セレナ顔SUV!? 日産が新型エクストレイル北米版「ローグ」世界初公開! 日本は2021年登場か
くるまのニュース / 2020年6月16日 5時30分
日産は、北米市場の主力SUVとなる新型「ローグ」を2020年6月15日に世界初公開しました。ローグは日本では「エクストレイル」として販売されているモデルですが、新型ローグはどのような進化を遂げたのでしょうか。
■次期型エクストレイルはどうなる? 兄弟車のローグが世界初公開へ
日産の北米法人は、新型「ローグ」を2020年6月15日に世界初公開。北米市場では、2020年秋より販売を開始する予定です。
ローグは、北米市場で販売されているミドルサイズSUVで、日本の「エクストレイル」の兄弟車となりますが、新型ローグは、どのような進化を遂げたのでしょうか。
日産は、2020年5月28日におこなわれた「2019年決算」および「事業構造改革計画」の記者会見において、「今後18か月で12の新型車を投入する」ことを宣言。この12車種のなかには、新型ローグ(日本名:エクストレイル)が含まれていました。
現行ローグ/エクストレイルは2013年に登場。ローグ/エクストレイルともに同様の外観デザインとなっており、VモーショングリルやブーメランのようなデザインのシグネチャーLEDポジションランプを採用しています。
新型ローグの外装デザインは、冒険心をくすぐるような運動能力の高さとプレミアム感のある外観を兼ね備えています。フローティングルーフや進化したVモーショングリルなど、日産を代表するデザイン要素を採用するとともに、ユニークなヘッドライト形状やU字型のボディサイドハイライトなど、刺激的な新機能を追加。
照射面積を拡大した新型多段式LEDヘッドライトを全グレードに標準装備するほか、迫力あるフロントグリルのデザインにアクセントを加えています。また、LEDフォグランプを「SL/PLATINUM」グレードに標準装備しました。
ボディサイズは、現行ローグより若干短く低くすることで力強さを強調。空力特性としては、フロント下部の「3D」タイヤディフレクター、エンジンルームへの空気の流れをコントロールするアクティブグリルシャッター、アンダーボディカバー、フロントからサイドへの空気の流れを正確に誘導する独自の「エアカーテン」などにより操縦性を向上させました。
シートは、グレードによって異なり本革シートまたはキルト調セミアニリン本革シートを標準装備し、内装カラーはチャコール、グレー、タンの3色を設定。
また、シフトレバーの下側にある機械部分が新設計により不要となったことで、センターコンソール下の収納スペースを確保しています。
さらに、これまで前席のドアハンドルにしかなかった解除/施錠のボタンが、後席ドアのハンドルにも設置されたほか、後席ドアの開閉が90度近くまで開くため、チャイルドシートなども出し入れがしやすく乗降性が格段に向上しました。
そのほか、前後席シートヒーター、サイドミラーヒーター、ステアリングホイールヒーター、メモリーシートを装備。また、「インテリジェントアラウンドビューモニター」、標準装備の「リアクロストラフィックアラート」と「リアオートマチックブレーキ」がドライバーをサポート。
また、Apple CarPlayとAndroid Autoを搭載したNissanConnectを標準装備し、Bluetoothによるさまざまな操作が可能となるほか、新型ローグは、発売後まもなく利用可能になる予定のワイヤレスApple CarPlayも設定しており、このワイヤレスApple CarPlayは、iPhoneをポケットや財布、バッグに入れたまま、ドライバーや同乗者がCarPlayを起動することができるものです。
新しいワイヤレススマートフォン充電器(最大15ワット)を搭載するほか、充電口には、USB Type-CとType-Aの両方の充電ポートもあります。
新型ローグには、10.8インチのフルカラーヘッドアップディスプレイ、12.3インチのデジタルダッシュボードゲージクラスター、9.0インチの大型フローティングタッチスクリーンディスプレイの組み合わせにより、さまざまな情報をドライバーが得ることが可能です。
ローグ初となるヘッドアップディスプレイは、さまざまな車両情報にアクセスしながら、周囲の状況や前方の道路の状況を確認できるように設計されており、ドライバーの負担やストレスを軽減することができます。
ヘッドアップディスプレイの下には、12.3インチのデジタルダッシュボードゲージクラスターを装備(一部グレード)。9.0インチフローティングタッチスクリーンは、ナビゲーション、オーディオディスプレイ、気候情報などの情報が表示されます。
■パワートレインや安全装備はどうなった?
