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日産「リーフe+」で人生初レース! 初心者でも楽しめるEVレースとは

くるまのニュース / 2020年6月23日 13時10分

日産の電気自動車「リーフ」は、2010年に初代モデルが登場し、2017年に2代目モデルへとフルモデルチェンジ。今回、2代目のパワーアップ版ともいえる「リーフe+」(自動車ジャーナリスト・国沢光宏氏からの借り物)で電気自動車レースに参戦。なんと、筆者(編集部の金子)は人生初レースですが、そんな初心者でも電気自動車レースは楽しめたのでしょうか。

■人生初レースは、日産の電気自動車「リーフe+」

 自動車好きにとっての「夢」はたくさんあると思うけれど、運転テクニックに自信持っている人ならチャレンジしたいのが「レース」です。

 テニスでいえば壁打ちより相手のいるゲームは楽しいし、ゴルフだって練習場よりコースに出た方がずっとワクワクするのは、レースも同じですが、今や一般道じゃ思い切りアクセル踏めません。

 レースなら速く走れば走るほどホメてもらえますが、レースに出ようとすれば、少なからぬ予算を作らなければなりません。

 加えて、レースに出て「楽しいか楽しくないか」、はたまた素質あるかないのか解らない状態でライセンス取ったり、クルマにロールケージを入れたりするのはリスク大きいです。

 そんな人におすすめしたいのが、極めてハードルの低い電気自動車レースです。電気自動車を持っていたら、基本的にそのまま出場可能。

 この電気自動車レースは、ロールケージなどもいらなく、タイヤだってノーマルでいいけれど、楽しもうとすれば性能の高いタイプだけ用意すればいいだろう。ライセンス不要で、レーシングギアだって誰かに借りればいい。ということで、すべて実践しましょうか。というのが今回の企画です。

 ドライバーとして抜擢されたくるまのニュース編集部の金子君は、レース経験無し。筑波サーキットもシミュレーションだけ。果たしてそんなドライバーで楽しめるか。(国沢光宏)

※ ※ ※

 この日のために、会社にあったグランツーリスモで猛特訓したお陰で(闇雲に筑波を走るだけ)、コースは何となくの覚えられた気がします。

 さらに、今はYouTubeで走行動画はいくらでも見られるので、走行ラインやブレーキポイントなどもイメージトレーニングは出来ていました。

 2020年6月21日、レース当日の筑波サーキットに向かう道は雨。しかし、到着するとどんよりとした曇り空です。天気予報は、午前中と夕方が雨となっており、いつ雨が降ってもおかしくない状況。

 レース当日の流れを説明すると、8時半から参加受付(参加書類のやり取り)、9時半から車検(車両と装備品の確認)、9時45分から予選(タイム計測)、16時10分から25周の決勝が始まります。

 ちなみに、今回の電気自動車レースはスーツ、ヘルメット、グローブ、シューズが有れば参加可能で、シューズ以外は全部借り物。しかも、シューズはドライビングシューズぽいやつです。

 レース初心者で最初のハードルは、まさにこの装備品を集めることだと思います。

 そして、予選開始。国沢氏のアドバイスは「最初の2周はコースを覚える、残り周は7割、8割程度で走ること」でした。

 今回の国沢氏から借りた日産「リーフe+」は、62kWhバッテリーを搭載。40kWhバッテリーを搭載する標準リーフよりも速いうえに、さらに速く走るために、レース仕様が施されています。

 コースインして最初のコーナーで感じたのは、「ゲームよりも止まる、そして曲がる」ということです。

 止まるために重要なブレーキは、BRIGのワンオフパットを装着。これにより、想像以上に「ちゃんと止まる」という安心感が生まれます。

 実際、ゲームよりもコーナーの奥でブレーキする余裕が出来るので、その分タイムに差が出ます。

 さらに、曲がるでは、ヨコハマのADVAN A052という普通のタイヤよりグリップ性が高いものを履きます。予想よりも曲がることで、高い速度域のままコーナーに入れるのです。

