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ミニなのに全長6メートル!? かつてあったストレッチリムジン「MINI XXL」とは?

くるまのニュース / 2020年4月22日 11時10分

「MINI」といえば、その名のとおりミニ・サイズのコンパクトなボディとゴーカートフィーリングと呼ばれるスポーティな走りで世界中の人気を集めたブランドだが、そんなMINIにもかつて全長6メートルを超えるリムジン仕様が存在していた。

■全長6mのMINIはなんとジャグジー付き

 MINIといえば、「サー」アレック・イシゴニスが設計した名車、クラシックMiniのデザインを現代に継承したモデルだ。コンパクトセグメントにプレミアムという価値観を提供して成功した最初のブランドともいえる。

 2001年に誕生、2002年から日本展開が始まったMINIも、いまは3世代目に進化。当初1車種からはじまったラインナップも拡充されている。

 いまやもっとも大きなMINIクロスオーバーは、全長4315mm。もっとも小さなMINI3ドアは全長4mを切る3875mmながら、全幅は1725mmと3ナンバーサイズ。かつてよく聞かれた「MINIなのにぜんぜんミニサイズじゃない」という声も、もはや耳にすることもなくなった。

 そんなMINIだが、かつて初代MINIをベースにした全長6mのストレッチリムジン「MINI XXL」というモデルが製作されていた。

 このモデルはBMWドイツ本社がアメリカ・ロサンゼルスのコーチビルダーに製作を依頼したもので、初代MINIクーパーSがベースとなる。名前の「XXL」は、洋服の大きいサイズのXXLから取っている。

 全長6mにまでストレッチされたボディはリアが4輪に増やされ、計6輪で支えられている。ジョン・クーパー・ワークスチューニングキットが装備され、パワーとトルクは210ps・245Nmと、ノーマルのクーパーSに比べて40ps・25Nmアップしている。

 後席は4人用の本革シートで、フロントキャビンと完全に隔離する格納式のフラットスクリーンを備えている。またテレビ、DVDプレーヤー、ミニバーなどが設置されるという本格的なリムジン仕様。

 最大の特徴は、リア部分がジャグジーになっているところだろう。リア部分のルーフトップを取り外し、完全停車時にのみこのジャグジーは使用できた。

MINI XXLのリアに備わっていたジャグジーMINI XXLのリアに備わっていたジャグジー

 このMINI XXLは、2004年のアテネ・オリンピックの際、実際にVIPを運ぶリムジンとして使用された。

 オリンピック終了後はヨーロッパ諸国を回り、オーストラリアを経て2005年には日本にもやって来ている。そして横浜で一般公開された後、当時からおこなわれていた東京コレクション(ファッションショー)に登場した。

※ ※ ※

 当時、MINI XXLは「THINK BIG!」というテーマでイベントに登場していた。これは「小さいことにとらわれず、大きい夢を抱いて刺激的に生きる」というもので、MINIが常識にとらわれない、自由な発想で常に新しいものを生み出すブランドであることを実証するというものだった。

 そうしたプロモーションは大成功。今につながるMINIブランドの躍進につながっている。
 
 世界中で注目されたMINI XXLだが、あくまでマーケティング活動の一環として特別に製作されたものだったために、結局、市販や特別注文生産はされなかった。

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