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新型コロナのリスクは駐車場やGSにも!? 車移動時にやるべきコロナ感染対策とは

くるまのニュース / 2020年4月21日 17時10分

新型コロナの感染予防対策として「3密」を避けることが重要とされていますが、比較的リスクが低いとされるクルマでの移動時にも、駐車場やガソリンスタンド、さらにドライブスルーなどに感染リスクが残されているといいます。ドライバーが気をつけるべき感染症対策とは、いったいどのようなポイントがあるのでしょうか。

■ガソリンスタンドやドライブスルーでも注意!? クルマ移動時の感染症対策とは

 新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」の対象地域が、2020年4月16日より全都道府県へ拡大されました。感染拡大を防止するためには、不要不急の外出及び「3つの密」(換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話や発声をする密接場面)が重なる状況を避けるようにすることが必要と、内閣官房より発信されています。

 不要不急の外出は自粛が求められているものの、最低限の医療機関への通院、食料・医薬品・生活必需品の買い出しなどの際には、公共交通機関を利用せず、ひとりでクルマ移動することも、密接を避けるうえで、感染防止の効果があります。

 しかし、これまで通りのカーライフには、じつは感染のリスクが潜んでいます。どのような点に注意すべきなのでしょうか。

 まず、ガソリンスタンドを利用する際の注意点です。コンビニなどでは、店員との間に飛沫などを防止する透明のカーテンなどの設置が広まっています。

 一方、ガソリンスタンドの給油機は密閉空間ではなく屋外にあるため、感染リスクは低い場所ですが、フルサービスのガソリンスタンドの場合、給油スタッフとのやり取りの際に距離が近くなる場合もあります。

 そのため、スタッフとの密接を防ぐためには、今まで通り窓を全開にするのではなく、なるべく窓を最低限だけ開けて、支払いなどを行うように心がけると良いかと思います。

 セルフ式のガソリンスタンドでは、スタッフとのやり取りはないことがほとんどですが、給油のノズル、静電気防止のタッチパネル、注文用の液晶パネルなど不特定多数のドライバーが触れる場所があります。

 そのため、給油後は施設内のトイレなどで石鹸を使って充分に手洗いするか、事前に「手指消毒用アルコール」を準備し、それを使用してから乗車するようにしましょう。また、セルフの空気入れを利用したり、洗車機の注文機を利用する際も同様に注意すると良いでしょう。

 次に、スーパーを利用する際注意したいことを見ていきます。

 スーパーでは、出入口に「手指消毒用アルコール」が置かれている店舗が多いため、不特定多数が触れるレジカゴ利用後に手を消毒することで比較的安心して利用することができます。

 ただ、カートを押して駐車場に移動して、クルマに荷物を載せる際などには、手指消毒前にリモコンキーのスイッチ、ドアノブなどに触れることもあるので、カートを戻してから、乗車する前に触ったところを消毒しておくとより安心です。

 またスーパーに限らず、病院などをはじめ施設に備え付けられた駐車場を利用することは少なくありません。密閉空間ではないため、リスクは低く感じられます。しかし、盲点となるのは駐車場で駐車チケットの受け渡しをするタイミングです。

 日頃から、駐車チケットをとりあえず口にくわえて、クルマを移動してしまうドライバーの場合、唾液がチケットに付着してしまい、店員さんや立体駐車場の係員さんなどに感染させてしまう恐れがあります。

 また、店員から手渡しで駐車サービスの承認印を押してもらう際に、ウイルスが付着してしまった場合などに、ドライバーが感染するリスクがあります。

 最近では、駐車券の発行機に“駐車チケットを口にくわえないでください”と掲示されている駐車場も見かけることもあり、口にくわえないということは忘れず心がけたいものです。

 併せて、不特定多数のドライバーが触れる精算機のタッチパネルやスイッチなどに触った後も、すぐに「手指消毒用アルコール」で消毒できる準備をしておくと良いかもしれません。

