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スカイラインGT-Rだけじゃない!? 異常なほど価格高騰している車5選

くるまのニュース / 2020年6月2日 6時10分

日産「スカイラインGT-R」を代表とするかつての高性能モデルが、ここ数年で価格上昇して話題となっています。そして、あまり話題となっていないモデルでも価格高騰が進行中です。そこで、近年、異常なほど価格高騰しているクルマを5車種ピックアップして紹介します。

■新車価格以上でも欲しい人がいるの!?

 ここ10年ほどで、かつて販売された高性能車の中古車価格が異常なほど上昇しています。その代表的な存在として、日産「スカイラインGT-R」や、空冷エンジンを搭載していたころのポルシェ「911」が話題となりました。

 実は、そうしたモデル以外でも、近年、価格上昇が顕著なクルマが存在。そこで、高額で取引されているクルマのなかから、注目される5車種をピックアップして紹介します。

●三菱「ランサーエボリューション」

進化の頂点を極めた「ランサーエボリューションX」も価格高騰中進化の頂点を極めた「ランサーエボリューションX」も価格高騰中

 1992年にデビューした初代「ランサーエボリューション」は、世界ラリー選手権の出場資格を取得するために開発されまたスーパーセダンです。

 初代は最高出力250馬力を発揮する2リッター直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載し、フルタイム4WDシステムが組み合わされ、まさに異次元の加速性能を誇りました。

 以降、エボリューションのネーミングの通りに進化を続け、「ランサーエボリューションII」では260馬力、「ランサーエボリューションIII」では270馬力と高出力化を図り、1996年に登場した「ランサーエボリューションIV」では自主規制枠いっぱいの最高出力280馬力に到達。「ラリーの三菱」の黄金期を築きました。

 そして、シリーズ最後となる「ランサーエボリューションX(テン)」は2007年に登場。「ギャランフォルティス」のシャシをベースに、新開発の2リッター直列4気筒DOHC MIVEC(吸排気連続可変バルブタイミング機構)ターボエンジンを搭載し、最高出力280馬力のパワーと、5速MTのほかに「ツインクラッチSST」(DCT)が設定されるなど、新世代の「ランエボ」として人気となります。

 現在、各世代のランサーエボリューションとも、全般的に価格が上がり始めていますが、とくに2015年に発売された「ランサーエボリューション ファイナルエディション」の高騰が顕著で、新車価格429万円に対して、既に700万円を超える販売価格を掲示している個体もあるほどです。

●マツダ「RX-7」

最後のハイパワーロータリーを搭載したピュアスポーツ「RX-7」最後のハイパワーロータリーを搭載したピュアスポーツ「RX-7」

 軽快でバランスの優れたピュアスポーツカーであるマツダ「RX-7」のFD3S型は、美しいボディとハイパワーなロータリーエンジンの組み合わせにより、国内外にたくさんのファンが存在。

 1991年の登場から数多くの改良が続けられ、大別すると1型から6型までに分類できます。なかでも最高出力280馬力まで引き上げられた5型以降の人気が高くなっています。

 また、最終モデルではメインフラップを4段階に調整可能なリアウイングを装備し、エアクリーナーに空気を導入するための専用ダクトやブレーキ冷却ダクトが追加されるなど、RX-7の集大成といえるモデルです。

 そして、最終モデルの限定車「スピリットR」シリーズはもっとも人気のあるモデルで、BBS製17インチホイールとレッド塗装のブレーキキャリパーなどを標準装備し、とくに2シーター5速MT仕様の「タイプA」は、新車価格399万円に対して、900万円を超える販売価格となっている中古車もあり、既に手が届かない存在です。

●ホンダ「シビック タイプR」

「シビック タイプR」で唯一の1.6リッターエンジンを搭載したEK9型「シビック タイプR」で唯一の1.6リッターエンジンを搭載したEK9型

 1972年に発売されたホンダ初代「シビック」は、新世代の大衆車として開発されました。その後、代を重ねるとスポーティなモデルも展開され、1997年に究極のシビックというべき「シビック タイプR」が登場します。

