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嘘の申告でキャンプ場を予約!? 悪質ユーザー続出 車で3密避けても各地で問題多発か

くるまのニュース / 2020年4月27日 9時10分

全国に拡大された緊急事態宣言。しかし、「コロナ疲れ」した人々が都心部から人が少ない地方のキャンプ場などにクルマで外出するケースが増えているといいます。では、実態はどうなっているのでしょうか

■迅速な対応で持ちこたえるものの、悪質なユーザーが

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、感染のリスクが高いとされる「3密」の回避が徹底され、多くのテーマパークやショッピングモールといった商業施設の営業が停止しています。

 しかし、都心から離れたキャンプ場やホテルは、人が密集しにくいとされ「コロナ疲れ」した人々が集まっているとの噂が広がっています。実態はどうなっているのでしょうか。

 一般社団法人日本経済団体連合会の調査によると、回答企業の「97.8%」がテレワークを導入しているとしており、感染拡大防止の流れは日に日に強まっています。

 しかし、同時に外出自粛による「コロナ疲れ」も問題となっています。平日も休日も家のなかといった状況では、日々の景色が変わらずストレスは溜まる一方です。

 そんなコロナ疲れの影響から、「人がいない場所であれば外出してもいいのでは…」という意見も目立つようになりました。確かに、アウトドアレジャーであれば他者との接触が少なく、感染のリスクは低いように思えます。

 では、現在のキャンプ場や地方の宿泊施設はどのような状況になっているのでしょうか。

 2020年4月16日に緊急事態宣言の対象を7都府県から全国に拡大し、同時に13都道府県を「特定警戒都道府県」に指定しました。

 この特別警戒都道府県内では、多くの宿泊施設が各自治体からの要請を受けて営業を休止しており、既存の予約については延期またはキャンセルといった対応を取っています。

 キャンプ場と比べると営業しているケースの多いホテルでも、利用可能施設を限定するなどの対応を取っているようです。

 例えば、全国でホテル事業を展開する株式会社プリンスホテルでは、隣接するホテルはどちらか片方に営業を集約する、といった措置を取っています。

 また、13都道府県以外で営業を継続している店舗でも、多くの施設が来場に制限をかけているようです。栃木県にあるオートキャンプ場の担当者は、次のように話します。

「東京都に外出自粛要請がされた後、16日の緊急事態宣言の地域拡大までは来場者が急増しました。

 しかし、地域拡大後の現在は、来場人数を制限して営業しているほか、特別警戒都道府県にお住まいのお客さまの予約はキャンセルさせて頂き、新規の予約もお断りしています。また、5月末まではこの体制を継続します。

 とはいえ、毎日都市部からたくさんのお問い合わせがありますので、キャンプなら大丈夫と考えている人は多いのではないでしょうか」

※ ※ ※

 今のところ、素早く来場に制限をかけたことが功を奏し、都市部からの人の流れは食い止めることができているようです。

■嘘の申告で他県に出掛ける悪質なユーザーも続出…

 各地の施設では、さまざまな対策をおこなっています。しかし、その歯止めも限界があるかもしれません。山梨県のキャンプ場スタッフは以下のように話します。

「現在、施設の利用は県内のお客さまのみとしていますが、先日東京から県内の実家に戻り、予約をされた人がいらっしゃいました。

 電話の時点でそれが発覚したため利用をお断りしましたが、もしかしたら上手く隠して利用しているお客さまがいたのでは、と一気に不安が募りました」

 なお、その電話主は「我慢の限界」と話しており、外出自粛のストレスに耐えきれなかったようです。今後、新型コロナウイルスの終息までに限界を迎えるユーザーが増え、地方へ流出してしまう事態にならないことを祈るばかりです。

 多くの呼びかけにより、徐々に感染拡大防止のために努力する人が増えているのは事実です。しかし、我慢ができない一部の人間に加え、我慢していたが限界を迎えた、という新たなユーザー層も現れているようです。

 今後は、新型コロナウイルスの直接的な影響だけでなく、外出自粛による「ストレスのコントロール」が大切となっていくのではないでしょうか。

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