■「密」に該当する!? 多人数乗車時に気をつけたいポイントとは

 店内飲食での感染リスクを回避するためにテイクアウトを利用することも増えていますが、ドライブスルーは注文時にマイクで非対面対応でき、受け取りを待つ間もほかの人と密接しない車内で待つことができ安心して利用できます。

 気を付けるタイミングは、スタッフから商品を受け取るタイミングです。

 筆者(HAMATARO)は、通常時はなるべく受け渡し口に近い位置に車を寄せるように心がけていますが、スタッフとの距離が近く、密接する場合があります。

 そのため、対策としては手が届く範囲で受け渡し口から離れてクルマを停めるように心がけましょう。また、併せて商品を受け渡されるまでは、受け取る側の窓を閉めておくとさらに安心です。

ドライブスルー利用時にも注意したいポイントとはドライブスルー利用時にも注意したいポイントとは

 そして、カーシェアリングやレンタカーを利用する際に注意したいことについても見ていきます。

 カーシェアリングやレンタカーの利用は、電車・バスなどと違い、ほかの乗客との密接を避けることができるため、感染防止には効果が期待できます。

 ただ、不特定多数のドライバーが利用するため、ドアノブ、キー、ハンドル、シフトノブ、サイドブレーキレバー、ウインカーレバーなどは利用する前には消毒しておくとより安心できます。

 ただ、筆者が実際にカーシェアリングやレンタカーを利用してみると、座席の調整レバーやルームミラー、カーナビやオーディオの操作パネル、シートベルト、給油口のノブなどいろいろなパーツを触っていることがわかり、手で触る部分すべてを消毒することは難しいことといえます。

 レンタカー会社によっては、貸し渡し前に消毒サービスをしている会社もあり、より安心して利用できますが、基本的にはカーシェアリングやレンタカーを利用後は、公共交通機関を利用した後と同様に、「手指消毒用アルコール」で手を消毒すると良いでしょう。

 なお、「手指消毒用アルコール」は引火性のあるアルコールを含みますので、車内に置きっぱなしにしておくと、車内の状況によっては車両火災の原因となる場合があります。利用する「手指消毒用アルコール」の注意書きをよく読み、車内に放置せず常に持ち歩くように心がけてください。

※ ※ ※

 ほかの人と乗合でクルマを利用する際には、離れた席に座るようにして乗員同氏の距離をとるのが望ましいです。ただし、乗員同士の距離が取れないため、クルマはなるべくひとりで利用するのが良いでしょう。

 また、窓を開けることで空気中に飛散したウイルスを含んだ飛沫などが車外へ放出されやすくなることから、常に2か所以上の窓を少し開けて換気するように心がけましょう。窓が4つのクルマの場合、前後で対角に窓を数センチ開けておくと効果的といわれています。

 もし豪雨等で窓を開けるのが困難な場合は、エアコンのモードを内気循環モードではなく、外気導入モードに切り替えて置くと、換気ができるのでおススメです。

 もちろん、窓開けと外気導入モード併用すると、なお効果的です。花粉症で窓を開けたくないドライバーは、花粉を除去できる効果を備えたエアコンフィルターに交換することで、外気導入モードでも花粉の車内への侵入は低減できます。

※ ※ ※

 現時点(2020年4月中旬)では、スーパー、駐車場、ドライブスルーでクラスターが発生した事例は確認できていません。ただ、感染源不明の感染者が増加し、スーパーやコンビニ、ファストフードのスタッフが感染した事例は発生しています。また、高速道路料金所のスタッフなども感染し、料金所が封鎖されている事例も発生しています。

 今回紹介した注意項目をすべて実行することはできないかもしれませんが、「手指消毒用アルコール」をこまめに使用することを心がけたり、高速道路や有料道路を利用する前にETCが使用できるように準備確認したりすることで、クルマを利用する際の感染リスクを低減させることができるでしょう。

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