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新型「N-ONE RS」も顔負けの高性能車があった!? ホンダの歴代スポーティ軽自動車5選

くるまのニュース / 2020年9月11日 16時10分

ついにホンダ新型「N-ONE」がベールを脱ぎました。しかも6速MTを搭載したスポーティグレードの「RS」が登場するなど、ホンダらしさあふれるモデルです。そこで、N-ONE RSの紹介にくわえ、ホンダの歴代スポーティ軽自動車をあわせて5車種紹介します。

■ホンダのスポーティな歴代軽自動車を振り返る

 2020年9月11日に、ホンダ新型「N-ONE」のティザーサイトがオープンしました。発売は2020年秋を予定しており、スペックなど詳細な情報は明らかになっていません。

 一方、大きなトピックスとして、スポーティモデルの「N-ONE RS」が進化しているというのです。

 そこで、新型N-ONE RSに加え、歴代のホンダ軽自動車のなかからスポーティなモデルをあわせて5車種紹介します。

●N-ONE RS

すべてが一新され6速MTが新設されたスポーティモデルの「N-ONE RS」すべてが一新され6速MTが新設されたスポーティモデルの「N-ONE RS」

 前述のとおり2020年9月11日に、新型「N-ONE」のティザーサイトがオープンしました。現在、明らかになっている情報としては、標準仕様の「オリジナル」、上質感がある「プレミアム/プレミアムツアラー」、スポーティな「RS」という3つのグレードがあります。

 外観のデザインは、初代からキープコンセプトとされ、パッと見の印象は大きく変わっていませんが、ヘッドライトにはLEDのデイタイムランニングライトが装着され、テールランプもLED化されています。

 内装では、インパネ中央に大型ディスプレイが装着され、エアコンの操作パネルがディスプレイ下部に組み込まれるとともに、インパネシフトの意匠も変わりました。

 さらに、衝突事故軽減ブレーキに代表される先進安全技術「ホンダセンシング」も、最新のものが標準装備されています。

 また、今回のモデルチェンジではRSに6速MT仕様が登場。2020年1月に開催された「東京オートサロン2020」の会場でプロトタイプが展示されていましたが、今回、現実のものとなりました。

 このRSは従来からターボモデルでしたが、FFのターボ車で6速MTの採用は軽自動車で初です。まだポテンシャルは不明ですが、直接のライバルであるスズキ「アルトワークス」に対してどこまでアドバンテージがあるのか、期待が高まります。

●ビート

自然吸気エンジンながら64馬力を達成した「ビート」自然吸気エンジンながら64馬力を達成した「ビート」

 1991年に発売されたホンダ「ビート」は、軽自動車初となるミッドシップ2シーターのオープンカーです。

 外観はオープンとクローズ、どちらの状態でもスタイリッシュで、軽自動車という限られたサイズながら美しいフォルムを実現。

 リアアクスルの直前に、横置きに搭載された660cc直列3気筒SOHCエンジンは、独立3連スロットルの吸気システムを採用することで、軽自動車の自然吸気エンジンでは唯一となる最高出力64馬力を発揮し、トランスミッションは5速MTのみとされました。

 足まわりは前後マクファーソンストラットの4輪独立懸架で、軽自動車初の4輪ディスクブレーキを標準装備し、フロントが13インチ、リアが14インチの前後異径タイヤの採用など、紛れもなくスポーツカーと呼べる仕様です。

 ハンドリングは安定志向で終始弱アンダーステアがキープされ、ワインディングでは64馬力を使い切る楽しさが味わえます。

 なお、ビートは1996年に販売を終了したため、すでに絶版となってから24年ほど経ちますが、いまも愛好家が数多く存在することから、ホンダは一部の部品を再生産するなど積極的にユーザーをサポートしています。

●トゥデイ Xi

ビート譲りのエンジンを搭載した「トゥデイ」(画像は前期型の「ポシェット」)ビート譲りのエンジンを搭載した「トゥデイ」(画像は前期型の「ポシェット」)

 ホンダは1974年に、登録車の開発に注力するため一旦軽自動車市場から撤退しましたが、1985年に初代「トゥデイ」発売によって軽自動車市場へ復活を果たしました。

 トゥデイは550cc規格で登場し、後にフロントフェイスとエンジンを一新して660cc規格に対応することで、フルモデルチェンジすることなく販売されましたが、ライバルに追従することが難しくなったため、1993年にすべてが新しくなった2代目トゥデイが誕生。

