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輸入SUV並の上質感 新型ハリアーとCX-5 ラグジュアリーなSUVはどっち?

くるまのニュース / 2020年4月22日 14時10分

元祖ラグジュアリーSUVとしてそのポジションを固持しているトヨタ「ハリアー」。その4代目となるモデルが2020年4月13日に発表されました。対して、同じくラグジュアリーSUVとして存在感を示すマツダ「CX-5」とは、どのような違いがあるのでしょうか。

■新型ハリアーとCX-5 ラグジュアリーSUV対決

 2020年4月13日に発表された4代目となるトヨタの新型「ハリアー」。国内では元祖ラグジュアリーSUVとしてその存在感を示し続けています。

 一方で、後発ながらも同サイズのラグジュアリーテイストを持つSUVにマツダ「CX-5」がありますが、両車にはどのような違いがあるのでしょうか。

 ハリアーは、1997年に初代モデルを発売して以来、それまでのRVなどに代表される走破性やタフなイメージにとらわれず、ファッション性を兼ね備えた都市型SUVとして、新たなジャンルを切り拓き、SUV市場をけん引してきました。

 その後、2003年に2代目モデルが登場し、現行型となる3代目モデルは2013年。そして、4代目の新型モデルでは7年ぶりのフルモデルチェンジを実施し、デザインや走行性能、そしてラグジュアリー感をさらに向上させています。

 外観デザインは、フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性により、精悍かつシャープな印象を際立たせたフロントマスクを実現。

 さらに、二重のL字型に発光するデイタイムランニングランプは、遠くからでも新型ハリアーと分かる個性と先進性を強調しています。

 サイドからリアにかけては、絞り込まれたクーペキャビンとスポーツカーのように左右に張り出したホイールハウスとの組み合わせがスタイリッシュさを演出。水平基調に光るテールランプとストップランプが圧倒的な存在感を醸し出しています。

 室内空間は、馬の鞍をイメージし、幅広く堂々としたセンターコンソールを挟み込むインストルメントパネルとの組み合わせが「大らかな逞しさ」を演出。コントラストを抑えたブラウン、グレー、ブラックといった3色の内装色が用意されています。

 質感においては、厚革を曲げてできる自然なシルエットをイメージし触り心地にもこだわったレザー調素材や、「曲木(まげき)」に着想したウッド調加飾、パイピング加飾を随所に配し、さりげない上質感を醸し出しています。

※ ※ ※

 一方のCX-5は、マツダの第6世代商品群の第1弾として2012年に初代モデルが登場し、新開発のディーゼルエンジンや高い質感によって、世界中で非常に高い評価を得ました。

 現行型となる2代目モデルは、2017年に登場し内外装のデザインや質感を刷新したことで、瞬く間にラグジュアリーSUVとしての地位を確立していきます。

 2代目モデルでは「すべてのお客さまを笑顔にするSUV」をキーワードに、デザインと技術のすべてを磨き上げ、あらゆる領域で「走る歓び」を深化させたとマツダはいいます。

 外観デザインは「洗練された力強さ」をテーマに、前後のトレッドを約10mm拡大しつつ、ボディの曲線美を強調するために無駄を削ぎ落として立体感を強調し、力強さと美しさを兼ね備えたフォルムを実現。

 さらに、ボディサイドのプロポーションを流麗にすることでスピード感があるスタイルとし、顔つきもより鋭さを増し、従来型よりも引き締まった印象を与えています。

 室内空間では、左右対称に配置した操作機器や計器類をはじめ、体幹を支えるフロントシートやパーツ形状の最適化による振動および騒音の抑制など、初代モデルから重視していた「人間にとって自然な運転姿勢」を踏襲するとともに、乗員全員がゆったりとドライブを楽しめるような工夫が随所に施されています。

 また、インテリアの加飾パネルには新開発のフィルムを採用。12層の印刷とコーティングを重ねることで、シンプルな木や金属とはひと味違う味わいを表現しました。

※ ※ ※

 このように、ハリアーとCX-5ではともにラグジュアリーSUVとして重要な質感を高めるさまざまな工夫を施すことで、輸入SUVに負けないような上質さを持っているのです。

 近年は、トヨタ「RAV4」や「ライズ」、スズキ「ジムニー」といった過去のRVブームを彷彿とさせるようなデザインや4WD性能を持つSUVの人気が目立ちます。

 それでも、3代目ハリアーとCX-5の2019年年間販売台数は、ハリアーがSUV5位の3万6249台、CX-5はSUV6位の3万1538台となり、数多くあるSUVのなかでも堅調な販売台数を誇っているのです。

■スペックではどのような違いがある?

 新型ハリアーのボディサイズは、全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mm。3代目モデルの全長4725mm×全幅1835mm×全高1690mm と比べて、長く広くなっているものの、全高を下げていることで、低重心のスタイルになりました。

 また、SUVとして重要な最低地上高は、従来型ハリアーのガソリン車(190mm)、ハイブリッド車(175mm)と比べて、新型ハリアーではガソリン車(195mm)、ハイブリッド車(190mm)と上がっています。

 一方のCX-5は、全長4545mm×全幅1840mm×全高1690 mm。最低地上高は、210mmと国産SUVのなかでも高い数値です。

 新型ハリアーのパワートレインは、2リッター自然吸気エンジンを搭載するガソリン車と2.5リッター自然吸気エンジン+2モーターシステム(THSII)を組み合わせたハイブリッド車が設定され、従来型の3代目にあった2リッターターボ車は廃止されました。

 なお、ガソリン車とハイブリッド車ともに2WD/4WDを設定。4WDは、ガソリン車は「ダイナミックトルクコントロール4WD」、ハイブリッド車は「E-Four」と機構が異なります。

 CX-5は、2リッター自然吸気エンジンと2.5リッターターボエンジンのガソリン車と、2.2リッターディーゼルエンジンを搭載するディーゼル車をラインナップ。

 また、ガソリン車とハイブリッド車ともに2WD/4WDを設定。ディーゼル車では6速AT/6速MTを選択できるのも特徴です。

トヨタ初採用の走行中の前後方向映像を録画可能なデジタルインナーミラートヨタ初採用の走行中の前後方向映像を録画可能なデジタルインナーミラー

 安全面では、新型ハリアーに歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を装備。さらに、走行中の前後方向映像を録画可能なデジタルインナーミラーをトヨタとして初採用しました。

 CX-5では、歩行者(昼夜)を検知するアドバンストSCBSなどを採用した「i-ACTIVSENSE」を装備。駐車場からバックで出る際などに接近してくる車両を検知してドライバーに警告する「リア・クロス・トラフィック・アラート」なども付いています。

 装備面において、新型ハリアーは12.3インチTFTタッチワイドディスプレイを採用し、スマートフォン連携機能も対応。さらには、アクセサリーコンセント(AC100V/1500W)をハイブリッド車に設定することで、家庭用と同じコンセントを通じて電化製品を使用できるほか、停電などの非常時には発電機として使用可能です。

 CX-5では、8インチのセンターディスプレイを通して「マツダコネクト」を使用することで、さまざまなデバイスやメディアに対応したコネクティが使用できます。

 価格面では、新型ハリアーは2020年6月発売予定ということもあり、まだ公表されていませんが、従来型となる3代目ハリアーはガソリン車(300万4100円から385万円)、ハイブリッド車(384万4500円から468万9300円)です。

 CX-5(特別仕様車除く)は、ガソリン車(261万8000円から365万2000円)、ディーゼル車(293万7000円から365万7500円)となっています。

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