実は屋根を閉じた姿こそ至高!? 美しすぎるオープンカー5選
くるまのニュース / 2020年6月30日 6時10分
陽の光を浴びながら風を感じて走るオープンカーは、一度味わうと病みつきになる楽しさがあります。そんなオープンカーのなかには、とくに美しいモデルが存在。そこで、美しすぎるスタイルのオープンカーを5車種ピックアップして紹介します。
■屋根を閉じた姿も美しいオープンカーを紹介!
オープンカーは陽の光を浴びながら風を感じて走る魅力があり、一度経験すると病みつきになるユーザーも多いです。
一般的にオープンカーというと、屋根を開けた姿はどのモデルもスタイリッシュに見えるものですが、なかには屋根を閉じた姿もスタイリッシュなモデルが存在。
そこで、屋根を閉じた状態こそ美しいオープンカーを、5車種ピックアップして紹介します。
●ポルシェ「911スピードスター」
「911」のモデル末期に発売される「スピードスター」の最新モデル
ポルシェが初めて量産化したモデル「356」は、アメリカでの販売を主体としたことで、オープンモデルが主流でした。
そして、1964年にデビューした初代「911」では、1967年には固定式ロールバーに着脱式ソフトトップを備えるオープンモデル「タルガ」が加わり、1974年に登場した第2世代以降ではフルオープンとなる「カブリオレ」が設定されています。
このカブリオレとタルガは、現在の911に至るまでラインナップされていますが、さらに1989年には限定モデルの「スピードスター」が登場しました。
初代911スピードスターは、356スピードスターをオマージュしたモデルで、手動の簡易なソフトトップを採用し、Aピラーを切断して小ぶりなウインドシールドを設置。さらにリアシートは省略され、リアカウルが取り付けてあります。
オープンの状態も美しいのですが、屋根を閉じると通常の911よりも低く、よりスタイリッシュなフォルムを実現。
当時は日本でもバブル景気真っ只中だったため、かなりの数の911スピードスターが輸入されたといいます。
次世代の964型にも1993年にスピードスターが限定販売され、第6世代の997型では2010年に登場し日本にはわずか6台のみの割り当てでした。
現行モデルのひとつ前の世代である991型にもスピードスターが限定販売されており、構造は近代的になっていますが、小ぶりなウインドシールドや簡素なソフトトップの2シーターというスタイルは初代911スピードスターから継承されています。
●レクサス「LC500 コンバーチブル」
ソフトトップを開けても閉じても美しくデザインされた「LC500 コンバーチブル」
レクサス「LC」シリーズは、2017年に日本で発売された同ブランドのフラッグシップクーペです。
搭載されるパワーユニットでグレードが分かれ、5リッターV型8気筒自然吸気エンジンを搭載する「LC500」と、3.5リッターV型6気筒エンジン+モーターのハイブリッド車「LC500h」をラインナップ。
そして、2020年6月に電動ソフトトップを備えた「LC500 コンバーチブル」が登場。
パワーユニットは5リッターV型8気筒自然吸気エンジンのみで、クーペと同様に4シーターとなっています。
ボディサイズは全長4770mm×全幅1920mm×全高1350mmとかなり大型ですが、大きいボディならではの伸びやかで美しいスタイルが特徴です。
さらに、LC500 コンバーチブルは、ソフトトップを閉じた状態で美しく見えるようにデザインされたといい、実際にオープンの状態でもクローズドの状態でも、スタイリッシュなフォルムを実現しています。
なお、LC500 コンバーチブルの価格(消費税込)は1500万円と、クーペの150万円高です。
●メルセデス・ベンツ「SL」
ラグジュアリーなオープンカーの先駆け的存在の「SL」
メルセデス・ベンツのオープンモデルは、これまで数多くラインナップされていますが、歴代モデルで美しいと評されるオープンモデルが3代目「SL」です。
1954年に登場した初代SLは、その名は「Sport Leicht」というドイツ語で、「軽量スポーツカー」を由来としており、クーペとオープントップをラインナップ。
なかでもクーペはスペースフレームによるサイドシルの高さから、ガルウイングドアを採用しているのが特徴で、ほかにも世界初のガソリン直噴エンジンを搭載してレースでも活躍した、先進的なモデルでした。
1963年に登場した2代目SLはオープンモデルが主体のエレガントなパーソナルモデルへと変貌。そして、1971年に発売された3代目は先代からのキープコンセプトながら、よりモダンで美しいスタイルとなっています。
3代目は開閉式ソフトトップもしくは脱着式ハードトップをラインナップし、ほかにクーペモデルの「SLC」もありました。
ロー&ワイドなフォルムに大型の「スリーポインテッドスター」を配置したフロントグリルが特徴的で、クローズド状態でもかなりの美しさを誇っています。
この3代目は北米を中心に人気を博し、1989年まで18年間も販売された同社のなかでも稀代のロングセラーカーです。
現在までSLクラスとして代を重ね、電動ハードトップのクーペカブリオレへと進化し、多くのセレブから愛されています。
■残念ながら市販化されなかった美しいオープンカーとは!?
