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首都高バトルが現実に!? ルーレット族が増加中 近年はスーパーカーも参戦?

くるまのニュース / 2020年5月20日 7時10分

2020年5月中旬現在、東京都では緊急事態宣言が発令されているため、不要不急の外出は自粛するよういわれています。そのため首都高はコロナ前と比べて交通量が減少していますが、そのガラガラの首都高では国産スポーツカーやスーパーカーなどがバトルを繰り広げるトラブルが続出しているのです。

■警視庁や首都高によるルーレット族対策とは

 新型コロナウィルスの影響による自粛ムードが続くなか、首都高速道路などでは法定速度を大きく超えて走行する「ルーレット族」が増えているといいます。その実態はどのようなものなのでしょうか。

 全国を対象に緊急事態宣言が発令されましたが、2020年5月14日にはそのうち39都道府県で解除、現在は東京都を含む8都道府県のみが対象となっています。

 解除された地域では自粛ムードも徐々に緩和されているものの、未だ全体的な交通量は例年と比べて少なく、とくに首都圏の高速道路はガラガラ状態となっているようです。

 そのなかでも、交通量の激減した首都高では、「ルーレット族」の出現が問題となっています。

 ルーレット族とは、1990年代後半から出現した、環状道路を周回してタイムを競う集団です。関西地区では「環状族」とも呼ばれます。

 警察の取り締まり強化などの影響で2000年代後半からは激減したとされていましたが、外出自粛により交通量が減少したことに乗じて、深夜に再出現しているようです。

 なかでも首都高速道路は、サーキットのように繰り返し周回できるルートが存在するため、ルーレット族がはびこる格好のエリアとなっています。

 その現状を目撃した首都高を利用する配送業者によれば、「車線変更が禁止されている黄色い車両通行帯をまたいで走行したり、無理な割り込みを行うなどの危険な行為もある」と話しています。

 こうしたルーレット族の危険行為への対処について、首都高速道路株式会社は「警察の取り締まりに協力し、対処している」と話し、警視庁と共同で対策を実施しています。

 具体的には、違法改造車摘発のためにパーキングエリア内での検問を実施しているほか、5月1日から10日間は、深夜にルーレット族が集まる「辰巳第1」「辰巳第2」「箱崎」「芝浦」の4つのパーキングエリアを封鎖する措置をとりました。

 また警視庁は、ルーレット族を含むいわゆる暴走族への対策として、毎週土曜日と特別な走行情報などを入手した場合には、「暴走族対策本部」を設置すると発表しています。

 これは、交通機動隊及び高速道路交通警察隊を集中的に運用し、各警察署と連携した暴走族対策を実施するものです。

 加えて、高速道路にて「移動式オービス」を稼働させる機会も増えています。ゴールデンウィーク明けから、徐々に交通量がいつも通りに戻っています。

 普段の生活に戻った一般のドライバーが、ルーレット族と遭遇して事故に巻き込まれぬよう、今後も警察の取り締まりに期待です。

■ルーレット族に使われるクルマとは

 ルーレット族は、首都高速道路の周回ルートを猛スピードで走行する集団です。国産スポーツカーを中心にパワーアップやカスタマイズされたクルマが少なくありませんが、なかには輸入車も少なくないといいます。

 首都高速のパーキングエリアのなかでも夜景のスポットとして知られる「辰巳第1パーキングエリア」には、週末の夜になるとルーレット族と見られるクルマが数多く集結します。

 ホンダ「シビックタイプR」や、三菱「ランサーエボリューション」をはじめ、マツダ「ロードスター」「RX-8」など、日本を代表するスポーツカーはもちろん、BMW「M3」、ルノー「メガーヌRS」、さらには高級車として知られるポルシェ「911」やランボルギーニ「アヴェンタドール」などのスーパーカーも並んでいました。

ガラガラの首都高は走りやすいがバトルはNG!ガラガラの首都高は走りやすいがバトルはNG!

 こうしたクルマが選ばれる基準はなんなのでしょうか。実際にパーキングエリアにやってきたドライバーは次のように話します。

「輸入車に乗っている人には、もともと国産車に乗っていた人も少なくないです。歳を取って派手なウィングや爆音マフラーには気が引けるますが、それでも速いクルマに乗りたいと思った時に、おとなしい見た目の輸入車が最適です。

 それに輸入車は国産車と違って180km/hのリミッターがない。国産車だとノーマルの状態では180km/hまでで、リミッターを解除するためにチューニングをしなければいけないけど、輸入車はストック(購入時)の状態でも国産車以上の性能を発揮してくれます。

 見た目はノーマルですから警察から目を付けられにくいし、長い目で見れば国産車にお金をかけて改造するよりもコスパがいいんじゃないのでしょうか」

※ ※ ※

 実際に、パーキングエリアにいる国産車のほとんどはノーマルから交換されたマフラーを装着するなどの改造が施されていました。

 なお、違法改造は道路運送車両法第99条・第108条で明確に禁止されており、発覚した時点で6か月以下の懲役、または30万円以下の罰金が科せられます。

 加えて、違反者には整備命令が発令されますが、その命令に従わなかった場合は車両の使用停止命令や50万円以下の罰金が科せられることになります。

 しかし、輸入車は購入時点で国産車以上の性能を発揮できるものも多く、パワーやスピードを求めるルーレット族に合致しているのかもしれません。

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