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車の中でもマスクは必要? 運転中でも着用率高し 予防策に有効か

くるまのニュース / 2020年4月22日 7時10分

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、日本政府は2020年4月16日より緊急事態宣言を全国へと拡大しました。また、世間では3密を避ける対策が目立つようになってきましたが、クルマの運転中にマスクを着用するのは意味があるのでしょうか。

■車内でのマスクは着用するべき?

 世界的に猛威を奮っている新型コロナウイルス。日本では、2020年4月7日に感染拡大を受け、東京都など7都府県を対象に緊急事態宣言が発令され、16日には対象地域を全国に拡大しました。

 全国で不要不急の外出自粛が求められるなか、濃厚接触を避けるためにクルマでの外出機会が増加傾向にあるようです。そんななか、車内でもマスクを着用している人を見かけますが、車内でのマスク着用は意味があるのでしょうか。

 厚生労働省によると、新型コロナウイルスは「飛沫感染」および「接触感染」で感染するとされています。

 飛沫感染は、感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、第三者がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染するものです。

 一方の接触感染は、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付着。それを第三者が触れることで、ウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。

 そのため、閉鎖した空間や近距離で多くの人と会話する環境などでは、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるのです。

 車内でのマスク着用について、都内の小児科に勤務する医師は次のように話します。

「屋外に限らず、車内でもマスクを着用した方がいいかもしれません。基本的に、どこかの建物(自宅を含む)に入る場合は、アルコール消毒や手洗いなどの感染予防対策を心がける人が多くなっています。

 しかし、どこかに出かけてクルマに乗り込む際には感染予防対策をせずそのまま運転される場合が多いかと思います。そのため、『車内⇒屋外』という出入りが頻繁にある場合はどこに感染源があるか分からないため、マスクの着用は予防策としては有効かと思われます。

 また、感染症全般にいえますが『咳エチケット』は重要な予防策です。咳エチケットとは、感染を第三者にうつさせないために咳・くしゃみをする際、マスクやハンカチなどで口や鼻をおさえるものです。

 そのため、複数人でクルマに乗っている場合、第三者との距離が近い接触が長く続いて感染リスクが高まるので、咳エチケットが重要になります」

※ ※ ※

 厚生労働省によると、咳エチケットには「マスクを着用する」、「ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆う」、「上着の内側や袖で覆う」という3つの要素があるといい、マスクをつけるときは鼻からあごまでを覆って隙間がない状態にし、口と鼻を覆ったティッシュはすぐにゴミ箱に捨てることが大切だといます。

 また、「咳やくしゃみを手でおさえる」、「何もせずにせきやくしゃみをする」という行為は悪い事例です。

 咳やくしゃみを手でおさえると、その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着するほか、ドアノブなどを介して第三者にうつす可能性があります。

 なお、政府の専門家会議において、3月19日に出した提言では「(3密を避けた)外出機会を確保することは日々の健康を維持するために重要で、ひとりでの散歩や限られた人数での散歩などは感染リスクが低い」と発表しています。

 そのため、3密となるクルマでの複数人の外出は出来る限り避けたうえで、車内でもマスクを着用するのが最善の予防策といえるかもしれません。

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