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低いのがカッコいい! 圧倒的に車高が低い国産スポーツカー5選

くるまのニュース / 2020年8月2日 6時10分

SUV全盛の現在では、実用性と乗降性に優れる背の高いクルマが増えましたが、それと真逆なのはスポーツカーです。そのスポーティさを表現している重要なポイントが「背の低さ」でしょう。そこで、とにかく全高(車高)が低いクルマを紹介します。

■「全高の低さ」は高性能の証だ!

 現在売れているクルマはSUVやハイトワゴンなどで、居住性を優先した結果、普通車でも軽自動車でも背の高いクルマが人気です。

 一方で、それとは真逆の低くワイドで地を這うようなスタイルのスポーツカーは、いつの時代でも憧れのクルマです。

 今回は車高の低さに着目し、純正でも圧倒的に低いクルマを5台紹介します。

●マツダ「RX-7」(3代目)

 マツダの「ロータリーエンジン」を搭載するスポーツカーとして、根強い人気と高い認知度を誇るのが「RX-7」です。

 初代はロータリースポーツ「サバンナクーペ」の名称を一部引き継ぎ「サバンナRX-7」として1978年に登場。

 当時は最新鋭だったリトラクタブルヘッドライトを採用した流麗なクーペボディで、海外で大人気だったポルシェ「924」を彷彿とさせる美しさで一気に注目を集めました。

 その後、1985年に2代目と進化したRX-7ですが、リトラクタブルヘッドライトとボリュームを増したボディラインが、またポルシェ「944」と似ていると評されます。

 ポルシェの幻影から完全に解き放たれ、ピュアスポーツカーとして現在でも人気の高いモデルになっているのが、1991年に登場した3代目です。

 伝統のリトラクタブルヘッドライト、低くワイドになったボディ、見ただけでコンパクトなキャビン、「ダブルバルブ」というレーシングカーと同じように凹凸が設けられたルーフなど、実用性よりスポーツ性能を優先させたルックスで大人気となります。

 全長4295mm×全幅1760mm×全高1230mmと、低くワイドで滑らかな流線型のデザインを採用したボディに、654cc×2のロータリーターボ(13B-REW型)エンジンを搭載。

 デビュー当初は255馬力だった最高出力も、265馬力、280馬力へとマイナーチェンジや改良の度に引き上げられていきました。

 3代目「RX-7」は、サイドウインドウよりボディがさらに横方向へ広がって剛性を確保するとともに、コンパクトなキャビンを実現。そのスタイリングはいま見ても近未来的で、スポーツカーとしての美しさも備えています。

●ホンダ「NSX」(初代)

 かつての日本車は、「経済的で信頼性が高い」というイメージでしたが、そんなイメージを覆すべく、バブル期には海外メーカーの独壇場であったスーパーカー分野に進出します。

 そのパイオニアとなったのが、1990年に登場したホンダ「NSX」です。

 当時のホンダは第2期F1参戦中で、名門マクラーレンとタッグを組み、F1のアイコンであったアイルトン・セナというスーパースターを抱えて快進撃を見せていました。

 そのイメージを昇華させ、世界に通用するHondaを体現するべく誕生したNSXは、全長4430mm×全幅1810mm×全高1170mmという、スーパーカーらしい低くワイドなボディで登場しました。

 3リッターV型6気筒VTECエンジンをミッドシップに搭載し、MT車は280馬力、AT車は260馬力を発揮。

 オールアルミモノコックボディによる軽さと、高回転型NAエンジンの組み合わせで「打倒フェラーリ」を目指しました。

 NSXをスーパーカーたらしめていたのは、高性能エンジンを中央に配したミッドシップレイアウトの採用やF-16戦闘機をモチーフにしたというキャビンのデザイン、そして全高1170mmという圧倒的な低さです(タイプRは1160mm)。

 オプションなどを追加すると、当時としては破格の1000万円オーバーという新車価格も、スーパーカーならではといえるでしょう。

●レクサス「LFA」

 トヨタが展開するプレミアムブランド「レクサス」には、スポーツ性能を強化した「Fシリーズ」があります。

 2007年の「IS F」から始まったFシリーズですが、その頂点に君臨すべく、超一級の運動性能と感性・官能を持ち合わせるスーパースポーツカーとして開発されたのが「LFA」です。