現行モデルのパワートレインは、ローグが2.5リッターガソリンエンジン、エクストレイルは2リッターガソリンまたは2リッターハイブリッドを搭載。新型ローグでは、現行モデル同等の2.5リッターガソリンエンジンを搭載し、11馬力アップの181馬力となっています。
ビークルモーションコントロールは、改良された全輪駆動システムおよび走行モードと連動して、4輪のタイヤを個別制御することで、コーナー時でも正確に曲がることが可能です。
ドライバーが任意に選択出来る走行モードにおいて、FFモデルではスポーツ、スタンダード、エコという3つのドライブモードを設定。全輪駆動モデルには、オフロード、スノー、スタンダード、エコ、スポーツの5つが用意されており、センターコンソールに取り付けられたドライブモードセレクターを使って切り替えができます。
また、ビークルモーションコントロールシステムは、常に作動している状態で、雪の斜面、深い雪、雪の平坦な旋回、オフロード走行(ビーチやダートトレイルなど)での走行時に特に有効です。
新型ローグ登場で次期型エクストレイルはいつ登場するのでしょうか。
新型ローグの安全装備は、「日産セーフティシールド360」を全ラインナップに標準装備。
日産セーフティシールド360とは、歩行者検知機能付き自動緊急ブレーキ、ブラインドスポット警報、リアクロストラフィックアラート、車線逸脱警報、ハイビームアシスト、リア自動緊急ブレーキなどの技術を搭載します。
また、セーフティシールド360に加え、「インテリジェント・ドライバー・アラートネス」と「リアドアアラート」を全グレードに標準装備。
新型ローグでは、次世代レーダー技術とカメラ技術を用いて、よりスムーズなブレーキング、ステアリングアシストのフィーリングの向上、他車が車線に割り込んできた際の検知性能の向上などを実現しました。
これにより、2019年夏に日本で発売された「スカイライン」に搭載された「プロパイロット2.0」同等の「ProPILOT Assist with Navi-link」を一部モデルに標準装備しました。
また、高速道路でのストップ&ゴー時の停止時間を従来の3秒から最大30秒に変更(ナビリンク付きProPILOT Assist装着車のみ)することで、ドライバーが機能をリセットしたり、アクセルを踏んだりすることなく、車両を停止させたまま自動走行させることができます。
また、交通標識認識機能を利用して、制限速度が上がったり下がったりした場合に、自動的に車速を更新することも可能です。
※ ※ ※
日本市場では、2019年度(2019年4月から2020年3月)のSUVジャンルにおいて、トヨタ「RAV4」、トヨタ「C-HR」、トヨタ「ライズ」とトヨタ勢が上位を独占。エクストレイルは7位となっていました。
また、同クラスのライバルともいえるトヨタ「ハリアー」が2020年6月17日にフルモデルチェンジをおこなう予定で、日本のSUV市場にさらなる激化が予想されます。
今回の新型ローグは、あくまでも北米での発表となり、日本への導入時期は明らかにされておりません。
しかし、以前からエクストレイルの次期モデルは2021年初旬にも登場するのではないかといわれており、日産の電動パワートレイン「e-POWER」を搭載するのではないかといわれています。
なお日産は、2020年6月にコンパクトSUVの「キックス e-POWER」を投入予定で、前述の決算会見では、2020年7月に電気自動車SUVの「アリア」を正式発表することをアナウンス。
そして、2020年内には次期型「ノート」の登場も噂されるなど、今年の日産から目が離せません。
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