「走行車線 vs 追い越し車線」高速渋滞どっちが早い? 一般道へ迂回した方が早い?

くるまのニュース / 2020年5月5日 11時10分

高速道路が渋滞したとき、走行車線と追い越し車線では、どちらが早く進むのでしょうか。また、高速道路の渋滞を避けるため、一般道へ迂回した方が早く目的地にたどり着けるのでしょうか。

■走行車線と追い越し車線はどっちが早く進むのか?

 クルマで長距離移動するときに利用する高速道路は、その名の通り「一般道より高速で移動できる」道路です。

 しかし、時間帯やエリアによって混雑や事故などさまざまな理由で渋滞が発生することがあり、とくに休日の高速道路などで発生する行楽渋滞や帰省ラッシュなどでは、長時間かつ長距離にわたって渋滞が発生します。

 一刻も早く抜け出したい高速道路の渋滞ですが、走行車線と追い越し車線では、どちらが早く進むのでしょうか。また、3車線ある場合、どの車線が一番早く進むのでしょうか。

 車線によって進む速さに違いがあるのかという疑問について、NEXCO東日本に聞いてみました。

「NEXCO東日本では渋滞の緩和を目指して、さまざまな対策を実施しております。たとえば高速道路上にLED掲示板で走行車線も活用していただけるようご案内させていただく実験などもおこなっております。

 状況にもよりますが、複数ある車線を均一に使用していただくことが、渋滞緩和につながると考えております。

 そのため、追い越し車線だけ走行していても早く進むわけではないことをご理解いただければと思います」

 高速道路が混雑してきて走行スピードが落ちてくると、つい追い越し車線に移りたくなります。その結果、逆に追い越し車線のほうが混雑してしまい、走行車線のほうがスムーズに流れるケースも多いのだそうです。

 さらに3車線ある場合の中央車線(区分的には第二車両通行帯)も同じで、ドライバーの「追い越し車線で急ぐほどではないけど、少しは早く進みたい」といった心理が働き、主要なICの出口渋滞を避ける意味でも中央車線に移るドライバーが多い傾向があります。

 日本の道路事情では右にいくほど速度が上がると思っていますが、渋滞時は走行車線も含めて車線を均一に活用することで、よりスムーズに走行できる可能性が高まるということを覚えておきたいです。

※ ※ ※

 渋滞した高速道路を避けるために、一般道に逃げる方法は有効なのでしょうか。残念ながら、たいていの場合は早く着くことはないようです。

 高速道路が渋滞しているということは並走する一般道も渋滞している場合が多く、かつ信号待ちというタイムロスが加わります。

 そのため信号もなく歩行者もいない高速道路のほうが、少しずつでも前進し、渋滞を抜ければ高速で移動することも可能な部分も考えると、高速道路で渋滞を抜けるまで走行するほうが良さそうです。

 ただし、これもケース・バイ・ケースという側面もあり、かなり大きい事故による渋滞や、20km以上の渋滞の場合は一般道のほうが迂回できる場合もあります。

 現在ではスマートフォンのアプリやインターネットで渋滞情報が入手しやすくなっており、高速道路の交通情報なら、NEXCO東日本の「ドラぷらアプリ」や、NEXCO西日本の「iHighway交通情報」などスマホ用のアプリで確認できます。

 こういった情報を有効活用することで、高速道路をそのまま行くのか、一般道を使うべきなのか判断することができます。

■追い越し車線を走り続けると違反になる!?

 渋滞中は、走行車線と追い越し車線を均一に走行することで、渋滞緩和になることはわかりましたが、渋滞していな高速道路で追い越し車線を走行し続けることは「車両通行帯違反」に該当してしまう可能性もあります。

追い越し車線をずっと走っていると「車両通行帯違反」で取り締まり対象に追い越し車線をずっと走っていると「車両通行帯違反」で取り締まり対象に

 これに該当するのが「道路交通法 第20条(車両通行帯)」で、要約すると以下のような内容になります。

・原則として、通常は1番左側の車線(走行車線)を走行すること
・3車線以上ある場合は、もっとも右側(追越し車線)を通行してはいけない
・標識などで指定されている車両は、複数車線でも左側車線のみ走行できる

 原則としてどんなクルマも、2車線の場合は左側、3車線の場合は左側または1番右側の車線を除く車線の車両通行帯を走行するというものです。

 そして1番右側の車両通行帯、いわゆる追い越し車線は、あくまで一時的に前走車を追い越す場合や、どうしても車線変更が必要なときなどは走行しても良いという解釈になっています。

 実際は多くのクルマが追い越し車線だけを走行しているケースもありますが、追い越し車線のみの長距離走行は「通行帯違反」として、取り締りの対象になってしまうこともあります。

 とくに直線が長い高速道路では、追い越し車線をずっと走行しがちになりますが、目安として2km以上追い越し車線を走行し続けていると、覆面パトカーなどに取り締まられる可能性があるということです。

 高速道路の交通違反では、「最高速度違反(スピード違反)」が約40万件に対し、「車両通行帯違反」の件数は7万件弱となっています(内閣府「平成29年度交通白書」)。

 この車両通行帯違反は、違反点数1点、反則金6000円(普通車)となっています。スピード違反や煽り運転、路肩走行などと比べると軽微ではありますが、できるだけ走行車線も走行するように心がけましょう。

※ ※ ※

 追い越し車線を走行し続けることは車両通行帯違反に該当しますが、渋滞時には警察も追い越し車線上のクルマを検挙することはないようです。

 しかし、追い越し車線から渋滞している走行車線への無理な割り込みや急な車線変更が、危険行為になってしまうこともあります。

 追い越し車線を走行中に渋滞にハマってしまったら、そのままの車線をキープし、渋滞が解消したら速やかに走行車線に移動するのが良いでしょう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング