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操る楽しさ満載!! 新車でMTを選べる国産非スポーツモデル5選

くるまのニュース / 2020年8月8日 6時10分

日本で販売されている国産車のトランスミッションは、ほとんどがATです。しかし、いまでもMTをラインナップしている車種も存在します。

■「速さ」だけじゃない「運転する楽しさ」を味わえる!

 日本でのAT普及率は非常に高く、2017年での新車販売のAT率は97.4%にのぼります。しかしアメリカ合衆国やオーストラリア、日本を含むアジアの一部を除き、欧州などでは依然としてMT率が高い国が多いのが現状です。

 欧州とは交通事情が異なる日本ですが、実際にMT車を運転してみると、ATでは感じられなかった「クルマを操る」楽しさを発見することができます。そこで、安価で運転が楽しめるMT車を5台紹介します。

●トヨタ「カローラ」シリーズ

1966年のデビュー以来、12代にわたり進化を続けている「カローラ」シリーズ1966年のデビュー以来、12代にわたり進化を続けている「カローラ」シリーズ

 トヨタの屋台骨であり、日本の国民的大衆車としての地位を確立している「カローラ」。誰もが運転しやすい操作性と高い実用性、抑えられた価格設定で「日本車のベンチマーク」的な存在であることは、誰もが認めるところです。

 2018年に登場した12代目の「カローラ」シリーズは、ハッチバック(カローラ スポーツ)、セダン(カローラ)、ワゴン(カローラ ツーリング)の3タイプを展開しています。(ちなみに貴重な5ナンバーサイズの先代カローラも「カローラ アクシオ」「カローラ フィールダー」として継続販売されています)

 この12代目「カローラ」は、世界戦略車らしい高い安全性を確保するために採用された「TNGA」による新型プラットフォームの採用で、全長4495mm×全幅1745mm×全高1435mmというサイズになり、3ナンバー化されました。また、ユーザーの若返りを狙った大胆なデザインも特徴となっています。

 搭載されるパワートレインは、1.8リッターガソリンエンジン+モーターによるハイブリッドと、1.2リッターターボ&1.8リッターNAエンジンという3タイプをラインナップ。ハイブリッドモデルには4WDもあります。

 MTの設定は、カローラ スポーツだけでなくカローラ ツーリングとカローラ セダンにも1.2リッターガソリンエンジンモデル(2WD)に用意されています。
 
「ひと手間加えてでも、運転する楽しさを感じていただきたい」というトヨタからの配慮によって6速MT仕様が設定されたとのこと。

 MT車に慣れていない世代でも気軽に運転できるように、「iMT」と呼ばれるシフトダウン時のエンジン回転数とトランスミッションの回転数を同期させるシステムを採用している点が特徴です。

●トヨタ「ヤリス」

「GA-Bプラットフォーム」を採用した新時代のコンパクトカー「ヤリス」「GA-Bプラットフォーム」を採用した新時代のコンパクトカー「ヤリス」

 日本では「ヴィッツ」の名前で親しまれていたトヨタのコンパクトカーが、2020年にフルモデルチェンジを機に、グローバルで統一され「ヤリス」となりました。

 ヤリスのサイズは、全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mmですが、欧州仕様は独自のフェンダーを採用し全幅のみ1745mmに変更されています。

 パワートレインは、既存のエンジンをベースに開発された1リッターと新開発の1.5リッター直列3気筒エンジンと、1.5リッターエンジン+モーターのハイブリッドという3本柱で展開。このうち1.5リッターガソリン車に6速MTが設定されています。

 このうち6速MTは、2WDの1.5リッターガソリンエンジンの「Z」「G」「X」グレードに設定されています。

 ヤリスでは前席スペースに余裕を持たせるため、後席スペースは狭くなっていますが、そのため自然なドライビングポジションを取ることができ、運転する楽しさを追求したといってもよいでしょう。

 また1.5リッターエンジンの最高出力は120馬力となっていますが、1気筒あたり500cc近いパンチ力があるエンジンでキビキビと走ってくれるに違いありません。

●ホンダ「シビック ハッチバック」

「タイプR」と同時開発されたことで、ノーマルでもスポーティな走りが楽しめる「シビック ハッチバック」「タイプR」と同時開発されたことで、ノーマルでもスポーティな走りが楽しめる「シビック ハッチバック」

 1972年のデビュー以来、ホンダの小型車として長きにわたり愛されてきた「シビック」。しかし、当時の「経済的なコンパクトハッチバック」というイメージを受け継いだのは、2005年で生産を終了した7代目まで。その後の7−9代目になると、実用性を高めるべく大型化されていきました。

