はやくも億超え確実! 値上がり中のポルシェ「918スパイダー」
くるまのニュース / 2020年9月26日 19時10分
モデルレンジを拡充しているポルシェだが、どのモデルをドライブしてもポルシェDNAは受け継がれている。しかし、さらにポルシェ濃度が高いスーパースポーツを、ポルシェは10年に1度のサイクルでリリースしている。その最新モデルである「918スパイダー」の価値について考察してみた。
■腐ってもポルシェ、そして選ばれしポルシェ
ポルシェのプロダクション・モデルには、どれもスポーティなキャラクターが貫かれている。
例えばそれがSUVの「カイエン」や「マカン」であっても、あるいはサルーンの「パナメーラ」であっても、アクセルを踏み込めば、カスタマーはあたかも伝統の「911」をドライブしているかのような、官能的な走りに全身を包まれてしまうのだから、ポルシェというブランドの魅力が大きいことも理解できる。
●ポルシェがリリースした歴代ハイパースポーツの系譜
ポルシェは、これまでほぼ10年に1度のペースで、高性能で技術的な進化を遂げたハイパースポーツを市場に送り出してきた。
1963年には、2リッターの水平対向4気筒エンジンをリアミッドに搭載し、翌年のタルガフローリオを制した「904カレラGTS」。
その10年後の1973年には、当時のグループ4でホモロゲーションを取得するために限定生産され、今でも通称ナナサンカレラとして、超一級のコレクターズアイテムとなっている「911カレラRS 2.7」。
1986年には200台の限定車として販売された、ポルシェ初のAWDモデル「959」で、プロダクション・モデルとしてついに最高速で300km/hの壁を突破。
1996年は、ル・マン24時間の制覇を直接の目的に、GT1マシンの「911GT1」を製作。わずかな台数がカスタマーのもとにデリバリーされた。
最高速で330km/hを記録した、612psのV型10気筒エンジンを搭載する「カレラGT」が誕生したのは2003年。
そしてそれに続くハイパーカーが、2010年のジュネーブ・ショーで発表されたのだった。それこそが今、ボナムス1793のボンモント・セールに登場した、「918スパイダー」にほかならないのである。
■たった4年での評価は上々。918は優良物件
918スパイダーのメカニズムで最も大きなトピックスは、それがPHEVのシステムを持つことである。
●2016 ポルシェ「918スパイダー」
新車価格がおよそ7600万円だった「918スパイダー」のエスティメートは、1億2606万円−1億4898万円(C)Bonhams 2001-2020
パワーユニットの核となるエンジンは、レースカーの「RSスパイダー」用をベースとした4.6リッターのV型8気筒で、さらに前後アクスルにエレクトリック・モーターを搭載。それによってパラレル方式のハイブリッドシステムを成立させている。
2個のエレクトリック・モーターは、合計で最高出力が231ps以上。結果918スパイダーが最大負荷時に発生することが可能な最高出力&最大トルクは、770ps&750Nm以上になるとポルシェは公称する。
ドライブモードは、「Eパワー」、「ハイブリッド」、「レースハイブリッド」、ステアリングホイール上にレイアウトされるレッドのプッシュスイッチを操作することで選択の意思が確認される「ホットラップ」の5タイプ。
このホットラップを選択すれば、ハイブリッドシステムは駆動力を最大に発揮する方向へと制御を変化させ、開発時からポルシェが公約としていた、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェで、7分22秒以下のラップタイムを可能にすることも現実になるという。
一方Eパワーは、エレクトリック・モーターの駆動力のみを使用して走行するモードである。ポルシェによればフル充電ならば最大で25kmの距離を、150km/hの最高速で走行することができるとのことだ。
918スパイダーの生産台数は、車名に由来してわずかに918台のみだった。新車当時の価格は61万1000ユーロ。今回のエスティメート(予想落札価格)は、110万スイスフラン−130万スイスフランと発表されているから、あくまで比較のために、現在のユーロ相場で計算すると、新車価格がおよそ7600万円に対してエスティメートは、1億2606万円−1億4898万円という数字になる。
新車からの走行距離がわずかに5900kmとしても、これは値上がり率としては相当なもの。ポルシェというブランドに対する期待感は、市場では絶対的なようだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
初の電動化、6気筒エンジン復活など話題満載!ポルシェ『911』最新世代「6モデル」を一挙スクープ
レスポンス / 2024年5月4日 8時0分
-
メルセデスベンツ GLCクーペ、PHEVモデルを追加…EV走行距離118km
レスポンス / 2024年4月25日 15時30分
-
メルセデスAMG GT 新型に816馬力の電動「63」登場…0~100km/h加速2.8秒
レスポンス / 2024年4月22日 11時30分
-
ポルシェが「911ターボ」50周年を祝う…No. 1は特注の誕生日プレゼントだった
レスポンス / 2024年4月21日 15時0分
-
マクラーレンの新世代ハイブリッドが、「オープン」でさらに進化 『アルトゥーラ・スパイダー』の注目ポイントは
レスポンス / 2024年4月12日 12時30分
ランキング
-
1「スナップえんどう」の筋取りが、お家にあるアレを使うだけで簡単キレイに!驚きのアイデアに「目からウロコ」「見ていて気持ち良いー!」
まいどなニュース / 2024年5月6日 15時45分
-
2やよい軒で「わかってる」人が頼んでるメニュー。「神」「最強」の声も...。《編集部レビュー》
東京バーゲンマニア / 2024年5月6日 17時0分
-
3親を扶養に入れるメリット・デメリットを確認してみよう
マイナビニュース / 2024年5月7日 11時2分
-
4【疑問】「白内障」「緑内障」は何が違うの? 原因&治療法を眼科医に聞いてみた
オトナンサー / 2024年5月6日 20時10分
-
5死者をデジタルで復活させる「故人AI」が海外で急速に普及 「悲しみに暮れる人の社会復帰を妨げる」という懸念も
NEWSポストセブン / 2024年5月7日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください