ちょっ! コスト掛けすぎ!? 高級車じゃないのに贅沢な車3選

くるまのニュース / 2020年10月7日 16時10分

高級車というと、装備や塗装に至るまでこだわって生産されているのが一般的です。また、スーパーカーはエンジンやブレーキにお金を掛け、軽量で高価な素材を多用することで速さを追求しています。一方、そうしたクルマでなくても、コストがかかっているクルマも存在。そこで、高級なクルマではないけれど贅沢なモデルを3車種ピックアップして紹介します。

■コストを度外視したクルマも存在!?

 高額なクルマというと、高級セダンやスーパーカーが真っ先に思い浮かびます。高額な理由としては、高級セダンなら充実した装備や内装の素材に木や革を使い、スーパーカーならばエンジンや足まわり、ブレーキにお金を使い、軽量化のために高価な材料を多用するからです。

 そうした高級なクルマだけでなく、普通のクルマながら十分にコストが掛けられ、ある意味贅沢なモデルも存在。そこで、高級車ではないけれど贅沢なモデルを3車種ピックアップして紹介します。

●三菱「タウンボックスRX」

軽ワゴンに超ハイメカエンジンを搭載した「タウンボックス RX」軽ワゴンに超ハイメカエンジンを搭載した「タウンボックス RX」

 近年、日本で一番売れているクルマといえば軽自動車です。なかでも軽ハイトワゴン/トールワゴンと呼ばれる、背の高いワゴンが主流となっています。

 そうしたモデルが誕生する以前は、軽ワゴンというと1BOXバンをベースにしたモデルが一般的で、4人乗車で荷物もたくさん運べるとあって、高性能なエンジンを搭載したモデルも存在しました。

 1999年に三菱「ブラボー」の後継車として登場した軽自動車の「タウンボックス」は、まさにそんな1台です。

 セミキャブオーバータイプの「ミニキャブバン」をベースに乗用車化を図った軽1BOXワゴンで、全グレードでハイルーフとサンルーフのふたつのタイプのルーフが選べ、駆動方式はFRとパートタイム4WDを設定。

 なかでもハイスペックだったターボモデル「タウンボックス RX」は、660cc直列4気筒ターボ「4A30型」エンジンを搭載。1気筒あたり吸気バルブが3本、排気バルブが2本の5バルブを採用した、まるでレーシングカーのようなエンジンです。

 当時、三菱は「パジェロミニ」や「トッポBJ」などの軽乗用車にも同型のエンジンを搭載していたことで、タウンボックスへの採用も自然な流れでした。

 最高出力は自主規制上限の64馬力と、920kgのボディには余裕のあるパワーを発揮。

 しかし、2002年のマイナーチェンジで5バルブ4気筒DOHCターボから、4バルブSOHC3気筒ターボに換装されてしまい、現在でも4気筒エンジンにこだわる軽自動車マニアには人気の車種となっています。

●トヨタ「プリウス」

トヨタの威信をかけて開発された初代「プリウス」はかなり贅沢!?トヨタの威信をかけて開発された初代「プリウス」はかなり贅沢!?

 エンジンとモーターを搭載したハイブリッド車の歴史は古く、自動車が発明された直後の19世紀には作られていたといいます。

 しかし、低燃費車の切り札として世界中のメーカーがハイブリッド車に注目したのは、比較的最近です。

 そして、各メーカーはハイブリッド車の試作を繰り返しましたが、安定した電池の製造と希土類(レアアース)を使ったモーターのコストや、重量増、制御技術の難しさを克服できず、量産化まで到達できませんでした。

 しかし、トヨタが世界初の量産ハイブリッド車の開発に成功し、1997年「プリウス」を発売。

 プリウスの開発目標は、同クラスのガソリン車と比べて2倍の燃費性能で、当時としては驚異的な28km/L(10・15モード)という低燃費を実現しました。

 これは、従来のガソリンエンジン搭載のAT車に比べ、約2倍の燃費性能であり、CO2の排出量を約2分の1に削減するなど、目標を達成。

 パワーユニットは58馬力の1.5リッター直列4気筒ミラーサイクルエンジンと、41馬力のアシスト用モーター、さらにエンジンとモーターの駆動配分や発電を制御する動力分割機構を組み合わせたTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)です。

