ホンダ「シビックセダン」復活からわずか3年で幕! グレイス、ジェイドも販売終了へ
くるまのニュース / 2020年5月22日 19時56分
ホンダのセダン「シビックセダン」と「グレイス」、ミニバン「ジェイド」の生産終了が明らかになりました。3車種が廃止されることになりましたが、それは一体なぜなのでしょうか。
■2020年夏にホンダの3車種が生産終了
ホンダ「シビックセダン」が2020年8月、「グレイス」は同年7月に相次いで生産終了することが明らかになりました。
ホンダのセダンラインナップが一気に2車種減るほか、「ジェイド」も7月に生産終了となります。
2017年に10代目へフルモデルチェンジしたシビックは、セダンとハッチバックに加え、ハッチバックをベースとしたスポーツモデルのタイプRの3つのボディタイプをラインナップ。
なお、セダンとハッチバックは、2020年1月23日にマイナーチェンジをおこなったばかりでした。
シビックはアメリカではセダンとクーペが販売されています。現行シビックはアメリカで発表されてから5年が経ち、そろそろ新型モデルの登場が期待されるタイミングですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により北米のモーターショーが中止(延期)され、発表のタイミングが遅れているようです。
また、グレイスは、タイで「シティ」として販売されていますが、2019年11月に同国で新型モデルが登場。新型グレイスとしての導入が期待されていましたが、日本で販売しないことが決定したといいます。
シビックセダンとグレイスの生産終了について、ホンダ広報部は次のようにいいます。
「シビックセダンについては、公式サイト内で『一部カラーがお選びいただけない場合があります』と記載しているように、予定では2020年8月をもって生産終了となる計画です。グレイスは7月に終了します。
ほぼ同時にセダンが2台消えるのはホンダとしても残念ですが、選択と集中という流れのなかでの計画的な生産終了となります」
ホンダはセダンが豊富で、シビックセダンとグレイスのほかに、「レジェンド」「クラリティPHEV」「アコード」「インサイト」と、大中小のモデルを揃えてラインナップの拡充を図ってきました。
しかし昨今は、軽自動車やSUV、ミニバンが人気で、セダンは下火になっており、ラインナップの整理としてコンパクトな2つのモデルが廃止されることになったようです。
なお、シビックは、ハッチバックとタイプRについては継続して販売され、タイプRは2020年夏にマイナーチェンジを実施する予定です。
■国産唯一のヒンジドアミニバン「ジェイド」も終了へ
前述のとおり、ジェイドも2020年7月に終了されます。
今回、3車種が同時期に生産終了となりますが、これらはもともと決まっていたことで、新型コロナウイルスの影響ではないとホンダは説明します。
日本で唯一のヒンジ式ミニバンともいわれたホンダ「ジェイド」は2020年7月で再生終了
2015年2月にデビューしたジェイドは、スポーティなステーションワゴンのスタイルでありながら、3列シート6人乗りのミニバンとして新たなジャンルを切り開いたモデルです。
しかし、昨今は背が高く、スライドドアを備えたミニバンが主流で、ワゴンタイプのミニバンでは室内が狭く使い勝手が悪いということもあり、2018年5月のマイナーチェンジで2列シート5人乗り仕様を追加設定していました。
ジェイドの生産終了により、ヒンジドアのミニバンは消滅。ホンダのミニバンのラインナップは、「フリード」「ステップワゴン」「オデッセイ」といったスライドドアを備えたモデルのみになります。
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