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逆走の発生件数は2日に1回!? 高速道路での逆走事情とは

くるまのニュース / 2020年9月17日 17時40分

TVやネットのニュースなどで、たびたび高速道路の逆走を原因とする事故を見かけます。自分だけでなく周りのクルマの安全まで脅かす高速道路の逆走は、どのような状況で起こっているのでしょうか。

■Uターンやバックは厳禁! 高速道路は一方通行

 高速道路を管理するNEXCO各社によると、全国の高速道路では概ね2日に1回の頻度で逆走が発生しているといいます。そのなかでも、逆走事案の約6割が、インターチェンジ(IC)、ジャンクション(JCT)で発生。逆走した運転手の年齢は、65歳以上が69%で、そのうち75歳以上が48%を占めています。

 また、高速道路の逆走による事故が死亡事故となる割合は、高速道路での事故全体に比べ約15倍、死傷事故となる割合は約5倍と、かなりの確率で「死」に繋がる結果となっているため、かなり危険な行為です。

 そんな危険度の高い高速道路での逆走は、なぜ起きるのでしょうか。

 逆走の発生原因は、「故意」によるものと「過失」によるものに分けられます。

 国土交通省が公開する「逆走事案のデータ分析結果」によると、故意で逆走をした場合の5割が、道や行き先の間違いに気づいて戻ろうとしたことによる逆走です。

 一方で、過失による逆走理由は、高速道路に誤って進入したことに気付き、一般道に戻ろうと料金所手前で転回し、逆走とは思わないまま反対車線の流入ランプを逆走したというケースが多く、65歳以上の運転者によるものが9割以上。認知症などによる逆走も全体の14%ほど発生しています。

 そんな高齢ドライバーが逆走事故を起こしてしまう要因として「パニック」が考えられます。加齢により、どうしても判断力が鈍ってしまうなかで、なにか想定外のことが起こると、思わず間違った判断をしてしまいがちなのです。

 このように、高齢者による逆走事故が多発している対策として、免許の返納を呼びかける試みがおこなわれてきましたが、一定の効果は上がっているものの、地方などでは公共交通機関の衰退や商業施設、医療機関が幹線道路などに集中していることで、日常生活にクルマが必須となっている地域もあるため、根本的な改善には繋がり辛いようです。

 NEXCO各社は、高速道路に誤って進入してしまった場合や、目的のICを通り過ぎてしまった場合の対処法について、次のように説明します。

「目的のICを通り過ぎてしまった場合は、次のICでETCレーンではなく、一般レーンの料金所スタッフに申し出ていただくか、料金精算機の『係員呼出ボタン(レバー)』から精算前に料金所スタッフに申し出てください。

 料金所スタッフが、目的のICまで戻れるように案内します。

 また、気付かないうちに高速道路に進入してしまった場合は安全な場所に停車し、ハザードランプを点灯してください。その後、車内にはとどまらず近くの安全な場所に避難した上で、110番や近くの非常電話で通報をお願いします」

※ ※ ※

 高速道路の逆走は、死亡事故や死傷事故につながる危険な行為です。

 しかし、うっかりミスや勘違いが起こりうる可能性は否定できません。

 統計的に高齢ドライバーの逆走が多いのは事実ですが、若年層でも出口への誤進入などによる逆走は少なくありません。

 まずは故意の逆走を無くすことはもちろんですが、逆走しているクルマを見つけた際は110番や、休憩施設や料金所の係員、休憩施設にある非常電話のいずれかで、すぐに通報しましょう。

 また、ラジオや電光掲示板での逆走情報を受けた場合は、速度を落とし、十分な車間距離をとって、前方車両の動向を注視してください。

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