 3ドアハッチバックの「SiR」をベースにエンジンやサスペンションをチューニングし、185馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンと軽量化されたボディの組み合わせによって、驚異的な性能を誇りました。

 この「EK9型」初代シビック タイプRのヒットによって、後にシリーズは継続して現在に至りますが、ここ2年ほどEK9型の価格が高騰してしまいました。

 また、4ドアセダンの「FD2型」シビック タイプRの価格も急上昇し、新車価格が283万円(消費税込、以下同様)だったのに対し、走行距離が少なく程度の良い個体は中古車店頭販売価格で500万円に届きそうな勢いです。

 この2台は自然吸気エンジンを搭載し、国内で生産されたモデルというのが共通項ですが、どうやらそれが人気となった秘訣のようです。

■日本から流出してしまった個体も多数存在!?

●BMW「M3」

日本のツーリングカーレースでも活躍した「M3」(画像は「スポーツエボリューション」)日本のツーリングカーレースでも活躍した「M3」(画像は「スポーツエボリューション」)

 1980年代に日本で高い人気を誇ったドイツ車といえば、1982年に登場したBMW2代目「3シリーズ」。BMWのエントリーモデルとして大ヒットを記録し、日本にBMWブランドを根付かした立役者です。

 そして、2代目3シリーズにはBMWのモータースポーツ活動を担当するBMW M社が開発した高性能モデル、「M3」が初めてラインナップされました。

 1985年に、ツーリングカーレースに勝つという目的で開発された「M3」は、最高出力195馬力を発揮する2.3リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載。

 外観も専用のフロントスポイラーとリアの大型スポイラー、サイドスカートが装着され、ワイドタイヤを収められるようにブリスターフェンダーが採用され、ひと目で高性能車とわかる迫力あるルックスとなっています。

 古くからBMWの高性能モデルを示す「M」のネームバリューは高く、モータースポーツ好き以外からも憧れのクルマで、さらにネオクラシックカーブームに乗ったことからM3の価格は上昇を続けています。

 そして、日本の中古車は程度が良く、オリジナルの状態を維持している車両ばかりだったため、海外のバイヤーに買われて欧州へと渡った個体も数多く、国内の在庫が激減し、現在は正規輸入車で600万円を下回ることはほとんどありません。

●トヨタ「ランドクルーザー」

キング・オブ・オフロードに君臨する「ランドクルーザー」(画像は80系)キング・オブ・オフロードに君臨する「ランドクルーザー」(画像は80系)

 トヨタを代表する本格的なクロスカントリー4WD車の「ランドクルーザー」は、過酷な環境でも高い走破性と信頼性を発揮し、世界中で人気のあるモデルです。

 日本では1989年に登場したセンターデフロック付のフルタイム4WD方式へと変更された「80系」が人気で、現在のシティーユースにも十分なほどに装備が充実し、内外装の質感も大幅に高められたことから、元祖プレミアムSUVとしても知られています。

 また1998年に登場した80系の後継車となる「100系」では、トップグレードに235馬力を発揮する4.7リッターV型8気筒ガソリンエンジンが搭載され、フロントサスペンションがダブルウィッシュボーン式の独立懸架となり、モデル途中では「アクティブTRC(トラクションコントロール)」と「VSC(ビークルスタビリティコントロール)」がオプション設定されるなど、プレミアムSUVとしての地位を不動のものとしました。

 この80系、100系ともに現在も高い人気を誇り、程度が良い個体のなかには500万円以上と新車価格を大きく上まわるものもあります。

 さらに海外でもランドクルーザーの中古車は人気が高く、比較的安価な個体は輸出されており、国内在庫も減少してしまいました。

※ ※ ※

 絶版車には現代のクルマが失ってしまった魅力があります。これは海外でも同様で、ピークは過ぎたといわれていますが、依然として世界中で旧車やクラシックカーの価格の高止まりが続いているようです。

 ただし、古いクルマの維持にはそれなりの覚悟やお金、そして情熱が必要で、故障や部品不足は確実に起こります。

 どうしても古いクルマが欲しいという場合は、購入後のアフターフォローや部品の入手ルートなど、じっくりと検討した方がいいでしょう。

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