爆音上等!! スカイツリーを横目に、ジャガー「Fタイプ」のサウンドを堪能【妄想首都高ルートドライブ】
くるまのニュース / 2020年5月6日 19時10分
せっかくのGWを、外出自粛で自宅で過ごしている方へ、かつて試乗した2シーターオープンでの妄想ドライブをお届け。ドライブするコースは、妄想するだけでも気分の晴れる大都会東京の夜景を遠景に、そして間近に感じることができる首都高ループルート。スカイツリーを左手に眺めながらドライブできるコースだ。試乗したのは、ジャガー「Fタイプ コンバーチブル」。コロナ明けの暁には、抜けのよいC2区間とトンネルの続くC1で、エキゾーストサウンドを思い切り楽しんでほしいコースだ。
■左に見えるスカイツリー、まるで滑走路のような首都高速
直線を高速スピードで走るだけでなく、テクニカルなコースを走るには、回頭性のよいV6の方がV8よりもリズムよく走ることができる。
しかも、ジャガー「Fタイプ」のV6は、十分すぎるほどに勇ましいエキゾーストノートを奏でてくれ、オープンで味わうに最適だ。
湾岸線東行きの新木場から乗ってすぐに葛西JCTをC2内回り方面に向かい、堀切JCTから6号向島線を都内方面に。
さらに江戸橋JCTでC1外まわりに入り、芝浦JCTから11号台場線、そして有明JCTで湾岸線に復帰するルートだ。
葛西付近で見える臨海公園の観覧車や、C2から6号線で左側にずっと見えているスカイツリーは夜間ライトアップされるため、お台場の夜景も含めて、ナイトランのときにはロマンチックな雰囲気を楽しむことができる。
●あえてエンジンを回して楽しむFタイプのV6
ジャガーのピュアスポーツ、それがFタイプだ。ロングノーズ・ショートデッキというクラシカルなプロポーションは、旧き良き時代のジャガーEタイプをも想起させ、そしてまた新時代のジャガーのパッションも感じさせる。
Fタイプは2019年にエクステリアに大幅な変更が加えられ、よりクールな印象へと変わったが、クラシカルなマイナーチェンジ前のデザインを好む人も多いだろう。
エンジンはV8とV6の2種類を選択することができるが、車両重量で80kg軽量となるV6モデルを試乗のパートナーに選んだ。回頭性がよくC1のコーナーを小気味よく走らせるにはV6の方が適任である。
Fタイプは、エキゾーストサウンドを気軽に楽しめるスポーツカーの1台だ。とにかく勇ましいことこの上ない。シフトノブの下にあるアクティブエキゾーストのスイッチをオンにすると、エキゾースト内のバルブが作動し、豊かなサウンドを簡単に手に入れることが可能となる。
それはV8だけでなくV6でも同じで、思う存分アクセルペダルを踏める分、V6の方が気持ちがよい。スピードを出さなくとも、シフトダウンするだけでいい。
もちろん、トンネル内では1段ギアを落としてアクセルペダルをゆっくり踏みつけていくと、トンネル自体が管楽器になったかのような盛大な音色が響き渡る。
このビッグキャットに相応しいルートに選んだのは、スカイツリーのイルミネーションに加えてレインボーブリッジを渡るという贅沢なコース。エキゾーストサウンドを満喫する、C1外回りのトンネルも含まれたコースだ。
stage 05:東京夜景周回コース/C2〜6号〜C1〜11号〜B周回
●東京夜景周回コース/C2〜6号〜C1〜11号〜B周回
・難易度:★★★★★★☆☆☆☆
・景観度:★★★★★★★★☆☆
・デートドライブ度:★★★★★★★★★☆
・ストイック度:★★★★★★★★☆☆
・距離:約36km/1周
・所要時間:35分/1周
・オービス情報:■都心環状線・外回り(東京都中央区八丁堀3丁目付近・京橋JCT内)■都心環状線・外回り(東京都中央区新富1丁目付近・新富町の手前)
スカイツリーをC2側と6号線から眺めることができるコース。首都高速道路上には案内がないが、箱崎PAで休憩することが可能。さらにコンパクトにC2ではなく9号線を使ってループすることもできる。
■オープンエアでジャガーの勇ましいサウンドを堪能する
ジャガーのピュアスポーツカー、Fタイプにも、もちろんオープン仕様のコンバーチブルがラインアップされている。
この当時のFタイプには、3リッターのV型6気筒スーパーチャージドエンジンを、340psの最高出力で搭載するFタイプ・コンバーチブルと、405psという魅力的なパワースペックを誇る、V型8気筒スーパーチャージド仕様のFタイプRコンバーチブルの2モデルがラインナップされていた。
0-100km/h加速は各々、5.3秒と4.2秒。また最高速は同様に260km/h、300km/hと、スポーツカー市場での存在感を強く主張している。
ロングノーズ&ショートデッキの、典型的なブリティッシュスポーツのスタイルながら、独自の個性を演出しているのは、さすがに伝統のブランド、ジャガーの作といえる。
クーペと異なるリアデザインのFタイプ コンバーチブル。トランクの容量は少々狭いのが難
●PRICE:1051万円(新車当時)
ジャガー製ピュアスポーツという存在を鑑みると魅力的な価格であった。しなやかさと俊敏さを両立させたシャシと上質な室内がこの価格で手に入れられたのだから。外観が大幅にマイナーチェンジしたため、中古車市場で手に入れるチャンスかも知れない。
●POWER:340ps
340psを発揮する3.0リッターのV6スーパーチャージャー付きユニットを搭載。0-100km/h加速は5.3秒で最高速は260km/hとなる。
●SOUNDS:★★★★★★★★★★
アクティブエキゾーストのスイッチひとつで、爆音ともいえるサウンドを楽しめる。音の演出は過剰すぎるほどだ。マフラーを社外品に交換する手間いらずで、爆音を手に入れられる。
●女子ウケ度:★★★★★★★★★☆
これくらいコンサバティブなデザインの方が、女子には受けがよかったりする。しかも錦織圭効果もあったことでジャガーは注目株である。
●ストイック度:★★★★★★★☆☆☆
サウンドも勇ましく、ほとんど荷物を載せられないトランクと相まって、オープンを楽しむことに割り切ったクルマだ。
●総合評価:★★★★★★★★☆☆
素直に美しいプロポーションは、駐車場で振り返ったときも惚れ惚れしてしまうほどだ。ちょっと不便な位が丁度いいのかもしれない。
Fタイプのエキゾーストサウンドは、閑静な深夜には少々オーバー過ぎるかもしれない
Jaguar F type Convertible
ジャガーFタイプ コンバーチブル
●最高出力:340ps/6500rpm
●最大トルク:450Nm/3500rpm
●0ー100km/h加速:5.3秒
●最高速度:260km/h
●価格:1051万円(新車当時)
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