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ちょっとハズしたクルマが実はカッコイイ!? 定番ではない本格4WD車5選

くるまのニュース / 2020年5月19日 6時10分

一時期、大ブームとなった本格的なクロスカントリー4WD車ですが、現在はだいぶ数が減ってしまいました。これまで販売されたクロスカントリー4WD車のなかには、王道のモデルだけでなく、ユニークなモデルも存在。そこで、定番ではないクロスカントリー4WD車を5車種ピックアップして紹介します。

■売れ筋だけじゃない!? ちょっとハズしたクロカン4WDを振り返る

 1990年代の初頭に起こった「RVブーム」では、本格的なクロスカントリー4WD車(以下、クロカン4WD)がいまのSUVの比ではないくらい売れて、各メーカーがこぞってクロカン4WDを発売しました。

 そのブームを支えたのが、三菱「パジェロ」やトヨタ「ランドクルーザー」、日産「テラノ」などです。

 一方、クロカン4WDのなかには、上記の定番モデル以外にも数多く存在。そこで、王道ではないユニークなクロカン4WD車を、5車種ピックアップして紹介します。

●スズキ「エスクード」

ライトなイメージだがしっかりと本格派の4WD車だった2代目「エスクード」ライトなイメージだがしっかりと本格派の4WD車だった2代目「エスクード」

 1988年にデビューしたスズキのクロカン4WD「エスクード」は、コンパクトサイズながら直線基調のデザインが力強さを表現し、高く評価されました。

 高い悪路走破性を持ちながらも乗用車的な内装デザインとすることで、シティユースでも使い勝手が良く、国内外で人気を獲得します。

 そして、1997年にモデルチェンジされた2代目は、ボディサイズが大きくなるとともに、初代のシャープなイメージを捨て、丸みを帯びたデザインに一新されます。

 しかし、使い勝手は向上したものの、デザインについての評価は先代を超えられず、2000年にはフロントフェイスが変更されるなどのテコ入れがおこなわれましたが、初代ほどの人気は獲得できませんでした。

 一方で、初代から継承するラダーフレームとし、搭載されたエンジンはガソリンが1.6リッターと2リッター直列4気筒、2.5リッターV型6気筒、ほかに2リッター直列4気筒ディーゼルが用意されるなど、さまざまなニーズに応えるクロカン4WDとしての資質は保たれていました。

●三菱「チャレンジャー」

パジェロよりもスタイリッシュな印象の「チャレンジャー」パジェロよりもスタイリッシュな印象の「チャレンジャー」

 三菱はRVブームでパジェロが大ヒットしたことで、さらにラインナップの拡充の一手として、1996年に2代目パジェロのコンポーネントを流用した新型SUV「チャレンジャー」を発売します。

 外観はステーションワゴンタイプのみで、ワイルドさを前面に出したパジェロに対して都会的な印象です。

 搭載されたエンジンは3リッターV型6気筒ガソリンに加え、2.8リッターと2.5リッターの直列4気筒ディーゼルターボの3種類が設定され、駆動方式は全グレードとも4WDを採用。

 上位グレードは4種類の走行モードを状況に応じて使い分けられる三菱独自のスーパーセレクト4WDで、そのほかはパートタイム4WDとなっています。

 その後、マイナーチェンジでガソリン直噴エンジン「GDI」が搭載され、フロントフェイスのデザインの刷新などがおこなわれましたが、パジェロほどのヒットとはならず、2001年に販売を終了。

 なお、海外では継続して販売され、現在も「パジェロスポーツ」の名で新型が高い人気を誇っています。

●日産「ミストラル」

欧州テイストなクロカン4WD「ミストラル」欧州テイストなクロカン4WD「ミストラル」

 かつて日産のクロカン4WDは、フラッグシップの「サファリ」、ミドルクラスの「テラノ」、そして、ピックアップトラックの「ダットサントラック」のラインナップで、RVブームではどれもヒット作になっています。

 このラインナップに加え、1994年にスペイン工場で生産する「ミストラル」を輸入し、販売を開始します。

 ミストラルのシャシはテラノのものが流用され、当初はロングボディ3列シートの5ドアのみの設定でしたが、後に3ドアのショートボディを追加。

 外観は無骨な印象のテラノに比べ、スタイリッシュに仕立てられ、欧州が主なマーケットだったため直進安定性が高く、オンロードでの性能を重視した足まわりのセッティングという特徴があります。

 エンジンは2.7リッター直列4気筒OHVディーゼルターボと4速ATの組み合わせのみで、駆動方式も全車パートタイム4WDです。

 1997年のマイナーチェンジでフロントフェイスが一新されるなどテコ入れされましたが、テラノほどの人気を獲得できず、1999年には販売を終了。

 いまでは現存数も少なく、中古車市場でも希少な存在です。

■ユニークなスタイルが好印象だったクロカン4WDとは

●ホンダ「ジャズ」

明るくポップなスタイルが印象的な「ジャズ」明るくポップなスタイルが印象的な「ジャズ」

 ホンダはRVブームのころ、自社でクロスカントリー4WD車を生産しておらず、他社と業務提携契約を締結し、その1社のいすゞから「ミュー」と「ビッグホーン」のOEM供給を受けることになりました。

 ホンダではミューが「ジャズ」、ビッグホーンが「ホライゾン」という車名で販売され、なかでもジャズは2ドアのショートボディで、ユニークかつスタイリッシュなデザインが話題となりました。

 エンジンは3.1リッター直列4気筒ターボディーゼルのみで、トランスミッションは4速ATと5速MTを設定。

 外観は全幅1780mmのワイドボディと迫力あるブリスターフェンダーによる個性的なスタイリングです。

 1995年に自社開発したクロスオーバーSUVの初代「CR-V」を発売すると大ヒットを記録し、ジャズは1996年に販売を終了します。

 ジャズは本家のミューほどは売れなかったため、現在は希少なモデルです。

●トヨタ「FJクルーザー」

秀逸なデザインで国内外で人気となった「FJクルーザー」秀逸なデザインで国内外で人気となった「FJクルーザー」

 トヨタの王道クロカン4WDといえばランドクルーザーシリーズや、ハイラックスサーフがありますが、2006年に「ランドクルーザープラド」のコンポーネントを利用した「FJクルーザー」を北米で発売。

 レトロな外観と、最新テクノロジーが融合したFJクルーザーは、北米で大ヒットし、日本では2010年に発売されました。

 外観は1960年に発売された「FJ40型 ランドクルーザー」をモチーフにデザインされており、ユニークな見た目ながら高い悪路走破性能を誇る、本格的なクロカン4WDです。

 搭載されたエンジンは最高出力276馬力を発揮する4リッターV型6気筒のみとされ、全グレードとも5速ATが組み合わされたパートタイム4WDで、海外仕様では6速MTや2WD車も設定されています。

 また、レトロなルックスだけでなく、前後ドアがそれぞれ前方と後方に開く観音開きのドアもSUVとして斬新でした。

 国内外でヒットしたクルマですが、北米では2014年、日本では2018年に販売を終了し、現在は南アフリカや中東でのみ、販売が継続されています。

※ ※ ※

 急激に増殖して急激に数を減らしてしまったクロカン4WDですが、中古車ならばまだまだ入手可能です。

 しかし、今回紹介したミストラルやジャズはディーゼルエンジン搭載車なため、排出ガス規制で登録できる地域が限られていることから、現存数も少なくなっています。

 ほかのモデルについても、ディーゼルエンジン搭載車や商用登録のモデルについては、年式によっては大都市圏で登録できないこともありますので、欲しいという人は確認が必要です。

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