 初代には設定されなかった4ドアもラインナップして使い勝手を向上させ、ボディサイズも新規格に対応しました。

 そして、スポーティグレードの「トゥデイ Xi」(後期型では「Rs」)をラインナップ。

 搭載されたエンジンは、ビートと同じ独立3連スロットルの吸気システムを採用した直列3気筒で、最高出力は58馬力と、ビートよりもマイルドに設定されました。

 しかし、車重はビートが760kgだったのに対し、トゥデイ Xiは680kgと80kgも軽かったため、加速ではビートより速く、レスポンスに優れたエンジンと相まって、軽自動車界の「羊の皮をかぶった狼」といったところです。

■まさにバイクのような高性能モデルとは!?

●ライフダンク

ターボエンジンを搭載し、足まわりもチューニングされた「ライフダンク」ターボエンジンを搭載し、足まわりもチューニングされた「ライフダンク」

 1971年に水冷2気筒エンジンを搭載した次世代の軽乗用車、初代「ライフ」が発売されました。ところが、前述のとおり軽自動車市場からの撤退があり、わずか3年後の1974年に生産を終えます。

 軽自動車市場に復活した後、ホンダはトゥデイのヒットに続く軽自動車のラインナップ拡充をおこない、1997年にトールワゴンの2代目ライフが登場。2代目は550cc規格でしたので、わずか1年半ほどで3代目が登場しました。

 3代目ライフは、女性ユーザーをターゲットに開発され、使いやすさや経済性が重視されていましたが、2000年に、最高出力64馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載した派生車の「ライフダンク」が登場。

 若い男性をターゲットにしたスポーティモデルで、外観ではフロントフェイスが精悍なデザインとされ、スポイラー形状のバンパーなどを採用しています。

 ほかにも専用装備として強化スプリングや大径スタビライザーを装備したスポーツサスペンション、フロントにベンチレーテッドディスクブレーキを搭載。

 人気が高まっていた軽トールワゴンのなかでも、スポーティさを強調した数少ないモデルで、実際の走りも高く評価されました。

 しかし、トランスミッションは3速ATのみとなっているなど中途半端感は否めず、2003年に4代目ライフが登場するとライフダンクは1代限りで廃止となりました。

●Z GS

5速MTとディスクブレーキが奢られた「Z GS」5速MTとディスクブレーキが奢られた「Z GS」

 1967年にホンダは、同社初の軽乗用車「N360」を発売。当時はライバルたちが25馬力ほどだったところに、N360はオートバイの設計で培った技術を生かした、360cc空冷直列2気筒エンジンから31馬力を発揮し、大ヒットを記録。すぐにライバル車もパワーアップをおこない、パワー競争が勃発したほどです。

 そして、1970年にはN360をベースとした軽自動車初のスペシャリティカー、初代「Z」を発売。ボディは2ドアクーペのみで、特徴的な造形のリアガラスハッチから「水中メガネ」の愛称で呼ばれました。

 上位グレードに搭載されたエンジンはツインキャブレターが装着され、最高出力36馬力を誇り、レッドゾーンは9000rpmに設定されるなど、まさにオートバイ譲りの高回転型エンジンです。

 さらに1971年1月には、フロントに軽自動車初のサーボ付きディスクブレーキを搭載し、5速MT、ラジアルタイヤ、スポーツシートが奢られた「Z GS」を追加ラインナップ。当時の軽自動車としては、かなり贅沢な装備で、性能的にも優れていたといえます。

 その後、同年12月にはエンジンが水冷化され、1972年にはBピラーの無い2ドアハードトップになるなど、ビッグマイナーチェンジがおこなわれますが、初代ライフと同じく1974年に生産を終了。

 1998年にミッドシップにエンジンを搭載したSUVスタイルのユニークなモデルとしてZの名前が復活しましたが、ヒットすることなく2002年に生産を終了しました。

※ ※ ※

 現在、販売中の軽自動車は、ハイトワゴンとトールワゴンが主流です。そのため、ホンダ「S660」やダイハツ「コペン」など特殊なクルマ以外では、スポーティなモデルが激減してしまいました。

 かつては、前出のアルトワークス、三菱「ミニカダンガンZZ」、ダイハツ「ミラ TR-XX」、スバル「ヴィヴィオ RX-R」など、高性能なモデルが数多く存在しましたが、アルトワークス以外はすべて消滅。

 そうした状況のなかで登場した新型N-ONE RSは、スポーティ軽自動車復活のカンフル剤になるのではないでしょうか。

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