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実はかなりお買い得!? 人気シリーズでも中古車が安価なモデル5選

くるまのニュース / 2020年7月14日 6時10分

マツダ初代「ロードスター」やトヨタ「AE86型 カローラレビン/スプリンタートレノ」など、中古車がプレミア価格で流通している車種は手が出しづらい状況です。しかし、同じシリーズでも代が変われば比較的安価に入手することも可能。そこで、人気シリーズでも中古車が比較的安いモデルを5車種ピックアップして紹介します。

■比較的安価に入手できる高性能な中古車を振り返る

 近年、世界的に1980年代から1990年代に販売された、いわゆる「ネオクラシックカー」の人気が高まり、中古車の価格が高騰しています。

 なかでも日産「スカイラインGT-R」シリーズに代表される高性能でスポーティなモデルの価格高騰が顕著で、程度が良い車両は当時の新車価格以上で取り引きされているケースも散見されるほどです。

 一方で、人気の車種のなかでも代が変わるだけで、一気にリーズナブルになるモデルも存在。そこで、人気シリーズのなかでも比較的安価に中古車が入手できるモデル、5車種をピックアップして紹介します。

●マツダ2代目「ロードスター」

初代と3代目ほど価格が高騰していない2代目「ロードスター」初代と3代目ほど価格が高騰していない2代目「ロードスター」

 マツダ「ロードスター」は1989年に初代モデルがユーノスブランドから発売されたライトウェイトスポーツカーです。2020年現在、「ロードスター」は4代目まで発売されています。

 歴代モデルのなかでも、初代の中古車価格は30万円台から300万円台で、中心の価格帯は100万円を上まわり、3代目の相場も価格帯は100万円以上が中心です。

 一方、2代目の中古車価格は10万円台から250万円ほどとなっており、中心の価格帯は60万円前後と比較的安価です。

 2代目ロードスターの相場が安いのは、デザイン面が初代ほどのインパクトがなかったこと、および車重が重くなったことにより、ライトウェイトのイメージが薄れてしまったことが挙げられます。

 デザイン面では、初代の特徴であったリトラクタブルライトが廃止されたこと、車重に関してもボディの高剛性化を図ったことで50kgから80kg増加しています。

 また、エンジンは初代から据え置きの1.8リッターと、1.6リッターが復活しましたが、後の3代目ロードスターでは2リッターエンジンを搭載。パワー的には1.8リッターモデル前期型が145馬力、後期型でも160馬力に対し、3代目は170馬力を発揮し、最大トルクも排気量に比例して大きいため、2代目の物足りなさは否めないでしょう。

 ただし、2代目は初代から正常進化したモデルであり、走る楽しさは初代や3代目に大きく劣るわけではありません。程度の良い初代が減る一方なため、今後は2代目も再評価されるべきモデルといえます。

●ホンダ「シビックタイプR」

シリーズのなかでも比較的安価な2代目「シビックタイプR」シリーズのなかでも比較的安価な2代目「シビックタイプR」

 ホンダ「シビックタイプR」は、1997年に登場した高性能コンパクトカーです。初代モデルは6代目シビックの3ドアハッチバックをベースとしており、サーキット走行も考慮されたスパルタンなモデルとして、人気を博しました。

 2001年には2代目シビックタイプRがデビューしましたが、現在の中古車価格は70万円から170万円ほどで、中心の価格帯は100万円未満と、初代よりも安価です。

 性能面においては、2リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載しており、最高出力は215馬力を誇ります。

 現在の中古車人気の低迷は、初代が最後の1.6リッターモデルという貴重なモデルなこと、同時期に販売された「インテグラタイプR」と同型のエンジンを搭載しながら、最高出力はシビックタイプRの方が5馬力低いことによるところがあります。

 また、イギリスで製造されたことからか初期に品質的な問題があったといい、国内ではレースで活躍するイメージもなかったことも、人気低迷の理由です。

 とはいえ、性能的には2リッター自然吸気モデルのなかでも第一級で、状態の良い2代目シビックタイプRでも比較的安価に購入できるとあって、かなりお買い得かもしれません。

●日産「フェアレディZ」

流通台数も多く高性能ながら安価な5代目「フェアレディZ」流通台数も多く高性能ながら安価な5代目「フェアレディZ」

 日産「フェアレディZ」は、1969年に初代モデルが発売されたスポーツクーペです。現行モデルである「Z34型」は2008年に発売された6代目にあたり、3.7リッターV型6気筒エンジンを搭載し、最高出力336馬力を発揮する本格的なスポーツカーです。