 2010年にデビューしたLFAは、当時の価格が3750万円で、標準仕様でも560馬力ものメガパワーを発揮する4.8リッターV型10気筒エンジン搭載。

 最高速度は日本車史に刻まれる325km/h以上という、トヨタが本気で作ったリアルスーパーカーでした。

 またそれだけの性能がありながら、生産台数はわずか500台という「現代の2000GT」のような希少性もその価値を高めています。

 なお、500台のなかの約50台は、サーキット走行を念頭に、さらに高性能バージョンの「ニュルブルクリンクパッケージ」となっています。

 いまでも見る者を魅了する近未来的なLFAのボディサイズは、全長4505mm×全幅1895mm×全高1220mm。愛知県のトヨタ自動車元町工場にある「LFA工房」で、ほぼすべての工程を職人たちがハンドメイドで作り上げた、走る芸術作品ともいえる存在です。

 2010年の予約開始からすぐに販売終了となりましたが、職人の手による生産は1日1台ともいわれ、全世界で500台を納車し終わったのが2012年だったと記録されています。

■軽スポーツカーだって低いほうがカッコいい!

●ホンダ「S660」

 最近ではスーパーハイトワゴン系など全高が高い軽自動車が人気になっていますが、軽自動車で走る楽しさを追求した「全高が低い」スポーツモデルも存在します。それが2015年に登場した「S660」です。

2020年1月にマイナーチェンジしたホンダ「S660」2020年1月にマイナーチェンジしたホンダ「S660」

 それ以前にも、ミッドシップの2シーターオープンスポーツ軽自動車として「ビート」がありましたが、1996年に生産が終了して以来、S660は19年ぶりに復活した軽スポーツです。

 全長3395mm×全幅1475mm×全高1180mmのボディに、タルガトップ風の脱着式ソフトトップを装備。

 64馬力を発揮する660ccターボエンジンをミッドシップに搭載した、後輪駆動の本格派です。トランスミッションは、7速パドルシフト付きCVTに加え、軽自動車としては初となる6速MTを設定。

 現代のクルマに欠かせない安全装備として、フロントおよびサイドにエアバッグを装備。走りに直結する低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能やABS・トラクションコントロールなどの装備も充実させるなど、厳しい安全基準をクリアしているのも嬉しいポイントです。

 なによりも全高1180mmという車高がもたらす低い着座位置と、運転席の後ろから聞こえる高回転なエンジン音は、軽自動車というよりミニマムサイズのスポーツカーと表現するほうが正しいでしょう。

●スズキ「カプチーノ」

 1980年代後期から1990年代初頭のバブル期は、日本車が大きく飛躍した時代でした。ほかとは違う個性派がもてはやされた時代で、その波は軽自動車にも波及し、数多くの個性的な軽自動車が登場しました。

 当時、ユーノス(マツダ)「ロードスター」の大ヒットを受けて、各メーカーがこぞってオープンモデルを登場させるなか、軽自動車がメインのスズキもオープンボディの軽スポーツカーを1991年に登場させました。それが「カプチーノ」です。

 全長3295mm×全幅1395mm×全高1185mmと非常にコンパクトなボディながら、欧州のスポーツカーの伝統的スタイルであるロングノーズ&ショートデッキを採用。

 当時、軽自動車最強といわれたスズキ「アルトワークス」のために開発された「F6A型3気筒ターボエンジン」をフロントへ縦置きに配置し、リアを駆動するFRを採用しています。

 さらにルーフを3分割&取り外し可能にしたことで、フルオープンやタルガトップ、Tトップに変化させることも可能でした。

 当時の軽自動車にはパワステが装備されていないモデルも存在しており、カプチーノもノンパワステ。特別仕様車でパワステ装着したモデルもありましたが、超硬派なスポーツカーでした。

 車重はわずか700kgしかなく(マイチェン後はさらに軽量化され690kgに)、走り出せば1200mm以下の低い着座位置とパワフルなエンジンの組み合わせで、キビキビとした走りを楽しめます。

 バブル景気が弾けるとともに、軽自動車はハイトワゴンブームとなってしまったため、わずか一世代で終了してしまいましたが、運転が上手になりたい若者にお勧めしたい、なかなか骨のあるスポーツカーでした。

※ ※ ※

 車高が低いクルマは、重心の低さによってコーナーでの安定感が増したり、空気抵抗を抑えつつダウンフォースを得られ高速走行が安定するなど、操縦性の向上や速さにつながっています。

 またタイトな運転席で、クルマとの一体感が感じられるのも魅力のひとつだといえます。

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