美しすぎる日産初代「シルビア」は554台のみの激レア車 2代目はロータリー搭載計画も!?
くるまのニュース / 2020年4月22日 10時10分
いまでも多くのファンに愛されている日産「シルビア」。初代モデルは1965年に「フェアレディ」の流れを汲んだ流麗なフォルムで登場しました。初代シルビアと1975年に登場した2代目シルビアの歴史を振り返ります。
■「フェアレディ」の兄弟車ともいえる初代シルビアとは?
2002年の生産終了から18年が経過した現在でも多くのユーザーに愛され、いまだに新型の登場の噂が定期的に話題に上がる日産「シルビア」。
車名のシルビアとは、ギリシャ神話に登場する清楚な乙女の名前から取られており、女性的なイメージを持って生まれた車種でした。
シルビアの歴史は意外にも古く、初代シルビアが登場したのは1965年のことでした。前年に開催された東京モーターショーに「ダットサン クーペ1500」の名前で展示されたのちに市販されたもので、「CSP311型」という車両型式からも分かるように、同時期に販売されていた「SP311型フェアレディ」がベースとなっています。
なお、当時のフェアレディはオープンボディのスポーツカーだったので、語弊を恐れずにいえばそのクーペ版がシルビアといえるでしょう。初代シルビアは、フェアレディと兄弟車関係にあったということになります。
初代シルビアの外観は、ボディのエッジ部分がシャープにカットされたような印象を持つ「クリスプカット」と呼ばれたデザインを筆頭に、国産車離れした美しいものでした。
ボディパネルの継ぎ目を極力減らした外板は当然機械加工では実現できず、職人の手によってセミ・ハンドメイドで仕上げられていたといわれています。
また、内装に目を移すと、本革をふんだんに使用したインテリアや、大型センターコンソールなど高級感溢れるもの。なお、クーペボディをまとっていますがリアシートはなく、2シーターとなっていました。
モーターショーの時点では、フェアレディには1.5リッターのエンジンが搭載されていたため、車名もダットサン クーペ1500でしたが、翌年に1.6リッターエンジン搭載モデルへ変更がなされたため、シルビアも市販モデルは同様の1.6リッターエンジンが搭載されていました。
スペックは90ps/13.5kgf・mと極端にハイスペックというわけではありませんでしたが、日産の市販車としては初となるフロントディスクブレーキや、4速フルシンクロのフロアミッションなども採用され、日本初の片側3車線の自動車専用道路であった第三京浜道路のハイウェイパトロールカーとしても投入されています。
ただ、ここまで凝った作りとなったことで販売価格は120万円と、当時のサニーの2倍近く、セドリックを上まわる価格となっており、およそ3年の販売期間で554台が生産されたにとどまってしまいました。
■ロータリー搭載計画もあった!? 7年ぶりに復活した2代目シルビア
1968年に初代モデルが生産を終了してからおよそ7年後、正式名称を「ニュー・シルビア」と改めた2代目が1975年に登場します。
2代目シルビアすでに北米市場で成功を収めていたスペシャリティカーのトヨタ「セリカ」の牙城を崩すべく開発され、デザインは北米ユーザー好みのアクの強いものになっていました。
日産2代目「シルビア」(1975年)
なお、北米市場では「200SX」という車名が付けられ、その名前から分かる通り、2リッターエンジンが搭載されていました(日本仕様は1.8リッターのみ)。
セリカを意識したことが伺える彫りの深いフロントマスクや、ピラーレスのハードトップボディ、ウェッジシェイプを採り入れたキャラクターラインなどは、歴代シルビアのなかでもとくに個性的なデザインといえるでしょう。
プラットフォームもフェアレディから「サニーエクセレント」のものに変更され、エンジンは「ブルーバードU」に搭載されていたものが使用されており、初代とのつながりの薄いがためにニュー・シルビアという名称が使われたのかもしれません。
当時の日産はロータリーエンジンの研究も重ねており、1972年の東京モーターショーにはサニーエクセレントにロータリーエンジンを搭載したコンセプトカーを展示。
ニュー・シルビアにはそのロータリーエンジンが搭載されるという噂もありましたが、オイルショックの影響もあり、残念ながら実現することはありませんでした。
販売面でも先行するセリカをリードすることは叶わらず、1979年で生産を終了。3代目シルビアへとバトンを渡すこととなります。
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