ステーションワゴン人気が再燃!? 話題の新型レヴォーグは何が違う? 国産ワゴン比較
くるまのニュース / 2020年9月14日 17時10分
ステーションワゴンの需要が低迷していなかで、スバルは2020年10月15日に新型「レヴォーグ」を発表します。現在、販売されている国産ステーションワゴンとどのような違いがあるのか紹介していきます。
■新型レヴォーグの価格、走行性能、燃費性能は?
2020年10月15日に正式発表されるスバルの新型「レヴォーグ」ですが、すでに8月20日から先行予約を開始しています。
今回は、注目度の高い新型レヴォーグと、国内市場で人気の国産ステーションワゴンとなるトヨタ「カローラツーリング」、ホンダ「シャトル」、マツダ「マツダ6」などと、価格や走行性能、燃費性能を比較していきます。
数少なくなった国産ステーションワゴンにおいて確固たる地位を確立しているレヴォーグですが、すでに新型モデルの先行予約が開始され、注目が集まっています。
「レガシィツーリングワゴン」の後継車種として、Dセグメントのステーションワゴンとして2014年に初代レヴォーグが登場しました。
2代目へとフルモデルチェンジされるレヴォーグですが、新型モデルで注目される部分として、新世代の「アイサイト」を全車標準装備しているほか、高度運転支援システム「アイサイトX」が上位モデルに設定されることが挙げられます
ボディサイズでは、新型レヴォーグが全長4755mm×全幅1795mm×全高1500mmとなり、先代モデルに比べて全長が+65mm、全幅が+15mmとサイズアップが図られました。
同じく、Dセグメントに分類されるマツダ6は全長4865mm×全幅1840mm×全高1450mmと3車種のなかで、もっとも大きく全幅も1800mmを超えています。
ひとつ下のCセグメントに属するカローラツーリングは、全長4495mm×全幅1745mm×全高1460mm。シャトルは、全長4440mm×全幅1695mm×全高1545mm-1570mmです。
また、同じスバルのCセグメントでは「インプレッサスポーツ」もステーションワゴン市場で支持されており、全長4475mm×全幅1775mm×全高1480mmとなっています。
2020年9月現在で販売される国産ステーションワゴンでは、おもにCセグメントとDセグメントに分かれていますが、このサイズ差はユーザーによって大きいようです。スバルの販売店スタッフは次のように話します。
「絶対数ではそこまで多くはありませんが、インプレッサとレヴォーグを比較されるお客さまはおります。
どちらもステーションワゴンですが、サイズが異なります。当然ながらレヴォーグの方が積載力は高いです。しかし、扱いやすさや価格面ではインプレッサが上となるので、そのあたりはお客さまが何を重視されるかによって好みは異なります」
※ ※ ※
なお、価格帯において新型レヴォーグは、公式発表されていないものの、販売店スタッフによれば310万2000円から409万2000円(消費税込、以下同様)。インプレッサは200万2000円から270万6000円です。
一方で、カローラツーリングは201万3000円から299万7500円、マツダ6は289万3000円から448万2500円、シャトルは180万8400円から277万2000円となっています。
セグメントによってその主体となる価格帯は異なるため一概に比較は出来ませんが、国産ステーションワゴンでは200万円台から400万円台というモデルが多く占めています。
■各モデルの走行性能や燃費はどう違う?
パワートレインでは、新型レヴォーグは新開発1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンを搭載しています。
カローラツーリングは、1.8リッター直列4気筒エンジンのガソリン車、1.2リッター直列4気筒ターボのターボ車、1.8リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッド車を設定。
マツダ6は、2リッターと2.5リッター直列4気筒エンジンのガソリン車、2.5リッター直列4気筒ターボ、2.2リッター直列4気筒エンジンのディーゼル車と、ハイブリッド車は無いものの、国産ステーションワゴンで唯一のディーゼル車を設定しているのが特徴です。
シャトルは、1.5リッター直列4気筒エンジンのガソリン車、同エンジンにモーターをあわせたハイブリッド車がラインナップされています。
燃費性能(WLTCモード)においては、新型レヴォーグが13.6km/Lから13.7km/Lとなっており、先代モデルより向上。
マツダ6は、ガソリン車が12.4km/Lから15.0km/L、ディーゼル車が17.0km/Lから19.6km/Lです。
カローラツーリングはガソリン車が14.6km/L、ターボ車が15.8km/L、ハイブリッド車が24.4km/Lから29.0km/L。シャトルは、WLTCモードでガソリン車が17.2km/Lから19.4km/L、ハイブリッド車が20.4km/から25.2km/Lとなっています。
新型レヴォーグにはディーゼル車やハイブリッド車が設定されていません。しかし、ガソリン車同士で比べればDセグメントとしては悪い数字ではないようです。
新型レヴォーグはステーションワゴン人気を再燃させられるのか?
新型レヴォーグの価格や走行性能、燃費性能へのユーザーの反応について、スバルの販売店スタッフは以下のように話します。
「先行予約の段階では、購入が前提というお客さまがほとんどですので、価格を気にされる人はあまり多くはありません。
強いていえば安全装備の『アイサイトX』搭載車の価格を気にされる人は多いです。アイサイトXは、アイサイト搭載モデルと比べると約38万円の価格差がありますが、多くの方は『思ったより安い』と仰っていました。
スペック面では、評価は非常に高いです。とくに、先代モデルの1.6リッターターボ車に乗っている人からは、『パワーアップしていて嬉しい』という声を頂きます。
燃費性能は、あまり気にされていない人が多いです。先代モデルも燃費が飛び抜けて良かったワケではないので、『想像よりも少し良かった』というような評価が多いと思います」
※ ※ ※
なお、新型レヴォーグは、スタートダッシュも好調のようです。前出とは別の販売店スタッフによれば、8月20日の先行予約開始からおよそ1週間で全国で3000台近い予約があり、今後もさらに受注が増える見込みだといいます。
2代目モデルの発表と同時に高い評価を得ている新型レヴォーグは、今後ユーザーからはどのような評価をされ、どれほど販売台数を伸ばせるのでしょうか。
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