 車体は空力性能を考慮したクサビ型シェイプの4ドアセダンで、サイズは全長4275mm×全幅1695mm×全高1490mmとコンパクトなサイズでした。

 バッテリーは安定性や信頼性、コストを重視してニッケル水素電池を採用。公式にはアナウンスされていませんが、トヨタは初代プリウスの初期のモデルに限り走行用バッテリーの永久保証を実施しており、ディーラーで定期的な点検をおこない、基準値より劣化があった場合は無償でバッテリーを交換してくれます。

 価格は215万円(消費税含まず)と、同クラスのクルマよりも50万円ほど高価でしたが、実際はかなりのバーゲンプライスだったといわれています。

 発売直後は、高価格のため年間販売台数は2万台ほどにとどまり、これは当時の「カローラ」の10分の1にも満たない台数でしたが、年を追うごとに販売台数は増加し、2003年に登場した2代目からは爆発的にヒット。

 現在の4代目プリウスは、いまもエコカーのトップランナーとして君臨しています。

■まるでスーパーカーのようなホンダ車とは!?

●ホンダ「インサイト」

ストイックなまでに低燃費を追求した初代「インサイト」ストイックなまでに低燃費を追求した初代「インサイト」

 ホンダは、初代プリウスに対抗するために、世界最高水準の低燃費を目指したハイブリッド専用車「インサイト」を1999年に発売しました。

 パワーユニットは、新開発の70馬力を発揮する1リッター直列3気筒エンジンに、13馬力のアシスト用モーターを組み合わせた、「ホンダIMA(インテグレーテッド・モーターアシスト)システム」と呼称されるパラレルハイブリッドを採用。

 燃費性能は目標どおりプリウスを抜き、当時の量産ガソリン車で世界最高となる35km/L(10・15モード)を達成しました。

 そのため、NSXで実績があったものの製造コストが非常に高いアルミ製モノコックを採用し、ボディパネルの多くはアルミと樹脂を組み合わせていました。

 さらに、室内は2名乗車とすることでリアシートを省くなど大胆な軽量化をおこなった結果、モーターやバッテリーが追加されながらも車量は820kg(5速MT)を実現。

 外装ではリアタイヤをスパッツで覆い、外観のデザインも空力を重視したクサビ型とすることで、Cd値(空気抵抗係数)は驚異的な0.25を達成するなど、当時のホンダが持てる技術を余すことなく投入しています。

 また、価格もプリウスを意識して210万円(消費税含まず)からと、おそらくプリウス以上にバーゲンプライスだったと想像できます。

 しかし、インサイトは2名乗車という使い勝手の悪さから販売は低迷し、燃費も2003年に発売された2代目プリウスが35.5km/Lを達成したことで、世界最高を更新されてしまいました。

 2004年のマイナーチェンジで36km/L(10・15モード)を達成して抜き返しましたが、販売の回復にはつながらず2006年に生産を終了。

 2009年に発売された2代目インサイトは、プリウスと同じく5ドアハッチバックに改められ、現行モデルは2018年に登場した3代目ですが、初代のようなストイックさはありません。

※ ※ ※

 高級車を代表する贅沢なクルマというとロールス・ロイスがあります。2020年10月5日には、11年ぶりに刷新されたエントリーモデルの「ゴースト」が日本でも発表されました。

 ただし、エントリーモデルとはいえ、価格(消費税込)は3590万円からと超高額です。

 さらに、ロールス・ロイスのようなクルマは、カラーリングや装備、内装のデザインや素材などをオーダーするのが普通で、車両価格に数百万円の上乗せもありえます。

 庶民には関係のない話ですが、世の中にはさまざまなクルマがあるということです。

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