●トヨタ「FT-86 オープンコンセプト」
モーターショーに出展されたのみにとどまった「FT-86 オープンコンセプト」
トヨタ「86」はスバルと共同開発された2ドアFRクーペで、その名はかつてのコンパクトFRスポーティモデルの「AE86型 カローラレビン/スプリンタートレノ」をオマージュしています。
世界的には希少種となっていたコンパクトFRクーペが登場したことで、世界中から注目を集めました。
そして、2013年にスイスで開催された「ジュネーブショー」のトヨタブースに、86をベースにしたコンセプトカー「FT-86 オープンコンセプト」が展示され、大いに話題となります。
基本的なスタイルは86と変わらず、ルーフは電動のソフトトップに変えられており、美しいフォルムを演出。
その後、同年に開催された「東京モーターショー」でもFT-86 オープンコンセプトの右ハンドル仕様が展示され、来場者から高い人気を得て、その完成度の高さから市販化が大いに期待されましたが、現在まで市販には至っていません。
●フォルクスワーゲン「ゴルフ カブリオレ」
ベーシックカーながら秀逸なデザインの「ゴルフ カブリオレ」
フォルクスワーゲンが巨大な自動車メーカーになったのは、第二次世界大戦後に民生用に生産した「タイプ1」=「ビートル」があったからです。
このタイプ1を始め、派生車にもオープンモデルをラインナップすると、アメリカを中心に高い人気を誇りました。
その後、戦前に設計されたタイプ1の後継車として、1974年に初代「ゴルフ」を発売。
コンパクトなボディに広い室内と高い経済性を実現するため、タイプ1の丸いボディのリアに空冷水平対向エンジンを搭載するRRレイアウトから、スクエアなボディのフロントに水冷直列4気筒エンジンを搭載するFFレイアウトへ一新されました。
ゴルフのデザインを手掛けたのは巨匠ジウジアーロで、奇をてらうことなくベーシックカーとしてのシンプルさを極めています。
そして、1979年にはソフトトップのオープンカー「ゴルフ カブリオレ」も加わりました。
初代ゴルフ カブリオレは、前後席の間にロールバーが設置されるタイプのオープンカーですが、オープン時の開放感が損なわれるほどの影響はありません。
また、クローズド状態ではオリジナルの3ドアのフォルムを忠実に再現しており、優れたデザインがキープされました。
なお、初代ゴルフ カブリオレは第2世代が登場した後も販売が続けられ、さらに第3世代になって2代目カブリオレが発売された1992年まで生産されたロングセラーモデルです。
※ ※ ※
オープンカーでのドライブは、真夏はかなりの苦行になりますが、それでも夜や早朝は気持ちのよいものです。
やはり天井が無いことの開放感は何事にも変え難く、近年のモデルは風の巻き込みも上手に制御されているので、高速道路などでも快適です。
しかし、髪型が崩れたり日焼けするなど、デートカーにはあまり適さないという声もあるので、注意してください。
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