ド迫力のデザイン! 新型「カムリ」にトヨタ初の最新安全装備を搭載
くるまのニュース / 2020年7月17日 11時10分
トヨタの北米法人は、「カムリ」の2021年モデルを発表しました。迫力のある外観デザインに一新されるとともに、トヨタ初の安全装備「トヨタセーフティセンス2.5+」を搭載します。
■トヨタ初の「トヨタセーフティセンス2.5+」搭載
北米トヨタは、ミドルサイズセダン「カムリ」の2021年モデルを発表しました。カムリ2021年モデルはどのような点が進化しているのでしょうか。
カムリ 2021年モデルは、安全システムの次の段階となる「トヨタセーフティセンス2.5+」をトヨタ初搭載します。同システムでは、既存のトヨタセーフティセンスの機能が強化されました。
歩行者検知機能付きプリコリジョンシステムは、先行車だけでなく、昼間の先行自転車や低照度時の先行歩行者も検知可能ですが、新システムでは交差点においてサポート。交差点進入時に対向車や歩行者を検知し、状況によっては音声・映像による警告や自動ブレーキをおこないます。
また、先行する歩行者や自転車、車両を避けながら、車線内でハンドル操作を安定させる「エマージェンシーステアリングアシスト機能」が含まれています。
時速30マイル以上で作動する「DRCC(ダイナミック・レーダー・クルーズ・コントロール)」は、0マイルまで車間距離制御をおこない、停止状態から復帰するシステムです。
DRCCには、速度の遅い車両をよりスムーズに追い越すことができる新機能も搭載。設定された速度よりも遅いクルマの後ろを走行しているとき、ドライバーがウインカーを出すと、車線変更に備えて加速をおこない、車線変更後は設定された走行速度に達するまで加速を続けるというものです。
さらに「レーンディパーチャーアラート」は、ウインカーを作動せずに車線変更しようとしていることを感知したとき、ハンドルの振動や音でドライバーに通知。
DRCCが設定されている場合、「レーントレーシングアシスト(LTA)」は、車線マーカーや先行車が見えるようにして車線の中心を示すように、わずかな操舵力でドライバーを支援するように設計されています。
トヨタセーフティセンス2.5+には、先行車や対向車を検知して自動的にハイビームとロービームのヘッドライトを切り替えるオートマチック・ハイビームが含まれています。
「RSA(ロードサインアシスト)」は、前方カメラで特定の道路標識情報を認識し、マルチインフォメーションディスプレイ (MID) に表示する機能。DRCCを作動させると、RSAは、速度が遅い場合は制限速度まで、速度が遅い場合は制限速度まで、速度が速い場合は制限速度まで調整することもできます。
さらに、同社SUV「ハイランダー」装備されている「リアシートリマインダー」が、カムリ 2021年モデルに全車標準装備されます。
エンジン始動から10分以内にリアドアが開いたかどうか、またはエンジン停止後にリアドアが開いたかどうかを、マルチトーンのチャイムとともにインストルメントクラスターに表示し、後席の子供や荷物などの置忘れを防ぎます。
また、上級グレードの「XLE」「XSE」には、トヨタセーフティセンス2.5+加えて、「ブラインドスポットモニター」や「リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)」も標準装備され、より安全性が向上しました。
■コンフォート系モデルも力強い外観デザインに一新
カムリ 2021年モデルでは、快適性を重視した「LE」「XLE」のデザインを一新し、スポーツ志向の「SE」「XSE」と差別化し、ロアインテークエリアがより一層際立つデザインとし、ガソリン車の「LE」に17インチアルミホイール、「XLE」に18インチアルミホイールを採用しています。
トヨタ「カムリ XLE」2021年モデル
また、「SE」および「XSE」では、ハニカムグリルやサイドベントインサートを採用した力強いデザインとしました。
外観色は、「ブループリント」を「ブルーストリークメタリック」に変更し、さらに、「XSE」には、「スーパーソニックレッド」と「ミッドナイトブラックメタリック」のツートーンルーフの組み合わせを設定しています。
内装においては、カムリ 2021年モデルの全車に、7インチまたは9インチサイズのフローティングマルチメディアスクリーンを採用。「XLE」グレードにはヘリンボーン柄のシートパターンを採用するなど、ラグジュアリー感をさらに高めました。
カムリ 2021年モデルには、3.5リッターV型6気筒、2.5リッターダイナミックフォース4気筒ガソリン、2.5リッターダイナミックフォースにモーターを組み合わせたハイブリッドの3つのパワートレインが用意されています。そして今回、XLEグレードに初のハイブリッドモデルが設定されました。
カムリの駆動方式は前輪駆動ですが、北米専用モデルとして、「ダイナミックトルクコントロールAWDシステム」を搭載したAWDが2020年に追加されています。
2.5リッターガソリンと8速ATを組み合わせたカムリのAWDは、一部のグレードにオプション設定されており、2021年には同車の販売台数の約15%を占めると予想されています。
よりスポーティな仕様として2020年に登場した「カムリTRD」は、エアロを強調した専用デザインを継承しながら、パフォーマンスチューニングを施しました。
カムリTRD 2021年モデルは、グロスブラックのフロントグリルにスポーツメッシュインサートとブラックのエクステリアバッジを装着。
フロントスプリッターやサイドエアロスカート、トランクリッドスポイラー、リアディフューザーを含むエアロダイナミクスボディキットは、迫力のあるデザインを構成するとともに、高速走行時の車両安定性も向上させます。
ボディカラーは、ソリッドな「ミッドナイトブラックメタリック」に加え、新色「アイスエッジ」または「ウィンドチルパール」に「ミッドナイトブラックメタリック」のルーフを組み合わせたツートーンカラーが用意されました。
内装においても、レッドのアクセントを各所に取り入れることで、スポーティな室内空間が広がります。
カムリTRDは、301馬力の3.5リッターV型6気筒エンジンに、スポーツモードとパドルシフトを採用した8速AT「ダイレクトシフト」を専用装備。
また、専用チューニングを施したTRDキャットバックデュアルエキゾーストシステムを採用することで、アイドル時と加速時のサウンドを向上させています。
さらに、TRDチューニングされたサスペンションは、通常仕様より0.6インチ下げることで重心を下げ、よりアグレッシブなスタンスを実現。
コイルスプリングとスタビライザーバーは、ロール剛性を向上させるとともに、TRDショックアブソーバーや19アルミホイール、オプションのブリヂストン製ポテンザ(235/40R19)を装着することで、ボディコントロールやハンドリングの俊敏性、ハンドリングの精度を高めたシャシパッケージを完成させました。
なおカムリTRDには、「ブラインドスポットモニター」と「リアクロストラフィックアラート」に加え、ヒーテッドエクステリアミラーを標準装備しています。
※ ※ ※
カムリは18年連続でアメリカでもっとも愛されているミッドサイズセダンとしての地位を維持しており、長い歴史を持つネームプレートのひとつでもあります。
豊富なラインナップに加え、クーペ風のデザイン、定評のあるトヨタの品質と価値が、カムリがトップの座を維持している理由だといえます。
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