 初代はもはやクラシックカーとしての価値があり、とても庶民が手を出せる価格ではなく、それに引きずられるかたちで2代目から4代目まで価格が高騰しています。

 一方で、最新モデルのひとつ前である5代目の「Z33型」は性能的に優れているにもかかわらず、比較的状態が良い低走行な個体でも70万円台前後のモデルが多数見られ、かなりリーズナブルです。

 なかでも2007年1月以降に販売された後期型は最高出力313馬力まで向上しているため、走行性能に関しては現在のモデルと比べても遜色ありません。

■手軽に乗れる超高性能モデルでも安い!?

●三菱「ランサーエボリューションVII GT-A」

オールマイティに使えて価格も高騰していない高性能車「ランサーエボリューションVII GT-A」オールマイティに使えて価格も高騰していない高性能車「ランサーエボリューションVII GT-A」

 三菱の高性能セダンとして人気を博した「ランサーエボリューション」シリーズは1992年から2016年まで販売されました。

 ハイパワーなエンジンを搭載したフルタイム4WD車で、世界ラリー選手権で勝つことを目標に開発され、スバル「インプレッサWRX」シリーズと人気を二分してきましたが、どちらも現在は存在していません。

 ランサーエボリューションの最終モデルで最後の限定車となった「ファイナルエディション」は高騰を続けており、そのほかの世代のモデルも程度が良い個体は、高値安定の状況です。

 しかし2002年に発売された、シリーズ初のオートマチック車「ランサーエボリューションVII GT-A」は、かなりお買い得といえます。

 ランサーエボリューションVII GT-Aは、低中速域を重視するようにエンジン特性が変更され、最高出力はMT車の280馬力に対し、272馬力とマイルドになって普段使いに適したセッティングを採用。

 また、オール・ホイール・コントロール・テクノロジー「ACD+AYC+スポーツABS」を最適化して搭載し、旋回性能を高いレベルに保ちながら、扱いやすさを向上させるとともに、乗り心地の改善を図っています。

 こうして、クラストップレベルの性能を誇った2ペダル車でしたが、現在、ランサーエボリューション・シリーズは、絶対的な性能を有するMT車に人気があるため、ランサーエボリューションVII GT-Aの価格は高騰していません。

 現在、流通している台数は少ないのですが、おおむね100万円未満の価格で販売されており、最終モデルのランサーエボリューションXのDCTモデルも、100万円台で販売されている個体が多く、手が出しやすくなっています。

●トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」

シリーズ最後のモデルとなった7代目「カローラレビン」なのに安い!?シリーズ最後のモデルとなった7代目「カローラレビン」なのに安い!?

 トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」は、1972年に初代モデルが発売されたスポーティなモデルです。

 大衆車である「カローラ/スプリンター」に高性能なエンジンを搭載した派生車としてデビューし、若者を中心に人気を博しました。

 1983年に発売された「AE86型」まではFR車で、いまも歴代のFRモデルは絶大な人気を誇っており、とくに初代の「TE27型」とAE86型は別格で、新車価格を遥かに超えた個体ばかりです。

 一方、1987年に発売された「AE92型」からFFに変更されたことで、当時は人気を誇りましたが、現在、FFモデルは全般的に中古車人気が低迷しています。

 なかでも、1995年に発売された最終モデルの7代目「AE111型」には、165馬力を誇る1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載。このエンジンは吸気バルブ3本、排気バルブ2本の5バルブヘッドを採用しており、いまでは貴重な存在ですが、あまり人気がありません。

 この最終モデルのカローラレビン/スプリンタートレノは、流通している数が少ないですが、60万円前後の価格帯で販売されているので、往年の名エンジン「4A-G型」のフィーリングを手軽に味わえるモデルといえます。

 また、エンジン性能だけでなく、秀逸なサスペンションによって、高い運動性能も誇っています。

※ ※ ※

 中古車の相場は、そのクルマの人気によって左右されますが、一概に人気だけといえない価格設定のクルマもあります。

 たとえば、海外でおこなわれている「ヴィンテージカー」や「クラシックカー」のオークションでも、需要以上に価格設定を高くしたがために、最低落札価格を下まわって落札されない例が散見されます。

 古いクルマというのは現在のクルマに無い魅力があると思いますが、生産終了から20年、30年と経ったクルマの維持は、それなりの覚悟がいるため、慎重に選ぶことを忘れないようにしてください。

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