新車価格下がる? 感染防止で再評価の「クルマ」 コロナ後にヒットさせる条件とは
くるまのニュース / 2020年5月22日 9時10分
新型コロナウイルスが徐々に収束する動きを見せるなか、トヨタは2020年6月に新型「ハリアー」や「RAV4 PHV」など、高性能にも関わらずコストパフォーマンスに優れた新型車を続々と投入しています。しかし、ハリアーは約300万円から、RAV4 PHVは500万円を切る程度からと、お手頃な価格設定とはいえません。今後、多くの人にとって手の届きやすい200万円程度で購入できる魅力的な新車は登場するのでしょうか。
■新型コロナでクルマへの関心高まる 今後ヒットする新車は?
2020年6月に、トヨタは先代モデルより実質的に30万円以上値下げした新型「ハリアー」や、既存のPHEVより圧倒的に高機能でいながら価格同等の「RAV4 PHV」という、業界を震撼させる新型車を登場させます。
最新の技術を投入していますが、大量生産でコストダウンが可能になったといい、ユーザーからすれば大歓迎です。
とはいえ新型ハリアーで300万円コース。RAV4PHVに至っては500万円を少し切る程度で、お手頃価格にはほど遠いです。今後、200万円程度の予算で買えるクルマは出てこないのでしょうか。
このように書くと、「中古車や軽自動車がある」というような意見も出てくるかもしれません。こういった意見、私(国沢光宏)からすれば「予算少ない人は安全性も相応でいいのか?」を意味します。
新型コロナの経済的ダメージが長引くことは間違いありません。2009年のリーマンショックと比較される新型コロナながら、規模や影響度合いという観点から評価すれば、1990年のバブル景気崩壊に匹敵するかもしれません。
バブル景気の崩壊はメガトンパンチでした。日本の物価を調べてみると、初任給など含め1990年から横ばい状況が続いています。
新型コロナも、今後しばらく飲食業や観光業に代表されるさまざまな業種に悪い影響を与え続けることでしょう。一方、自動車という移動手段は、感染防止という点で再評価されつつあります。
広告代理店のデルフィスがおこなった調査によれば、新型コロナでクルマを購入したいという人が増えていますが、この流れは実感しています。
■バブル崩壊後、ホンダに起きた“変化”とは?
思い起こしてみてください。新型コロナに匹敵するバブル景気崩壊後、自動車業界はどんな対応をしたでしょうか。
象徴的なのがホンダの“変化”です。それまで乗用車をメインにしていたメーカーながら、バブル景気崩壊により販売は低迷。三菱自動車に買収される話も出ました。
するとホンダはライバルより圧倒的に割安な価格で、RV路線を強化していきます。
ホンダ初代「オデッセイ」
当時、乗用車タイプのミニバンは「MPV」や「エスティマ」が先行していたものの、生産台数の少ない専用シャシを使っていたため高価でした。
そこで、ホンダは大量生産していた「アコード」のプラットフォームを流用し、「ひと回り小さいモデルと同等の価格でいながら立派に見える」というミニバン「オデッセイ」を1994年に179万5千円でリリースして大ヒット。
1995年にはSUVの「CR-V」を172万円で発売。これも新しい価値観のある魅力あるモデルでいながら、どう考えてもお買い得なプライスでした。乗用車をベースにしていたため、圧倒的に乗り心地が良く上質でした。
1996年はメガヒットを飛ばす「ステップワゴン」が登場。これらのホンダ車はすべて「ライバルとはひと味違い、安価で快適」という共通項を持っていました。
歴史から学ぶなら、今後必要とされるクルマは、安価&低燃費でいながら高い安全性を確保していることだと思います。
具体的に書くと、価格200万円。狭くていいから3列目のシートを備え、最新の衝突安全性と事故を起こさないための衝突被害軽減ブレーキが付き、燃費は2020年基準をクリアするJC08モードで20km/L、といったイメージです。
デザインは今までにまったく無いような、新しい方向性が必要。安全装備をフルに備える新型「フィット」は160万円程度。こういったクルマをベースにすれば、200万円を切る価格で一回り大きい車体も実現出来ることでしょう。
どこのメーカーが手がけるか予想出来ませんが、3年以内に出せば、必ずや世界的規模で欲しいという顧客が出てくると思います。
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