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タイ美人が対策万全でお出迎え!? コロナ禍初の国際モーターショー開催!? 大規模イベントの現状とは

くるまのニュース / 2020年7月20日 10時10分

世界的な新型コロナウイルスの影響はさまざまなな分野に出ています。そのひとつとして、世界各国で開催されるモーターショーが延期や中止が相次ぐなか、タイでは緊急事態宣言最中にも関わらず、大規模イベントとなる国際モーターショーが開催されたのです。コロナ禍で開催されたイベントは従来とどのような部分が異なるのでしょうか。

■タイはまだ緊急事態宣言中!? 感染対策はどうした?

「アジアのデトロイト」を自称し、年間約200万台と東南アジアで最大の自動車生産規模を誇るタイの首都バンコクで、2020年7月14日から26日まで「バンコクモーターショー2020」が開催されています。

 タイは現在も新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されていますが、なぜ国際モーターショーを開催しているのでしょうか。そして従来のモーターショーとは、どのような部分が変わっているのでしょうか。

 2019年は160万人が訪れるなど、近年は世界一の来場者数を集めるモーターショーとしても知られる同イベントですが、今年は別の視点からも注目されています。

 タイにおける新型コロナウイルスの状況は、2020年3月末から非常事態を宣言が発令されています。

 外出禁止という強いロックダウンまでは至りませんでしたが、夜間の外出禁止や飲食店の店内飲食禁止、ショッピングモールなど大人数の閉鎖が日本より早い段階からおこなわれました。いずれも現在は緩和されましたが、非常事態宣言そのものはまだ解除されていません。

 いっぽうで政府の早く厳格な対応もあり、確認された感染者は原稿執筆時(7月19日時点)で3246人と少なく、また死亡者の報告も58人のみです。

 また、このところ陽性と判断されるのは空港や国境の検疫における海外からの帰国者のみ(現在は基本的に外国人のタイ入国ができない)で、国内での感染は55日間確認されておらず、新型コロナを抑え込んでいる国のひとつといえるでしょう。

 バンコクモーターショーは本来であれば、3月末に開幕する予定でした。しかしコロナ禍により延期した結果、約4か月遅れて開催にこぎつけたのです。

 繰り返しますが、今年のバンコクショーで興味深いのは、コロナ禍における初の国際的なモーターショーだということです(国際自動車工業会「OICA」の認定を受けると国際モーターショーの扱いとなる)。

 本来であれば4月に開催される予定だった北京モーターショーが9月へ延期され、6月開催予定だったデトロイトモーターショーは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止。その結果、現在開催されているバンコクモーターショーがコロナ禍における最初の国際格式モーターショーとなったのです

 やはり気になるのは、モーターショー会場における感染対策。人が多く集まるイベントは感染リスクが高まるのを避けられません。

 会場に到着すると、まずは建物に入る前にスマホでQRコードを読み取りチェックインします。これは、万が一会場でクラスターが発生したときの個人への連絡手段として使われる(その際は無料で検査を受けられる)ほか、その影響を受けていると思われる人を追跡するのにも使われるアプリに連動したものです。

 もしスマホを持っていなかったりアプリ(タイで広く使われている感染拡大防止アプリ)を使っていない場合は、電話番号など連絡先を台帳に記入しないと入れません。

 検温は建物内に入るときにおこなわれるほか、会場へ入るときもサーモグラフィーによるチェックがおこなわれています。

 会場内にも制約がありました。ブースに出入りする際もスマホでQRコードを読み取ってチェックイン/アウトする必要があります。

 そのうえソーシャルディスタンスを確保するため、各ブースにおいては入場できる人数を制限。混雑している場合は番号札を受け取り、その番号の順番にならないと入ることができません。

 ただし、平日の昼間ではあれば一部の超人気ブース以外は順番を待たずには入れることが多いようです。

■展示ブースの感染対策は? 人気だったのはトヨタのSUV!?

 接触感染を防ぐため、車両の消毒も頻繁に実施。メーカーによっては車両の脇に、まるでスペックボードのようにアルコールジェルやスプレーが用意され、また車内に乗り込んだ人に対して、車外に出たタイミングでアルコールジェルやスプレーを差し出して手指の消毒を促すスタッフを配しているブースもあります。

 実は、コロナ禍で対応を迫られているのは主催者や来場者だけではありません。現地で「プリティ」と呼ばれるコンパニオンやステージモデルの女性にも大きな変化が感じられました。

 フェイスシールドを装着しているのです。とはいえ例年よりは数が少ないように見受けられるとはいえ、この状況においても少なくない数の美しいプリティが会場内にいるのは、タイらしさだと感じます。

 会場を訪れた人によると「昼間の来場者の数は例年の半分にも満たない程度に感じた」とのこと。ただし夕方以降は人が増え、「とくにカローラクロスが注目されているトヨタブースは商談スペース(バンコクモーターショーではクルマを購入できる)で営業スタッフと話し込む人も多かった」といいます。

会場内で人気の高かったトヨタ「カローラクロス」会場内で人気の高かったトヨタ「カローラクロス」

 今年のバンコクモーターショーは、昨年まで大きめのブースを構えていたGMが年内のタイ撤退をふまえて出展していません。

 また例年、特大サイズのブースを構え人気も高いメルセデス・ベンツも出展を見送ったことを受けて、プレミアムブランドとしてはBMWブースに長く滞在する人が増えたようです。

 さらに、タイは道路を走るクルマの約9割が日本車ですが、GMやメルセデス・ベンツが出展しなかったことで会場内では日本車の存在感がより高まった印象という報告もあります。

 9月には、本来の4月開催から延期となっていた北京モーターショーが開催される予定ですが、はたして、どういった開催となるのか興味深いところです。

 そして1日も早く新型コロナウイルスが終息し、元通りのモーターショーの姿になることを願わずにはいられません。

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