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皇室御用達の高級セダンは激レア車!? 超マニアックなセダン5選

くるまのニュース / 2020年4月30日 6時10分

現在、ミニバンやSUV人気に押されて日本では存在感が薄くなりつつあるセダンですが、かつて数多くラインナップされていた頃でもレアなモデルが存在。そこで、マニアックなセダンを5車種ピックアップして紹介します。

■自動車史に輝く!? 激レアなセダンを振り返る

 かつてセダンというとパーソナルカーという使われ方だけでなく、ファミリーカーとしての役割がありました。

 しかし、近年はミニバンやSUVに取って代わられ、いまでは国内市場での人気は陰りを見せています。

 一方、数多くラインナップされていた頃でも、あまり売れずに消えていったセダンも存在。

 そこで、マニアックなセダンを5車種ピックアップして紹介します。

●スズキ「キザシ」

警察車両ではメジャーな存在の「キザシ」警察車両ではメジャーな存在の「キザシ」

 スズキがグローバルで販売することを目的に開発した、同社初のミドルクラスセダン「キザシ」は、2009年にデビューしました。

 ボディサイズは全長4650mm×全幅1820mm×全高1480mmとグローバルセダンにふさわしいサイズで、スタイリッシュな外観デザインとなっています。 

 エンジンは最高出力188馬力の2.4リッター直列4気筒を搭載し、欧州や北米でテストを重ねて熟成されたサスペンションによる上質な走りと、乗り心地の良さを両立が図られました。

 スズキ初の中型セダンということで注目されましたが、価格が278万7750円(消費税8%込)と、当時のスズキのラインナップのなかではかなり高額だったことと、国内は受注生産のみということもあり、販売は極端に低迷してしまいます。

 しかし、警察の捜査車両としての需要が高く、レアなモデルながら目撃例は高いという、ユニークなセダンでした。

●ホンダ「インテグラSJ」

ホンダでも類まれなレアモデルに君臨する「インテグラSJ」ホンダでも類まれなレアモデルに君臨する「インテグラSJ」

 ホンダ「インテグラ」といえば「タイプR」に代表されるスポーティなモデルを連想しますが、1996年に発売された「インテグラSJ」は、ホンダの自動車史のなかでもマニアックなセダンです。

 インテグラSJが発売された経緯は、当時の販売チャネル「ベルノ店」が販売するラインナップの隙間を埋める目的があったからといいます。

 そのため、つくりはかなり安直で、同時期に販売されていた4ドアセダンの「シビックフェリオ」のボディを流用し、フロントマスクは、ステーションワゴンの「オルティア」から流用していました。

 搭載されたエンジンは4気筒1.5リッターのみで、VTEC仕様とスタンダード仕様の2種類をラインナップ。

 インテグラSJは目立った特徴がなく、2000年にシビックシリーズがフルモデルチェンジした際に、販売の低迷による車種整理のために生産を終了し、いまでは伝説的なレアモデルとなっています。

●ダイハツ「シャルマン」

ダイハツの小型セダンとして一時代を築いた!?「シャルマン」ダイハツの小型セダンとして一時代を築いた!?「シャルマン」

 いまから半世紀ほど前からダイハツはトヨタと提携して自動車製造をおこなってきており、トヨタからダイハツへOEM供給されるケースも多く、1974年に発売されたダイハツ「シャルマン」もそのなかの1台です。

 初代シャルマンは、シャシとボディパネルの一部をトヨタ2代目「カローラ」と共通で、フロントフェイスとリアセクションは専用デザインとされていました。

 エンジンは1.2リッターと1.4リッターの直列4気筒OHVで、組み合わされるトランスミッションは5速MT、4速MT、2速ATが設定され、これらもカローラと同じものです。

 1981年にフルモデルチェンジをおこない、4代目カローラのシャシをベースにボディパネルはすべて専用にデザインされたものになりました。

 シャルマンにはカローラにあったDOHCエンジンを搭載した高性能グレードなどは設定されず、特筆すべき特徴もなかったため、カローラの販売台数とは比較にはなりませんでしたが、一定の需要はあったようです。

■地味なセダンにフェラーリのエンジンを搭載!?

●三菱「ディグニティ/プラウディア」

報道番組を中心にテレビでは見かける機会が多い「ディグニティ」報道番組を中心にテレビでは見かける機会が多い「ディグニティ」

 三菱のマイナーなセダンというと「デボネア」がもっとも有名ですが、さらにマイナーなモデルとして「ディグニティ」と「プラウディア」があります。

 初代は2000年に発売され、ディグニティがリムジン、プラウディアが高級パーソナルセダンと位置付けられていました。

 搭載されたエンジンは4.5リッターV型8気筒と3.5リッターV型6気筒の2種類で、ディグニティは4.5リッターのみです。

 両車とも販売台数の多くは三菱と関連会社の重役用という用途で、一般のユーザーが購入したケースは極めて少なかったといいます。

 そのため販売は低迷し、わずか1年ほどで生産を終了。2012年に復活しますが、日産「シーマ/フーガ」のOEM車となってしまいました。

 しかし、ディグニティは宮家の公用車として採用された実績があり、激レアなクルマにも関わらず、見たという人も多いのではないでしょうか。

●ランチア「テーマ8.32」

フェラーリエンジンを搭載したFFセダンの「テーマ8.32」フェラーリエンジンを搭載したFFセダンの「テーマ8.32」

 イタリアのランチアといえばスポーツカーや高性能モデルが日本では有名ですが、庶民の足となるようなコンパクトカーやセダンも数多く販売してきました。

 なかでも1984年に登場したランチア「テーマ」は、同社のミドルクラスセダン/ステーションワゴンとしてヒット作になっています。

 巨匠ジウジアーロがデザインしたボディは、直線基調ながらも空力性能に優れたスタイリッシュなフォルムで、セダン/ステーションワゴンともに欧州で人気を博しました。

 そして、1988年に追加ラインナップされた「テーマ 8.32」は、だれもが驚いたスーパーセダンとしてデビュー。

 搭載されたエンジンは最高出力215馬力を発揮するフェラーリ製3リッターV型8気筒で、スーパーカーの心臓が移植されたことになります。

 外観はベーシックなテーマとほとんど差異は無く、エンブレムとトランクに格納される電動式リアウイングが装備されて、スポーティさをさりげなく演出されるにとどまっていました。

 また、内装は本革とウッドをふんだんに使った豪華な仕様で、高級セダンとして販売され、バブル期と重なっていたことで日本にも少なくない台数が上陸したようです。

※ ※ ※

 何かと話題になるキザシですが、実物を見るとかなりスタイリッシュなデザインだとわかります。

 同様にスズキのレアモデルとして「バレーノ」がありますが、こちらも実物のデザインは好印象です。

 スズキは軽自動車とコンパクトカーのメーカーというブランドイメージが定着しているため、こうしたモデルの販売はかなり難しいと想像できますが、売れていない現状はとても残念に思います。

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