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究極の働くくるま「ウニモグ」は災害時に心強い味方

くるまのニュース / 2020年9月30日 11時50分

メルセデス・ベンツの数多いラインナップのなかで、「Gクラス」よりもオフロード性能の高い車種が「ウニモグ」である。軍用車のイメージも強いウニモグだが、オークションでの予想落札価格はどれくらいなのだろうか。

■自然災害の多い日本には、なにかと心強いウニモグ

 2020年9月6日に開催されたオークション「オールドワールド・オータム・セール」に史上最強のオフロードカーともいえる、メルセデス・ベンツ「ウニモグ406デュアルキャビン」が出品されたが、ちょうど同時期の9月3日から5日に開催された「オータム・フォール」にも、魅力的なウニモグが出品車として姿を現していた。

●「G」クラスよりも走破性に優れた「ウニモグ」

 そのウニモグは、1998年式のメルセデス・ベンツ「ウニモグU1550L」で、走行距離は3226km。年に300kmも走行していない、抜群のコンディションを誇る1台だ。

 1940年代に生産を開始したウニモグは、その機能性の高さから人気を呼び、1950年代に入るとスリーポインテッドスターを掲げ、ダイムラー・ベンツ自身によって生産されるようになる。

 ちなみにウニモグの生産台数が10万台を数えたのは1966年、以後20万台目は1977年に達成、販売はまさに堅調の一途を辿っているといっていいだろう。

 ウニモグのラインナップは、さまざまな作業用アタッチメントを取り付け、農業用などの作業をおこなうための多目的作業型ウニモグと、通常のクロスカントリー4WDでも走行できないような悪路を走破する機動性を重視した高機動型ウニモグがあり、出品車はもちろん後者である。

 またそれぞれにスタンダード・ホイールベースとロング・ホイールベースが用意されており、車名の最後に添えられる「L」はロングを意味する。

 キャビンはシングルとダブルのいずれかが選択が可能だが、実用性を考えると多くのカスタマーはデュアルキャブを選んだようだ。リアには実用的なデッキがあり、その左右には乗員が横向きに乗車することが可能な簡易なシートがある。

■究極のオフローダーは、ソルジャータクシーだった!?

 搭載されるエンジンは5998ccの直列4気筒ディーゼル・ターボインタークーラーだ。最高出力は214psで、これに前進8速、後進8速のトランスミッションを組み合わせる。

●1998 メルセデス・ベンツ「ウニモグU1550L」

究極のオフローダーの走りを楽しみたいのならば、ウニモグは世界でもトップに君臨するモデルだ(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's究極のオフローダーの走りを楽しみたいのならば、ウニモグは世界でもトップに君臨するモデルだ(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 とても最高速など期待できないボディの大きさとフォルムであるが、当時のデータによれば、最高速はジャスト100km/h。兵士などを運ぶタクシーとしては大活躍した1台だったらしい。

 1990年にはディスクブレーキの採用など、その装備内容もさらに充実することになった。

 ウニモグか「Gクラス」か。このような選択はけして現実的なものではないだろう。

 しかし、究極のオフローダーの走りを楽しみたいのならば、ウニモグは世界でもトップに君臨するモデルであることは確かだ。

 はたしてRMサザビーズのオークションでは、どのような人物が落札したのだろうか。アメリカの田舎町なら、いくらでもこのウニモグで遊ぶことのできる環境はあるはずである。

 参考までにRMサザビーズが提示したエスティメート(予想落札価格)は15万−17万ドル(邦貨換算約1400万円−1600万円)。オリーブグリーンのボディカラーがいかにも軍用車然とした佇まいのウニモグ。

 いま流行のアウトドアやキャンプには少しハードすぎるが、サバイバルゲームなどを楽しむ大人の趣味人にはもってこいの1台である。

 また、台風などの災害時におけるボランティア活動など、多岐にわたって活躍できる1台であろう。

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