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韓国ヒュンダイは10月に再上陸!? 話題のSUV「ネッソ」 ユーザーからの反響はどう?

くるまのニュース / 2020年9月29日 11時10分

韓国生粋のヒュンダイが2020年10月に再上陸!? FCV「ネッソ」が個人間カーシェアリング・エニカで貸し出していた!? 実際のユーザーからはどのような反響があるのでしょうか。

■今だけ!? エニカだけで乗れるヒュンダイ「ネッソ」とはどんなクルマ?

 カーシェアリング国内最大手のエニカは個人間でのシェアがメインですが、2019年11月から一定の条件のもと、クローズドな実証実験として法人車両のカーシェアサービスを展開しています。

 2020年9月現在、60台以上の法人登録の車両があり、なかには「エニカでしか乗れない」とても珍しいクルマも存在します。

 韓国の現代自動車(HYUNDAI・ヒュンダイ)が2018年1月に発表した燃料電池自動車「NEXO(ネッソ)」もそのひとつです。エニカのアプリを経由して平日7000円、休日8000円(いずれも24時間)で乗ることができます。

 ちなみに、貸し出しが始まったのは2020年6月下旬で、そのときの料金は平日1万4000円、休日1万5000円でしたが、2020年9月末時点ではほぼ半額になっています。

 ネッソは韓国車初の水素燃料自動車(FCV)であり、世界初のSUV型FCVです。

 次世代のエネルギーとされる水素を燃料として走行し、排出するものは水だけ。環境を汚染する物質の排出がゼロであるのはもちろん、3段階の空気浄化システムによって空気中の微小粒子状物質(PM2.5)までを取り除く機能を持つため、「走る空気清浄機」との別名もあります。

 すでにアメリカやヨーロッパで販売がおこなわれており、クリーンなクルマであることは当然ですが、安全性の高さにも注目が集まっており、ユーロNCAPでは5つ星となる「最高安全等級」を受賞。

 また、米国道路安全保障協会(IIHS)が実施した「2019-2020 IIHS」の衝突テストにおいても、最高となる「TOP SAFETY PICK+」を受賞しています。

 ヒュンダイの乗用車はかつて2001年から2009年まで日本に正規輸入されてディーラーで販売されていました。

 現在、乗用車の販売事業は機能していない状況ですが、観光バスなどに使用されているヒュンダイの大型バス「ユニバース」は2009年2月から現在も販売されています。

 日本での乗用車販売が終了して11年が経つことで、国内でヒュンダイの乗用車を見かける機会は少なくなってきましたが、韓国大使館や同領事館の車両としてヒュンダイのセダン(グレンジャーやエクウス、ジェネシスG90など)が使われています。

 そんななか、「ネッソと共にヒュンダイが再び日本市場に戻ってくるのではないか?」と噂されています。

 2019年春に東京モーターショー2019に出展するのではないかと噂され、その後の2020年2月には東京ビッグサイトで開催された「第16回国際水素・燃料電池展 ~FC EXPO 2020~」にヒュンダイがブースを出展し、日本のナンバーがついたネッソ数台を展示したことに始まります。

 その後、2020年6月にはTwitterに日本向けの公式アカウントを開設。そして、9月中頃には代官山にてネッソを展示するイベントが開催されたことで一気に日本市場への再上陸が現実味を帯びてきました。

 また、代官山のイベントではネッソの立派なカタログも配布されていたこともあり、2020年10月中頃には何らかの発表があるのかもしれません。

■実際にネッソに乗ってみた。日本での使い勝手はどうなの?

