トヨタ「RAV4」や「ヤリス」で3万台リコール ロアアーム破断や正常な制御が出来なくなる恐れ
くるまのニュース / 2020年5月20日 18時19分
トヨタは、人気モデルの「RAV4」と「ヤリス」のリコールを国土交通省に届け出ました。どのような内容なのでしょうか。
■トヨタ「RAV4」と「ヤリス」が同日にリコール
2020年5月20日にトヨタは、SUV「RAV4」とコンパクトカー「ヤリス」のリコールを国土交通省に届け出ました。
RAV4のリコール内容は、ロアアームが破断して走行安定性を損なう恐れがあるため、2019年9月25日から10月26日の期間に製造された合計3409台が対象となります。
不具合の内容は、前輪緩衝装置において材料製造工程が不適切なため、ロアアームに亀裂が入っているものがあるといいます。
そのため、そのまま使用を続けると亀裂が進展し、最悪の場合ではロアアームが破断して、走行安定性を損なう恐れがあるとしています。
改善措置では、全車両のロアアームを良品と交換するとし、これまでの不具合件数は0件で事故は発生していないようです。
また、トヨタはRAV4と同日にヤリスのリコールも国土交通省に届けて出います。
ヤリスでは、制動装置(ブレーキ制御コンピュータ)が不具合の部分として挙げられ、2019年12月11日から2020年4月21日に製作された合計2万7622台が対象です。
不具合の内容は、車両安定制御機能(VSC)において制御プログラムが不適切なため、停車中のアイドリング時の振動を2輪駆動車用スピードセンサーが車速と誤検出して、異常判定することがあるとしています。そのため警告灯が点灯し、VSCなどが作動しなくなるおそれがあるというものです。
改善措置は、ブレーキ制御コンピュータの異常判定プログラムを対策仕様に修正します。不具合の件数は22件となり事故は発生していません。
トヨタはRAV4とヤリス共に、該当車のユーザーにはメールや電話で通知するとしています。
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