スポーティモデルに注目! ホンダ新型「N-ONE」とスズキ「アルト」の意外な共通点とは
くるまのニュース / 2020年9月16日 11時10分
ホンダの軽自動車「N-ONE」が2020年秋にフルモデルチェンジして2代目モデルが発売されます。N-ONEのライバルといえるのがスズキ「アルト」です。両車には意外な共通点があるのですが、それはどんなところなのでしょうか。
■個性派軽対決! ホンダ「N-ONE」vsスズキ「アルト」
ホンダの軽自動車「N-ONE」が2020年秋にフルモデルチェンジして2代目モデルが発売されます。フルモデルチェンジに先立ち、先行ウェブサイトが公開されました。
2012年に初代モデルが登場したN-ONEは、ホンダ初の市販軽乗用車として1967年に発売された「N360」をモチーフにしています。
N-ONEのライバルともいえるのが、スズキの軽自動車「アルト」です。アルトは、初代モデルが1979年に登場。40年もの長きに渡り、多くのユーザーに愛用されてきたロングセラーモデルです。
そんなN-ONEとアルトですが、両車にはいくつかの共通点があります。今回は新型N-ONEとアルトを比較してみます。
N-ONEは、人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小にという「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」を取り入れ、「これからの日本に新しい乗り物を提案したい」「長く愛されるクルマを提案したい」という想いを込め、新しいベーシックカーとして登場しました。
新型N-ONEは、タイムレスなエクステリアデザインを構成する「丸・四角・台形」を基本形とする点は従来モデルから変わりません。
N360をモチーフにした丸型ヘッドランプも健在ですが、軽初のLEDデイタイムランニングランプを採用するなど、最新の機能が取り入れられています。
対するアルトは、運転のしやすさや使い勝手の良さ、経済性の高さに加え、車両の輸送費用を含んだ自動車業界初の全国統一価格47万円という破格の価格設定で、1979年に初代モデルが登場。女性を中心として大ヒット商品となりました。
8代目となる現行モデルは2014年にフルモデルチェンジ。初代モデルへの回帰ともいえる、シンプルかつレトロなデザインとしながら、新開発のプラットフォームやパワートレインの高効率化、徹底した軽量化などをおこなって走行性能や燃費性能を高めています。
N-ONE、アルトともに、かつての偉大なモデルの思想やデザインを受け継ぎながら、時代に合わせて進化している点は同じです。
その一方で、アルトは8代続くロングセラーなのに対し、N360とN-ONEは歴史が直接つながっているわけではない点は異なっているといえます。
■結構似てる!? N-ONEとアルトのモデル展開
新型N-ONEとアルトではモデル展開も似ています。
新型N-ONEは、標準仕様の「オリジナル」、上質感がある「プレミアム/プレミアムツアラー」、スポーティな「RS」という3つの個性的なグレードが用意されました。
ホンダ新型「N-ONE(オリジナル)」
アルトは、標準仕様のアルトに加え、キュートなルックスが女性に人気の「アルトラパン」、スポーティな「アルトワークス」という派生モデルも存在します。
ただし、N-ONEではそれぞれのモデルがグレードとして展開されており、標準仕様に対して内外装に専用のアイテムなどが備わっていますが、アルトは派生モデルという位置づけのため、それぞれのモデルごとに開発がおこなわれています。
新型N-ONEの上級仕様であるプレミアムは、本革巻ステアリングホイールやLEDフォグライト、メッキパーツ、14インチ/15インチアルミホイールなどが装備され、オシャレで上品なモデルとしました。
アルトでオシャレなモデルといえば、アルトラパンが該当します。丸と四角を組み合わせたデザインで、内外装にはウサギのモチーフが取り入れられるなど、とくに女性をターゲットとした商品開発がおこなわれているのが特徴です。
また、N-ONEとアルトの共通点として挙げられるのは、スポーティモデルに力を入れていることです。
新型N-ONEのスポーティグレードのRSは、CVTに加えてマニュアル仕様も用意されており、軽快な走りと操る喜びを追求しています。
ホンダの軽自動車では、2シーターオープンカーの「S660」や商用車の「N-VAN」にも6速MTが搭載されていますが、新型N-ONEでは軽自動車として初となる「FFターボ×6速MT」を採用。
新型N-ONEに搭載される660ccターボエンジンは、少ない排気エネルギーでも効率よく回転する小径タービンを備えた「電動ウェイストゲート」を採用し、ターボラグが少なく、高速道路や山道でより爽快な加速が味わえるといいます。
また、小排気量エンジンでパワーとトルクを出しきるために、6速MTのギア比はクロスレシオを採用し、軽快な走りを実現しました。
対するアルトワークスは、5速AGSと5速MTを設定。走りに磨きをかけた軽ホットハッチとして人気を誇ります。
専用開発のショートストロークの5速MTや力強い加速を実現するターボエンジン、専用チューニングのサスペンションに加え、高いホールド性を発揮する専用レカロ製フロントシートを装着するなど、スポーツ走行に特化したモデルだといえます。
※ ※ ※
昨今の軽自動車といえば、スライドドアを備えた、背が高いスーパーハイトワゴンがとくに人気を集めています。
その一方で、デザインや走行性能に磨きをかけたN-ONEのようなモデルも登場するなど、個性派の軽自動車も注目されています。
さまざまな特徴をもったモデルが登場することで、軽自動車市場はますます活気づいていくのではないでしょうか。
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