 エニカで貸し出しがおこなわれているネッソ。借りた人からの評価はどのようなものでしょうか。

 エニカでヒュンダイ・ネッソのページを見ると9月28日現在21件の評価がついており、カーシェア車両としての評価は全項目で5点満点。とくに貸し出しや返却の際の丁寧な対応に評価が集まっています。

 では車両についてはどうでしょうか。実際に借りた人からは次のようなコメントがありました。

・燃料電池車というものに初めて乗りました。清潔感がありとても素敵なクルマでした。
・初めて水素自動車に乗りましたが、加速も含めてとてもスムーズに動き、快適なドライブができました。
・水素自動車なのでガソリン代が掛からずスゴイお得なシェアでした! モーターなので加速もスムーズでとても運転しやすいクルマでした。

 ほかのシェア車両にない独自のサービスとして「燃料代無料」は嬉しいものです。エニカのお知らせには300km(24時間)まで水素充填が無料と書いてありますが、実際は事後精算で全額無料。

 ただし事前にヒュンダイに確認し、指定された水素ステーションで充填する必要があります(ステーションの有資格者が充填)。

 また、基本の受け渡し場所は、神奈川県横浜市のみなとみらいになりますが、横浜・新宿・渋谷・品川・豊洲など、横浜や都内中心部であれば(事前相談の上)無償デリバリーしてくれることもありがたいサービスです。

イベント時に配布されたカタログには保証期間が明記されるなど日本導入が間近なのが分かる(写真:加藤博人)イベント時に配布されたカタログには保証期間が明記されるなど日本導入が間近なのが分かる(写真:加藤博人)

 それでは筆者(加藤久美子)が実際にエニカでネッソをシェアしてみて感じたことを「◎/〇/△/?」でシンプルに解説します。

【◎なトコロ】

●後退ガイドラインLEDランプ(世界初)

 さまざまな新装備や機能が盛りだくさんですが、世界初の機能として、バックをする際、後方の路面に向けて点線パターンのガイドラインランプが照らされます。ドライバー自身はもちろん、周囲の歩行者や車への注意喚起にもなります。

●ウィンカーは右、ワイパーは左

 右ハンドル輸入車としては非常に珍しく、日本と同様の位置で違和感なく使えます。

●ブラインドスポットビューモニター

 ウィンカーを操作した側の後方視界(死角)が即座に目の前のメーターディスプレイに表示されます。リアルな映像でとても良い!

【〇なトコロ】

●ブリッジタイプのセンターコンソール

 運転席と助手席の間にある大きなセンターコンソールは「2階建て」になっており、上は操作スイッチ、下は置くだけ充電などができる収納スペースで使いやすいです。

●コンソールの操作スイッチ

 電動式シフトボタンなど最新機能に加えエアコンやオーディオの音量ボタンなどもここに集約。タッチパネル操作ではないので、直感で操作しやすく安全性にも優れています。

●パワフルで加速力十分

 水素を燃料にしている特別感が良い意味でありません。振動やノイズもほぼなく、滑るようにパワフルに加速します。

【△なトコロ】

●オートフラッシュドアハンドル

 キーを持って近づくと自動でドアハンドルが出て走り出すと自動で格納されます。スタイリッシュで防犯の観点からも良いと思われます。

 持ちやすく使いやすいハンドルですが、外から人が乗ってくるときのハンドルの出し方が分かりにくかったですが、後日確認したところ、クルマが起動した状態でも、ドアをアンロックにすれば自動で出てくるとのことです。

●取扱説明書(紙)が英語だけ

 インフォテイメント内の取扱説明書は日本語に対応していますが、冊子の取説はまだ英語のみでした。日本で正式に発売となれば日本語が用意されるはずです。

●センターコンソールから続くアームレスト

 少し高めの位置にあってアームレスト自体は調整不可なので、身長によってはシート座面の調整が必要。

【?なトコロ】

●メディアの音量調整

 故障かどうかは不明ですがラジオもiPhone接続時もすべての状態で音量の調整ができませんでした。

※ ※ ※

 賛否両論ある韓国ブランドのヒュンダイ。日本で正式に発売されれば、同じFCVとしてトヨタ「ミライ」やホンダ「クラリティ FUEL CELL」のライバルとなるかもしれません。

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