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30年ぶり復活! 新型ジープ「グランドワゴニア」世界初公開 ザ・アメリカンSUV降臨

くるまのニュース / 2020年9月4日 16時40分

米ジープは2020年9月3日、新型プレミアムSUV「グランドワゴニア」コンセプトを世界初公開した。

■初代ワゴニアは1962年に登場した近代的SUVの「元祖」

 米ジープは2020年9月3日、新型プレミアムSUV「グランドワゴニア」コンセプトを世界初公開した。

 初代ワゴニアは1962年に登場。オートマチックトランスミッションが組み合わされた最初の4WD車で、近代的なSUVの先駆けとして登場した。また最初のフルタイム4WDシステム「クアドラ・トラック」は1973年に導入されている。

 1984年にはグランドワゴニアがデビュー。本革シートやエアコン、ステレオラジオなどを装備し、現代に続くプレミアムSUVのパイオニアとして知られている。

 今回、およそ30年ぶりに復活したグランドワゴニアは、2021年に北米での販売を予定している。ジープブランドの新たなフラッグシップとなる3列シートSUVだ。

 FCAジープブランドのグローバルプレジデントであるクリスチャン・ムニエ氏は「新しいグランドワゴニアコンセプトは、プレミアムのアイコンであるワゴニア復活の第一歩を踏み出しました。ジープブランドはSUV市場に優れたパフォーマンスと効率をもたらしますが、ワゴニアは最終的に『アメリカンプレミアム』を再定義する車両となり、洗練さや信頼性、そして最新の機動性の標準となるでしょう」とコメントする。

 スペックなど詳細は明らかにされていないものの、市販モデルでは3種類の4輪駆動システム、ジープ・クアドラリフト・エアサスペンション、独立式のフロント/リアサスペンションが選択可能で、牽引能力やクラス最高の悪路走破性など、プレミアムSUVながらオフロードでのパフォーマンスにも力を入れている。

 フロントデザインは、ジープブランドのアイコンでもあるセブンスロットグリルを持つ。そのフロントグリルの上部にはLEDラインを装備し、エレガントさと力強さを強調する。

 リアクオーターパネルから車両の後方にかけて備わるLEDテールランプで、安定したフォルムを作り出している。パワーテールゲートの下にはディフューザーがあり、空気を導くことによって安定した走行を実現する。また24インチマルチスポークアルミホイールを装備している。
 
 グランドワゴニアは3列シートを備え、最大7人乗車となる。先代グランドワゴニアの特徴を引き継ぎ、広いグラスエリアで開放感のある室内空間を実現している。2スポークのステアリングホイールなど、その歴史に敬意を表している。

 初代モデルはそのエクステリアに木材を多用したことで有名だったが、グランドワゴニアコンセプトはインテリアに本物のレースウッドを多用している。これはデザインチームが、オリジナルのグランドワゴニアの歴史をモダンな方法で再解釈した例のひとつだ。

 ステアリングホイールの後ろには12.3インチのドライバーインフォメーションディスプレイ、センターコンソールには12.1インチのタッチスクリーン、さらにその下には10.25インチのコンフォートディスプレイがあり、シートやエアコンなどをコントロールできる。また助手席前にも10.25インチのスクリーンが備わり、タッチコントロールをおこなうことができる。

※ ※ ※

 グランドワゴニアは、今後数年間のうちにすべてのモデルに電動化オプションを提供するというジープブランドの計画に沿って、プラグインハイブリッド(PHEV)の導入も予定している。

 北米での発売は2021年を予定。他地域での発売スケジュールは未定だ。

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