 しかし海外輸出モデルとして2015年に誕生した10代目シビックは、遅れること2年、2017年に国内デビューしました。

 ボディバリエーションは「ハッチバック」と「セダン」がありましたが、2020年7月をもってセダンの国内販売は終了しています。
 
 搭載されるパワートレインは、182馬力の1.5リッター直噴VTECターボエンジンで、組み合わせられるトランスミッションはCVTと6速MTです。

「シビック ハッチバック」はイギリス工場で生産されており、日本では高スペックバージョンにあたる1グレードのみ販売されています。

 また、シビック ハッチバックは、「TYPE R」と同時進行で開発された経緯があります。「TYPE R」と「シビック ハッチバック」双方で、高い実用性と走行性能を相乗効果的に引き上げることが目的でした。

 そのため「TYPE R」譲りのハンドリングには定評があります。また、先進の安全技術「Honda SENSING」搭載だけでなく、コーナリング時のブレーキを制御してスムーズなライン取りを可能にする「アジャイルハンドリングアシスト」も採用しています。

 6速MTとの相性もよく、TYPE Rにはない落ち着きを感じさせ、大人が操るMT車にふさわしい1台となっています。

■SUVやハイトワゴンでもMTで操る楽しさを味わえる!

●マツダ「CX-30」

SUVの最新トレンドである都市型クロスオーバーとして、とくにデザインでの評価が高い「CX-30」SUVの最新トレンドである都市型クロスオーバーとして、とくにデザインでの評価が高い「CX-30」

 最近のマツダは「SKY ACTIV」技術による技術力の高さと、デザインの美しさが人気で、ブランドイメージを一新し、新たなカスタマーを獲得しています。

 ボディラインは「魂動デザイン」というコンセプトで統一され、コンパクトな「マツダ2(元デミオ)」から「CX-8」まで貫かれています。「CX-30」もまた「魂動デザイン」で美しくまとめられたSUVとなっています。

 ボディサイズは、全長4395mm×全幅1795mm×全高1540mmで、Cセグメントに分類されます。マツダ3と比べてホイールベースこそ70mm短縮されていますが、プラットフォームやエンジン、トランスミッションやサスペンションまでマツダ3と共用しています。

 キャラクターラインを排したマツダ3の美しいサイドビューなどはそのままに、SUVらしいオーバーフェンダーを装着しつつ、立体駐車場にも入る全高に抑えてあります。

 搭載されるパワートレインは3種類。156馬力を発揮する2リッターの「SKY ACTIV-G」、新世代マツダの象徴でもある1.8リッタークリーンディーゼルの「SKY ACTIV-D」、そして新世代エンジンとして登場した180馬力の2.0リッター「SKY ACTIV-X」のラインナップです。全エンジンで、2WDと4WDが選べます。

 CX-30では、2種類のガソリンエンジン(GとX)で6速MTが用意されています。

 最近のSUVではMTの設定がないモデルも多く、クロスオーバーSUVでクーペ感覚も楽しめるモデルだけに、6速MTを操ってワインディングを気持ちよく走ることができるのは、ほかのSUVにはないCX-30だけの特徴ともいえるでしょう。

●スズキ「ワゴンR」

日常のアシとして軽自動車を使う層に向けて「ワゴンR」にはMTが残っている日常のアシとして軽自動車を使う層に向けて「ワゴンR」にはMTが残っている

 現在、軽自動車の主流であるハイトワゴンの先駆者として絶大な人気を誇っている「ワゴンR」。軽自動車なのに広々とした車内空間を実現し、誰でも乗りやすいモデルとして人気ですがMT車も用意されています。

 全長3395mm×全幅1475mm×全高1650mmという軽自動車の規格内にきっちり収まるサイズとなっていますが、1800mmを超えるスーパーハイトワゴンが増えている昨今、それほど車高が高い印象ではなくなりました。

 グレードは3種類で、マイルドハイブリッドモデル2種類/ガソリン1種類です。マイルドハイブリッドモデルは、以前のワゴンRにあった「スティングレイ」のようなカスタムっぽい外観が特徴の「ハイブリッドFZ」と、落ち着いた外観の「ハイブリッドFX」となりますがどちらもCVTのみの設定です。

 ガソリンモデルの「FA」に5速MTが用意されています。外観はハイブリッドFXに準じています。

 もはやATしかない軽ハイトワゴンのなかで、唯一といってもいいMTを駆使してダイレクトな操作感が楽しめるというのは、ひとつの個性であり、運転する楽しみを再認識できるかもしれません。

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