 足回りは、サンコーワークスが作ったワンオフで、国沢氏いわく「リーフe+で1番凝っている部分」だといいます。

 正直、初レースで足回りの良し悪しまで、分かりづらいものの、気持ち良くクルマをコントロール出来るということは、足回りのバランスが良いのだと思います。

 2周を終え、3周から4周では徐々に速度域を上げていきますが、無茶はせず全体通して様子見です。

 そして、予選のベストタイムは1分23秒096となり、この結果で決勝のグリッド(スタート位置)が12番手と決まりました。

 予選結果を見た国沢氏は、「決勝はみんなにつられて8秒は速くなる!」と。果たして決勝はどうなのでしょうか。

■25周の決勝レース。どんな結果に?

 そして、時は流れ決勝の時刻となる16時、自分のグリッド位置となる12番手に着きますが、実は参加台数は全12台のため、最後尾のスタートです。

 狙ったわけではないですが、人生初レースのスタートで、後ろから迫ってくるというプレッシャーが無いのは、不幸中の幸いといえます。

最後尾の12番手スタート。レース初心者にとって後ろからプレッシャーが無いのは有り難いところ。最後尾の12番手スタート。レース初心者にとって後ろからプレッシャーが無いのは有り難いところ。

 いざ、スタート。決勝は25周を走るということで、作戦は「最初の1周はとにかく、ついて行くこと」です。

 前を走るのは、「ノートe-POWER」や標準リーフなどで、スペック的にはリーフe+のほうが速いものの、油断しているとすぐに置いていかれます。

 そして、2周目の通称裏ストレートで、まずはノートe-POWERを2台抜きます。

 最終コーナーで団子状態に詰まりながらホームストレートに突入し、1コーナーのブレーキ勝負。

 その後も標準リーフ2台を抜くまでは、クルマのお陰でスイスイと順位が上がります。

 今回、国沢氏からのお題は「ノートe-POWERと標準リーフに勝つのが第一目標。トヨタ・ミライとテスラ・ロードスターに勝てば儲けもん」です。
 
 前方にミライとロードスターが見え、徐々に差が縮まってきます。そして、まずミライを裏ストレートで抜き、数周後にロードスターを抜いて、お題はクリア。

 と、簡単にはいきません。ロードスターを抜いて数周後、裏ストレート前のヘアピンで再度抜かれ、ロードスターを追う形になります。

 必死についていく際、レース中に繋いで置いた電話越しに国沢氏から「バッテリー温度は大丈夫?」と質問。

 そうです。このレースは、ただ速く走れば良いだけでは無く、バッテリー残量やバッテリー温度を気にしながら走らなければいけません。

 ふとメーターを見ると、バッテリー残量はまだまだ余裕あるものの、バッテリー温度は灰色のバーが赤い線近くにあります。

 これは、もしや温度がやばい。電気自動車はバッテリー温度がある一定値に達すると、出力を制限する機能が備わっていて、いわゆるセーブモードという状態になり、パワーがでなくなるのです。

 そして、さらにピンチとなる雨が降り出します。国沢氏いわく「雨は降り始めが滑る」といいます。

 その通り、今まで問題無くクリア出来たコーナーでリアタイヤが予想以上に滑り始め、恐怖心が出てきますが、日産の車両制御技術「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」という、ブレーキやエンジン出力の制御を自動的におこなってクルマの横滑りを軽減するシステムのお陰で、ピンチを潜り抜けます。

 そうしている間に、バッテリーはセーブモードへ。ロードスターとの差は徐々に開いていきます。

 そして、25周目には雨により路面はウェットでゴールとなり、結果は12番手スタートからの7番手フィニッシュで、ベストタイムは1分15秒905と国沢氏の予想通りにタイムが縮み、人生初レースは終了しました。

※ ※ ※

 大きなトラブル無く完走したことや、リーフe+自体が速いということで、楽しめた初レース。

 サーキットによっては、クルマをレンタル出来るところもあり、今回の電気自動車レースよりもさらに気軽に楽しむことが出来ます。

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