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出先で雨が降ったらどうするの!? 珍オープンカー5選

くるまのニュース / 2020年4月26日 6時10分

本来なら春はオープンカーの季節ですが、現在は新型コロナウイルスの影響で気軽にドライブを楽しめません。そこで、家で見るだけでも楽しめる、珍しいオープンカーを5車種ピックアップして紹介します。

■おもしろすぎるオープンカーとは!?

 日に日に暖かさが増し、本来ならばオープンカーのドライブには最適な季節になりました。

 しかし、現在は世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により、不要不急な外出を避けるため、気軽にオープンエアドライブを楽しむという状況ではありません。

 そこで、家で見ていても楽しめる、ユニークなオープンカー5車種をピックアップして紹介します。

●ダイハツ「リーザスパイダー」

無理矢理感がある仕上がりの「リーザスパイダー」無理矢理感がある仕上がりの「リーザスパイダー」

 1986年にデビューしたダイハツ「リーザ」は、軽自動車のスペシャリティカーとして開発されたモデルで、外観は全高を低くしたスタイリッシュなクーペスタイルとされ、若い女性をターゲットに販売されました。

 そして、バブル景気末期の1991年に、派生車の「リーザスパイダー」を追加ラインナップ。軽自動車規格の変更により660ccとなったリーザをベースにルーフを大胆にカットし、ソフトトップを装着したオープン2シーターです。

 元々、リーザはオープンカーを想定して設計されていなかったため、オープン化にともなってボディの強度と剛性を確保したことで、シャシ各部に補強部材を追加した結果、車重は730kgとベースモデルに対して90kgも重量が増加しました。

 そのため、エンジンは64馬力を発揮するパワフルな直列3気筒ターボのみを採用しています。

 当時の新車価格は145万3000円(5速MT、消費税含まず)とベースモデルより約40万円も高かったこともあり、販売面はまったく振るわず、現存数の少なさから非常にレアなモデルです。

●ホンダ「CR-Xデルソル」

高性能ながらコンセプトが不発に終わった「CR-Xデルソル」高性能ながらコンセプトが不発に終わった「CR-Xデルソル」

 1992年に発売された3代目「CR-X」にあたる「CR-Xデルソル(delSol)」は、一般的に「タルガトップ」と呼ばれる、天井部分のみが開くオープン2シーターです。

 ルーフの開閉機構は2種類あり、ひとつは手動の脱着式、もうひとつは電動の「トランストップ」と呼ばれるもので、屋根部分がトランクに格納されるのですが、そのギミックが非常にユニークでした。

 トランストップは、まずトランクリッドが垂直に上昇し、リッドの左右からアームが伸びて屋根の後端が少し持ち上がると、アームが屋根のなかに入っていき、そのまま屋根を保持した状態でリッドに格納するというシステムとなっています。

 当時は、かなり斬新な機構で大いに話題となりましたが、電動オープンルーフによる重量増により、2代目までのライトウエイトスポーツというイメージは、薄れてしまいました。

 実際にはトップグレードに最高出力170馬力を誇る、1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載し、4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションを採用するなど、十分に高性能なモデルでしたが、3代目のコンセプトは従来のCR-Xユーザーから敬遠されたためか、人気は低迷。

 1998年に生産を終了し、この代をもってCR-Xは消滅してしまいました。

●ルノー「ウインド」

コンパクトでかわいらしいデザインが印象的な「ウインド」コンパクトでかわいらしいデザインが印象的な「ウインド」

 数少ないルノー製オープンカーのなかでも、ひと際異彩を放っているのが「ウインド」です。

 ウインドはコンパクトカーの2代目「トゥインゴ」をベースにつくられ、日本では2011年に発売されました。

 ずんぐりとした外観のデザインが印象的ですが、さらに屋根の格納方法が非常にユニークで、トランクリッドが後方に向かって開くと、1枚のパネルで構成された屋根が、後端を軸に180度近く回転して格納されるというものです。

 この機構を採用した理由として、構造的に単純なので安く作ることができ、信頼性も高いというメリットがあったと思われ、これに近い機構はフェラーリも採用しています。

 パワフルな1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載し、コンパクトなサイズで日本の道路環境にもマッチしていましたが、左ハンドルの5速MTのみということもあり、ヒットには至りませんでした。

 2012年には特別仕様車の「ウインド ゴルディーニ」が発売されましたが、発売からわずか2年後の2013年に販売を終了。

 いまも中古車が流通しているので、入手が可能です。

■デザインを優先したため、重大な問題を抱えたオープンカーとは!?

●BMW「Z1」

BMWのラインナップでも異端な存在の「Z1」BMWのラインナップでも異端な存在の「Z1」

 日本でバブル景気絶頂期だった1989年に、BMWから奇抜なデザインのオープン2シーター「Z1」が発売されました。

 一見、普通のオープン2シーターのスポーツカーですが、Z1のためだけに、さまざまなアイデアが盛り込まれています。

 屋根はオーソドックスなソフトトップで、ドアは開けるのではなく、電動で格納されるというギミックを採用。サイドシル部分が高くなっており、そのスペースにドアが完全に埋没する仕組みです。

 さらに、スチール製のシャシにプラスチック製のボディパネル装着する構造となっていて、着せ替え(色替え)ができるというのも斬新でした。

 日本には正規輸入されませんでしたが、とにかく景気が良かったという背景もあり、並行輸入やアルピナがチューニングしたモデルが正規輸入されています。

 なお、肝心なドアのギミックにトラブルが出やすいようで、手に入れたいという場合は注意が必要です。

●シトロエン「C3 プルリエル」

常識外れオープン機構が採用された「C3 プルリエル」常識外れオープン機構が採用された「C3 プルリエル」

 シトロエンのオープンカーといえば、1960年代の「DS」や、軍用車のような「メアリ」がありましたが、2003年にコンパクトカーの「C3」をベースにした「C3 プルリエル」が発売されました。

 C3 プルリエルは2ドアボディの4人乗りオープンカーで、基本的なフォルムはC3と変わりありませんが、フロントフェイスやボディは専用設計となっています。

 屋根はソフトトップで上部のみが電動で開くタイプとされ、リアウインドウとともにトランク内に格納される仕組みになっており、ユニークなのが屋根の左右にあるフレームを取り外すと、完全なフルオープンにできる点です。

 しかし、取り外したフレームを格納するスペースは車内になく、ガレージなどに保管する必要があり、フルオープンの状態でドライブしていて、出先で雨が降ってもソフトトップを閉じることができません。

 日本車では考えられませんが、なんともおおらかな設計ではないでしょうか。

※ ※ ※

 オープンカー大国といえばアメリカですが、数多くのオープンカーを生産していたのはイギリスのメーカーです。

 アメリカへの輸出を想定していたという理由もありますが、イギリスもオープンカー好きが多いといわれています。

 イギリスというと曇天や雨が多いイメージがありますが、数少ない晴れの日に陽光を浴びながらドライブを楽しみたいといことで、オープンカーが人気となったのかもしれません。

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