日本でレクサス「LM」が買える!? 2500万円の超高級ミニバンを手に入れる方法とは
くるまのニュース / 2020年7月31日 10時10分
レクサスは、2019年の上海国際自動車ショーで高級ミニバン「LM300h」を世界初公開しました。アジア圏の富裕層向けとして展開されるLM300hですが、日本では販売されていません。しかし、日本で唯一手に入れる方法があるといいます。それはどのようなものなのでしょうか。
■日本でレクサス「LM」が購入可能!?
レクサスが台湾や上海などで展開する「LM300h」は、同ブランド初となる高級フラッグシップミニバンです。ベースはトヨタが日本でも販売するミニバンの「アルファード/ヴェルファイア」となり、世界初公開の際には大きな注目を集めました。
現時点では日本での発売を予定していませんが、日本で唯一LM300hを購入出来る取り扱い店舗が存在しました。なぜ日本未導入のLM300hが購入可能なのでしょうか。
LM300hは、2019年の上海国際自動車ショーで発表されたレクサスファミリーの新しい旗艦モデルとなり、レクサスブランドにおいてフラッグシップセダン「LS」、フラッグシップGTクーペ「LC」、フラッグシップSUV「LX」、およびラグジュアリーヨット「LY」に続いてレクサスが発表する5番目のフラッグシップモデルです。
アルファード/ヴェルファイアをベースにしたLM300hは、余裕のある空間と快適な乗り心地が特徴で、日本の激化するミニバン市場においても高い人気を得ているモデルです。
また、アルファード/ヴェルファイアは、アジア圏の富裕層から人気を博していることからレクサスブランドとしても販売好調のSUVカテゴリーのほかに、柱となる新カテゴリーとして新型LM300hを投入したといいます。
台湾で展開されるLM300hのグレード展開は、3列シート7人乗り/2列シート4人乗りという座席レイアウトに、2.5リッターハイブリッドを設定するほか、香港では「LM350」として3.5リッターV型6気筒ガソリンをラインナップするなど、販売地域によって異なるようです。
台湾での販売価格は、3列シート7人乗りが1166万元(約1753万8000円)、2列シート4人乗りは1466万元(約2200万6000円)となっています。
今回、日本でLM300hが購入可能なのは、神奈川県厚木市にあるClarisという店舗です。同店舗のオーナーである宮内氏は、販売の経緯や現状ついて次のように話します。
――LM300hの販売経緯や現状を教えて下さい。
LM300hは、現時点で日本では販売しないということで、面白いのではないかと思い、台湾のレクサスから逆輸入しました。
現在は、2列シート4人乗りを日本に持ってきていますが、お客さまの要望に応じて3列シート7人乗りも輸入することは可能です。
2列シート4人乗りの本体価格は2580万円(消費税込み)ですが、3列シート7人乗りはもっと安くなると思います。また、未登録の新車となるので、まだ日本で登録した際の諸費用は未定です。8月末には金額感がわかると思います。
ただ、台湾の排出ガス規制はかなり厳しいこともあり、そのあたりの検査は問題なく通るので、恐らくプラス100万円ほどで済むのではないかと思います。
――いつ頃からLM300hの輸入を考えていたのですか。
2020年の4月くらいです。その後6月に正式に輸入することを決めて、6月下旬には横浜の港に到着していました。ただし、昨今のコロナやヒアリなどの消毒作業などもあり、そこでしばらく止まっていましたが、7月上旬には店頭に持ってこれた感じです。
なお、消毒作業はされていますが、念入りに洗浄をしているほか、納車時にはちゃんとしたコーティングを施工したうえで、お客さまにお届けします。
――どのようなユーザーから問合せがありますか。
やはり、法人関係が多いです。簡単に手が届く価格帯でないうえに元々アルファードなどを社用車として使用している法人が検討されているようです。
また、7月中に10日ほどヤフーオークションに参考出品しましたが、8万1052件のアクセス数があるなど大きな注目を集めました。
※ ※ ※
なお、LM300hを購入した場合にはレクサス正規販売店などではメンテナンスなどが受けられない可能性があるといい、Clarisではそのあたりのアフターフォローもおこなっていく予定だといいます。
■世界最高級のラグジュアリーミニバン「LM」って、どんなモデル?
LM300hのボディサイズは、全長5040mm×全幅1850mm×全高1945mm、ホイールベース3000mm。フロントデザインは、大型のクロムメッキスピンドルグリルや一体型LEDヘッドライト、Lデイタイムランニングライトが特徴的です。
ボディ側面にも「L」クロムトリムが配置されるなど、「アルファード/ヴェルファイア」とは違った高級感を表現しています。
L字型のマトリックスKEDと共に、ワイドで安定感のあるフロントマスクを提供。また、Bピラーから始まる流線形の美しいスタイルは芸術作品のように美しいシルエットです。
内装では、2列シート仕様の4席レイアウトを実現し、「移動ツール」の概念を超えた空間を演出。後席には、スマートフォンやタブレットの接続、Blu-ray再生が可能な26インチディスプレイを搭載しているほか、非常に遮音性の高いボディ構造を採用しており、とても静かで最上級に心地よい車内空間を実現しました。
大型タッチスクリーンが中央コンソールに配置された2列目は、室内温度、コックピット光源、シート角度、およびオーディオ機能を自由に調整することが可能。2列目には、2本のワインなどを入れることができる14Lの冷蔵庫を搭載しています。
完全なプライベート空間となるレクサス「LM」の後席
また、4人乗りのロイヤルバージョンの前列と後列の間には、色を変えることができる専用プライバシーガラスを採用し、完全に分離する空間ができます。プライバシーと静けさの両方を調整および変更できるプライバシーガラスが装備されています。
車内に設置されたフリーハンドの「シルバーインク」装飾ボードは、風景画と松の模様からインスピレーションを受けています。
※ ※ ※
レクサスは、LMの名称について、「ラグジュアリーミニバンの略ではなく、ラグジュアリームーバーの略です」と説明しています。
今後、LM300h/LM350が日本で正式発売されるかは未定です。一方でトヨタブランドでは、2019年11月に送迎需要が増加している背景を見据えて「グランエース」を発売しています。
日本でもあらゆる場面での送迎ニーズがあるとされているため、コロナ禍の収束後に観光需要や企業の業績回復の際には、街中を走るLM300h/LM350が見られるかもしれません。
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