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ロールス・ロイスでも贅沢ではない!? 新型「ゴースト」がジャパンプレミア

くるまのニュース / 2020年10月8日 8時10分

2009年の登場から10年余り、ロールス・ロイス史上もっとも生産台数の多い「ゴースト」がフルモデルチェンジし、その姿は2020年9月1日に公開されたばかりだが、はやくも日本で現車のお披露目がおこなわれた。

■ゴーストのコンセプトは「ポスト・オピュレンス(脱贅沢)」

 2020年10月5日、ロールス・ロイス・モーター・カーズは、9月1日に世界初公開したロールス・ロイス新型「ゴースト」と「ゴースト・エクステンデッド」を日本で発表した。

 2009年に発売されたゴーストは、フラッグシップ・モデルの「ファントム」とはまったく異なるニューモデルとして、控え目でミニマルなスタイルのロールス・ロイスを求めていたカスタマーの間で共感を呼び、10年間の生産期間において、ロールス・ロイスの116年の歴史上でもっとも多くの販売台数を誇るモデルであった。

 ゴーストのカスタマーは主に実業界で大きな成功を収め、グローバルに仕事を展開する事業家や起業家で構成されており、ダイナミックで、静粛性と快適性に優れ、ミニマリズムを極めた新しいタイプのスーパー・ラグジュアリー・サルーンを求めているような人たちだ。

 新型ゴーストは、そうしたカスタマーの声に耳を傾け、ゼロからデザイン・開発・製作。新型ゴーストがグッドウッド生まれの初代ゴーストから受け継いだコンポーネントは、わずかにスピリット・オブ・エクスタシーとアンブレラだけである。

 ゴーストの日本国内向け発表会にあたり、ロールス・ロイス・モーター・カーズアジア太平洋のリージョナル・ディレクター、ポール・ハリスは次のように述べている。

「ゴーストは、この10年でロールス・ロイス・モーター・カーズが生産規模を拡大させ、工場と人材に投資し、現在のようなグローバルなラグジュアリー・ブランドとしての地位を獲得するにあたって極めて重要な役割を果たしました。

 先日、新型ゴーストの生産開始に合わせ、グッドウッド本社の工場が新型コロナによる生産体制縮小からフル稼働に移行いたしましたことを併せてご報告いたします。

 日本はロールス・ロイスにとって重要なマーケットであり、この不安定な状況下においても安定的な販売に大いに貢献しています。長年にわたりロールス・ロイスをサポートしてくださった日本国内のディーラー・パートナーとお客様に感謝を申し上げたいと思います」

 また、新型ゴーストについては、次のようにコメントしている。

「ゴーストは、美しく、ミニマルでありながらも極めて手間のかかった製品であり、お客様の要求に完璧に調和しているだけではなく、職人技を大事にする、そしてシンプルさを究極に訴求する日本の美的な価値観ともよくマッチしていると思います。また、今の時代にも調和する、本質を狙う製品だと私たちは考えています」

■気になるゴーストの車両価格は?

 開発におけるアイデア・スケッチの段階で、新型ゴーストのデザインコンセプトは「ポスト・オピュレンス(脱贅沢)」と名付けられた。これはすでに建築やファッション、ジュエリー、ボートなどのデザイン分野で確立されており、純粋さとミニマリズムによって定義されるものだ。

 簡単にいうと、これ見よがしな表現ではなく、素材の本質的な価値を求めるムーブメントのことである。

発表会の会場では、「SCENT」、「TOUCH」、「TASTE」の3つのインスタレーションで、新型ゴーストの世界観を体感発表会の会場では、「SCENT」、「TOUCH」、「TASTE」の3つのインスタレーションで、新型ゴーストの世界観を体感

 この新しい流れは、リダクション(削減・縮小)とサブスタンス(実質)を特徴としており、これを実現するには、特別な素材を厳選しその価値を活かすことが要求される。デザインは虚飾を抑え、知性と節度を感じさせるものでなければならないのだ。

 ゴーストの発表会は、天王洲アイルのB&C HALLでおこなわれたが、会場にはいってすぐのホールでは、「SCENT」、「TOUCH」、「TASTE」の3つのインスタレーションで、新型ゴーストの世界観を体感できるようになっていた。

 香りがついたミストのなかに足を踏み入れて、香りがどのような記憶を呼び起こすかを試す「SCENT」。ロールス・ロイス独特の洗練された質感を実際に手で触れてみて体感する「TOUCH」。そして「TASTE」では、実際にアート作品の一部かのように並べられたチョコレートを口にして、その見た目からは想像できない味に刺激を受けるという趣向が凝らされていた。

 会場を仕切っている白いアコーディオン状の壁は、視覚的にも柔らかな印象を与えることはもちろん、音を吸収して和らげる効果もあり、それはそのまま新型ゴーストの車内空間を表現したものといっていいだろう。また、会場全体が「ポスト・オピュレンス(脱贅沢)」のコンセプトに則った演出が施されていた。

 会場で展示されていたのは、ゴーストとゴースト・エクステンデッドの2台。エクステンデッドのストレッチされた分は、すべてリアシートのスペースの拡大に使われており、シャンパンを冷やしておくクーラーは標準装備とのことだ。

 ちなみにこのシャンパンクーラーの設定温度は、摂氏6度と摂氏11度のふたつの設定がある。ヴィンテージのシャンパンを冷やす際に、摂氏11度に設定するという。

 事前に発表されていた写真で見る限り、ポスト・オピュレンスを標榜している割には、かなり押し出しの強いフロントマスクであると感じていたが、実際に目の当たりにしたゴーストは、アクの強さよりも優雅さの方が強く感じられた。

 ロールス・ロイスのなかでもゴーストを選ぶカスタマーが求めるものは、流行に左右されないタイムレスで普遍的な変わらないデザイン。それでいて新型車であるからには、新規感も求められる。新型ゴーストは、この一見するとアンビバレンスな要件を見事に融合させたデザインであった。

 車両価格(消費税込)は、ゴーストが3590万円から、ゴースト・エクステンデッドが4200万円から。デリバリーは2021年1月から始まる予定だ。

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