1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

「追跡されたらアウト」 GT-RやNSXのド級パトカー 警察車両に採用された凄いヤツら

くるまのニュース / 2020年8月25日 17時10分

パトカーに採用されている主流車種といえば、トヨタ「クラウン」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。しかし、過去には超ド級な国産スポーツパトカーが採用されていたといいます。どのような車両なのでしょうか。

■超ド級な国産スポーツパトカー大集合!

 交通違反などの取り締まりには、白黒パトカーや覆面パトカーといわれる警察車両が使われています。そのほとんどはセダンが採用されており、パトカーの代名詞として知られるのがトヨタ「クラウン」や「マークX」、日産「スカイライン」です。しかし、過去には超ド級の名車達が採用されていたこともあるのです。

 警察車両にはいくつかの種類が存在します。なかでも見かける機会が多いのが通称パトカーといわれる「無線警ら車および小型警ら車」です。

 外観デザインは、白黒のボディカラーに統一され配色されており、ひと目でパトカーと認識することができます。一方で、外観からパトカーとして判別できないのが覆面パトカーと呼ばれる車両です。

 パトカーは、地域警察活動に使用する無線警ら車や小型警ら車、交通取締活動に使用する交通取締用四輪車が存在。

 警察庁によると日本初のパトカーは、1950年6月に当時自治体警察だった警視庁に初めて3台の無線警ら車が配置されたのが最初とされています。

 また、白黒のボディカラーについては、警視庁が米国のパトカーを参考にして在来の黒色セダンを基本に白黒の2色を採用して、1955年に全国的に統一されてから現在に至っているようです。

 このように古い歴史を持つパトカーでは、交通違反の取り締まりにおいて警察車両の存在がアピールできる白黒パトカーが適切だといえます。

 その白黒パトカーでなおかつ目立つ存在のモデルとして国産スポーツカーを採用する例があります。

 なかでも、日産「スカイラインGT-R」や「GT-R」は、歴代モデルを通して採用されてきました。1980年代に巡回車である警らパトカーに日産「スカイライン2000GT」が数多く導入されたことに始まります。

 その後、1989年に第二世代となるスカイラインが登場した際にGT-Rの名が復活し、交通警察隊へ導入。 現在では、最高出力570馬力を発揮する3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載する現行GT-R(R35型)も採用されています。

 現行GT-Rは、2018年に全国で初めて栃木県警が導入しました。導入に至った背景には、栃木県に日産の工場や研究施設があることも影響しているといわれています。

 また、日産車では「フェアレディZ」も栃木県警や警視庁、神奈川県警などで採用された実績があります。

 さらに栃木県は、ホンダ初代「NSX」も採用していました。

 NSXは、世界初のオールアルミモノコックボディに、最高出力280馬力の3リッターV型6気筒DOHCエンジンを組み合わせた本格スポーツカーです。

 元々は、F1参戦時に発売され、バブル景気の真っ只中であった1990年に販売開始。それ以降は2006年までの16年間もフルモデルチェンジなく製造されました。

 外観や走行性能から「和製スーパーカー」といわれますが、本家の欧州製スーパーカーを大きく上まわる品質を実現しており、スーパーカーの概念を変えたクルマとして国内外で人気を集めたクルマです。

 パトカーとしては、GT-R同様に栃木県警が1992年と1999年に導入。国産車の高性能化が進むなか、速度超過などの違反行為への対策という側面があったとされています。

 ちなみに、1992年に導入された車両は高速隊に配備されていましたが、事故を起こして廃車となってしまったとのことです。その後、1999年に再導入され、現在でもイベント時を中心にお披露目されています。

 マツダが世界に誇る「RX-7」もパトカーとして採用されています。

 RX-7は、1978年に「サバンナクーペ」の後継として「サバンナRX-7」の名で発売されました。12A型水冷2ローターエンジンの自然吸気エンジンを搭載し、最高出力130馬力を発揮。

 スポーツカーでは珍しいとされる「サッシュドア」を全世代に渡って採用しているほか、3代ともフロントマスクにリトラクタブルヘッドライトを採用しているのが特徴です。

 パトカーとして採用されたのは、1991年登場の3代目(FD3S)です。1998年と1999年に高速隊パトカーとして全国7都道府県に導入されました。現在は、新潟県警、群馬県警、埼玉県警において、イベント用の車両が残っています。

 なお、マツダ車ではほかにも「CX-5」が広島県警で、「RX-8」が警視庁で採用されたこともあります。

■街中で見たら思わず疑うスズキの激レア車。最近はカムリの凄いヤツも存在?

 スバルの代表車「インプレッサ」のうち、「インプレッサWRX STi」は、スバルのモータースポーツ用エンジンや車両開発などを担う「スバルテクニカインターナショナル」の手が入ったモデルで、レースでも充分通用する走行性能が持ち味でした。現在は「WRX」は独立した車種ですが、登場時は2代目インプレッサの1グレードでした。

 パトカーとしては、2003年に埼玉県警で採用されています。導入されたのは、2002年にヘッドライト付近のデザインが変更されたマイナーチェンジ後のモデルです。

 大型バンパーとエアインテーク、巨大なリアスポイラーやマフラーはSTiのものが装着されたままで、イベントなどに登場した際は水平対向エンジン独特のボクサーサウンドを響かせました。

 なお、STi以外のインプレッサでは、地域によってはインプレッサWRXや1.5リッターエンジン搭載モデル、埼玉県警では「WRX S4」を覆面パトカーとして導入しているなど、さまざまなモデルが活躍しているとのことです。

「インプレッサWRX STi」のパトカーからは逃れられぬ!?「インプレッサWRX STi」のパトカーからは逃れられぬ!?

 スズキでは、山間部の交番や派出所、駐在所などで「ジムニー」が採用されていることがありますが、なかでも同社が過去に販売していた「キザシ」はいまや目撃したら警察車両といわれるほどの存在となりました。

 キザシは2009年7月に米国にて発表。その後2009年10月より日本国内で販売を開始しました。2009年冬以降には北米市場や欧州市場で、2010年からは中国市場で販売されており、世界的に展開するスズキ初のアッパーミドルクラスセダンです。

 なお、国内での販売は価格が278万円以上と、当時のスズキのラインナップのなかでは高価だったこともあり、販売は極端に低迷。その後、2015年12月に販売を終了し、約6年間での販売台数は約4000台となりました。

 パトカーとしては、主に覆面パトカーとして全国で約900台が導入。しかし、覆面パトカーではあるものの基本的に捜査用車両として使用されるため、取り締まりなどでは使われる機会は稀だといいます。

 しかし、その希少性と覆面パトカーとして導入された経緯から「キザシはほとんどが覆面」と警戒されるようになりました。

※ ※ ※

 全国各地で採用される超ド級な白黒パトカー達。現在では、そのほとんどがイベント時などでのお披露目用だといいます。ほかにも栃木県警ではフォード「マスタング」、新潟県警ではポルシェ「911」など、輸入車も採用された事例があります。

 最近ではトヨタ「カムリ」のスポーティ仕様が警視庁に覆面パトカーとして採用されるなど、取り締まりに使用される車両も変化しているようです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください