新型軽SUV「タフト」、ライバルはランクルやロードスター!? 爆売れ予感させるワケとは
くるまのニュース / 2020年4月26日 7時30分
ダイハツは2020年6月に発売予定の新型軽SUV「タフト」の詳細情報を同年4月20日に公式ウェブサイトで公開しました。そこで明かされた情報によると、新型タフトは“大化け”する可能性があるほか、他ジャンルの「ランドクルーザー」や「ロードスター」などのユーザー層も奪う可能性があるといいます。2020年に台風の目となる新型タフトはどのようなユーザーが購入すると予想されるのでしょうか。
■他ジャンルの車種に乗っていたユーザーも大注目!?
ダイハツは、2020年6月発売予定の新型クロスオーバー軽SUV「タフト」のスペシャルサイトを、同年4月20日に更新。全9色のボディカラーや、インテリアの詳細などが明らかになったのです。
発売が迫る新型タフトですが、主な購入層はいったいどのようなユーザーとなるのでしょうか。
今回、追加発表された情報のなかでとくに驚かされたのは、前席のガラス製ルーフ「スカイフィールトップ」を全グレード標準装備とした点でしょう。
エンジンの種類、燃費、そして気になる価格については今回未公開。4月1日の先行予約販売開始から6月発売まで、情報を段階的に公開して、購買に向けてユーザーの心をくすぐります。
タフトの車種名は、1974年8月から1984年3月に12万6930台が生産され、スズキ「ジムニー」を強く意識した排気量958ccの本格的四駆の小型SUV「タフト」です。しかし、今回の新型タフトは、あくまでもダイハツ「タント」の派生車となっています。
そんな派生車に、ここまで手の込んだマーケティング戦略をしなくても、と思ってきた業界関係者やユーザーも多かったはず。ですが、新型タフトの実態が分かるにつれ、購買層は極めて多岐に渡る可能性が出てきました。
※ ※ ※
気になる新型タフトの価格は、いくらになるでしょうか。
同じ軽クロスオーバーのスズキ「ハスラー」が、140万円から170万円後半。開発ベース車であるタントがタントカスタムを含めて、130万円から190万円。本格的軽四駆のジムニーが、140万円から190万円。こうした、新型タフトの周辺各車との関係から価格を推測すると、150万円から190万円といったところに落ち着くはずです。
そうなれば新型タフトの購入層も、ハスラー、タント、ジムニーあたりから来ると考えるべきかもしれません。
ただし、新型タフトはダイハツ関係者も認めているように、近年の日本車では稀な、思い切ってニッチ市場を切り開こうとするモデルです。
4ドアでありながら、あえて「ひとり乗り、またはふたり乗り」需要を重視しているといい切り、4月20日の情報公開では、商品コンセプトを「バックパックスタイル」と表現しました。
こうした新型タフトに関わる情報を踏まえると、ハスラーとガチンコライバル、と見るのは妥当ではないでしょう。もちろん、初代ハスラーからの買い替え需要はあるでしょうが、ダイハツ自身も想定していないような、とんでもないクルマのユーザーからの乗り換えが推測されます。
または、憧れていた“あのクルマ”ではなく、あえて新型タフトを選ぶケースも増えるように思います。いくつかの例を、挙げてみましょう。
まず考えられるのが、クロスオーバー系のSUVです。
筆頭は、BMWミニ「ミニクロスオーバー」です。筆者(桃田健史)は日常業務の一環で2018年から2019年にかけて約8か月間、ミニクロスオーバー(ディーゼル4WD)を長期試乗していました。価格は500万円級ですが、商品性として新型タフトに通じるものが多いと感じます。両車ともに「日常生活を、ちょっとワクワクさせる」という商品の方向性があります。
むろん、輸入車オーナーがいきなり軽にダウンサイジングというのは珍しいでしょう。ただ、初期型ミニクロスオーバーは価格も手頃で購入する方も多いですが、メンテナンスコストを考えると、新型タフトに乗り換えというパターンはありではないでしょうか。
■女性ユーザーも熱視線!? 新型タフトには多くの可能性が
次に、「FJクルーザー」、「TJクルーザー」、そして「ランドクルーザー」(ランクル)です。
FJクルーザーは、2000年代のアメリカでのSUVブームの際に、ハマー「H2」「H3」の対抗として企画され、日野自動車羽村工場で生産しました。また、FJクルーザーのイメージを踏襲し、東京モーターショー2017にコンセプトカーとして登場したTJクルーザー。自動車メディアでは2020年量産化の噂がありましたが、最近は噂が一気に消えました。
そうした、FJクルーザーに憧れていた、またはTJクルーザーが出たら買うつもりだった人が、新型タフトに流れるパターンもありでしょう。
さらにいえば、「いつかはランクル」という思いがあった中高年の方が、車庫の大きさや維持費など現実を考えて、重装備の本格的な登山から、バックパックひとつでの日帰り登山に切り替えたような気分で新型タフトを選択する、というケースもありではないでしょうか。
マツダ「ロードスターRF」
もっといえば、マツダ「ロードスター」です。
スカイフィールトップは、「気分はオープンカー」という狙いもあります。2シーターオープンカー購入には家族の同意が不可欠、といった人も多いはず。軽の「コペン」やホンダ「S660」ではなく新型タフト、という選択肢もあり得ると思います。
SUVでのダウンサイジングとしては当然、「C-HR」からの流れがあるでしょう。「プリウス」からC-HR、そして新型タフトという流れです。
または「気軽にワクワクしたい」という中高年が、「プリウス」から「ライズ」「ロッキー」を飛び越えて、新型タフトまでダウンサイジングすることも想定できます。
さらに、期待されるのが全世代での女性層の動きです。ミニクロスオーバーやジムニーを、街乗りファッショナブルアイテムとして見る女性にとって、新型タフトがショッピングリストに載ってもおかしくないと思います。
多くの可能性を秘めた新型タフト。6月の発売を待ち遠しいと感じている人が多いのではないでしょうか。
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