル開口部の拡大によってフロントダウンフォースが減少するのを防ぐため、フロントエアスポイラーの形状や剛性など細部までチューニングし、従来モデルと同等以上のダウンフォースレベルを確保しました。

 デザイン面では、フロントバンパー/リアバンパーのガーニッシュが変更され、ロー&ワイドなデザインを強調しています。

 ボディカラーは、新色の「レーシングブルー・パール」と「ポリッシュドメタル・メタリック」が追加設定されます。

 内装では、シフトノブの形状が、これまでの丸型からティアドロップ型に変更されます。丸型のシフトノブは2007年からタイプRに採用された伝統あるパーツでしたが、新型シビックタイプRではやや細長い形状にすることで、手になじみやすく操作性が向上しました。

 加えて、ノブの内部にカウンターウェイトを埋め込み、トランスミッション側の操作荷重とノブ側の操作荷重のバランスの最適化が図られています。

 また、ハンドルの表皮には、ホンダ初となるアルカンターラ素材が採用されました。アルカンターラは生地が薄く、そのままではグリップ径が細くなってしまうため、裏地を二枚重ねしてグリップ径を維持。

 触感や握り心地にこだわった新たなハンドルは、車両のダイレクト感をより感じられるように改良されました。

 さらに、ハンドル内のスイッチを見ると、安全運転支援システム「ホンダセンシング」のボタンが追加されていることが分かります。

 従来型では、ベースとなる「シビックハッチバック」にはホンダセンシングが搭載されていましたが、タイプRは未搭載でした。

 スポーツモデルには安全支援機能は不要という声も一部ではありますが、現代のスポーツカーとして安全性も重要視されていることから、今回から全車標準設定されることになりました。

■走行性能が大きく進化! イエローの「リミテッドエディション」も登場

 シビックタイプRのマイナーチェンジによる変更点は、走行性能に関わる部分が大きな割合を占めています。

 ブレーキ性能が進化し、従来型では1ピースだったブレーキディスクが、新型は2ピースのフローティングタイプに変更され、サーキット走行でのブレーキフィール向上が期待できます。

日本で200台限定販売される「シビックタイプR リミテッドエディション」日本で200台限定販売される「シビックタイプR リミテッドエディション」

 さらに、アダプティブダンパーシステム制御やサスペンションブッシュ、ボールジョイントなどのチューニングをおこない、コーナーでのハンドリング性能や、荒れた路面における接地性・制振性が向上。

 ハンドリング性能は、従来型でも高い評価を得ていましたが、より進化した乗り味が楽しめるといいます。

 さらに、フロントロアボールジョイントのフリクション低減を図ることで、より微小なストローク領域からサスペンションをスムーズに追従させるとともに、ダンパーシステムのセンサーサンプリング周波数を向上させることで、緻密なダンパー制御性を実現。

 街乗りから高速クルージング、ワインディングやサーキットでのドライビングを含め、どんなシーンでも車両との一体感を感じられるモデルに進化しました。

 なお、エンジンスペックについては従来モデルと変更がなく、2リッター直列4気筒ターボで最高出力320馬力、最大トルク400Nmを発揮。トランスミッションは6速MTのみで、駆動方式は前輪駆動(FF)です。

※ ※ ※

 2020年秋頃には、シビックタイプRの特別モデル「リミテッドエディション」が限定販売されます。

 リミテッドエディションの特徴は、かつてのタイプRを彷彿とさせる「サンライズイエローII」とブラックの2トーンカラーです。

 リアや室内に装着される「CIVIC」のエンブレムはクロム仕上げで、特別モデルであることを感じられる演出も加えられました。

 標準仕様のタイプRも高い走行性能を誇りますが、リミテッドエディションでは徹底した車両の軽量化を実施。BBS社と共同開発した専用の鍛造アルミホイールやボディ全体を軽くすることで、ベース車に対して23kgもの軽量化を実現しました。

 これにより、さらなる身のこなしや路面追従性の向上など、リミテッドエディションならではのスポーツフィールが楽しめるとされています。

 従来型のシビックタイプRはすでに注文が終了していますが、価格(消費税込)は458万3700円でした。新型モデルではホンダセンシングが標準装備されるなど、機能が追加されていることから、値上がりすることが考えられます。

 参考までに、ドイツでの新型シビックタイプRの価格は4万1990ユーロから、日本円では約490万円です。

 また、リミテッドエディションは特別仕様であるため、標準モデルよりもさらに高い価格設定となるでしょう。日本では200台の限定販売となり、世界各国でも販売される予定です。

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